ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

久々の漢方

2009年02月08日 | ひとりごと
手の指の第一関節の両側に、小さなこぶのようなものができてきました。
たまに、触ると痛みがあったりして気になり始めていました。
旦那母はわたしより18才年上の、とても小柄な女性ですが、陶芸家&マッサージセラピストとして指先を酷使し続けてきた彼女の指先は、こぶだけではなく、少し曲がったまま、もうまっすぐにはならない状態です。
わたしも仕事柄、指先を使うので、余計に気をつけて予防していかなければならないと思っていました。

旦那が、鍼もいいけど、漢方を試してみたら?と言うので、早速旦那の漢方の師匠であるジンさんにお願いしました。
不眠症に苦しんでいた頃以来の問診に行ったわたし。脈と舌を診てもらわなければならないというのに、うっかりして舌をブラシでゴシゴシと擦って行きました。
「あ~あ、これじゃほんとの体の様子が診れないじゃないの~」と、少しだけ眉根を寄せて言うジンさん。ごめんなさぁ~い!
デートじゃあるまいし、っていうか、舌をベロンとださなければならないと思って、ついきれいにしなくっちゃと焦ったわたしなのでした。

とにもかくにも、いろいろと生活のこと、仕事のこと、夫婦のこと、子供のことなどを聞かれるままに答えていき、彼女がそれをもとにして調合してくれたのがこれです。もちろん、指の関節痛と若干の不眠への対処も兼ねています。



おなべに入れます。1回目は1000mlの水を入れ、中火で30分煮詰めます。





約半分の量になった煮出し汁です。味は全然楽しみではありません。匂いをここでお伝えできないのがとっても残念!



そして今から2回目です。水の量は750ml。今回は弱火です。同じく30分煮詰めます。

良薬口に苦し、鼻に臭し。
弱虫のわたしは、なにか干しぶどうのような甘い物を口に入れながらでないと飲めません。
そんなわたしを、旦那はかなりバカにしています。
でもわたしは、彼こそ、変態アメリカンだと思っています。

さて、どれだけの期間がかかるか分かりませんが、こぶが小さくなったり、痛みが消えてきたりするのを楽しみに、チビチビと飲んでいこうと思います。

あれだけ重症だった不眠症を、たったの1カップで救ってくれたジンさんの漢方を、わたしは心の底から信じています。
でもこれも、人によっては合う合わないの相性みたいなものがあるそうです。
たまたまに、旦那の尊敬する漢方薬師さんが、とても素敵な、そして中国では指折りの優れた漢方薬師&鍼灸師として崇められていた女性だったこと、
そして、逢えば必ず、なんともいえない温かみと勇気をもらえるような気がする、わたしにとっても大好きな女性だったこと、
そういうことにも感謝しながら、干しぶどう一粒を噛んではひと飲み、またひと飲み、顔をシワシワにしながら頑張ります。


コメント (6)
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