ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

米国車検事情

2009年02月21日 | 米国○○事情
本日、車検に行ってまいりました。
本当は去年の11月で切れていたのに、それに全く気がつかず、慌てて車検場に車を持ってったら、そこでまた、保険の更新カードが無いのを指摘され、
結局、保険会社にちゃんとカードを送ってよ~という電話をかけて、送られてきた時点でもう一度車検を受けるはずだったのに……、
そこで再び大ボケ夫婦のわたしと旦那は、再車検に行くのをなんとな~く忘れてて(このなんとな~くってのが特徴です、ハイ)、
先日の、リンカーントンネル突入直前の、暇そぉ~だけど視力は超人並みだったおまわりさんにとっ捕まってしまったことにつながるわけでおます。

そこで今日、漢方の勉強をしにマンハッタンに行った旦那の代わりに、わたしが車検をしに行ってきました。
いつもは近所の、同じ町中にある小さな車検場に行けばよかったのですが、そこがなんらかの事情で廃止になり、車で15分くらいの所にある、陸運局まで行かなくてはならなくなりました。
こちらの車検はとても簡単。安全&排ガス点検を、ものの10分ぐらいで済ませてくれます。
車に問題があったら修理をして、また検査を受ければ良く、無かったらそれで終わり。検査はすべて無料です。
巨大な倉庫のような建物の中に、列を作った何台もの車が吸い込まれていきます。
それぞれの点検箇所で車を停めて、車をガタガタ震わせたり、揺らせたり、検査の種類に応じた装置がいろいろあって、見ていて楽しい場所です。

ってなことで、車検場につながる道を走って行くと、入り口があって、そこでみんなチケットを受け取っています。そこに大きな看板がありました。
なになに?
『車検切れ2ヶ月以上の車は、ここで車検を受けることはできません。最寄りの私営の車検場に行って受けてください』
がぁ~ん……。お気軽だったわたしの頭の上に、サァ~ッと灰色の雲がたちこめてきました
フロントガラスの左下の車検ステッカーには、しっかりくっきり2008/11という数字がぶっとい字で印刷されています。3ヶ月経過してるやん……
けれども、その上に、あともう一枚、ピンク色のちっちゃいステッカーが貼ってあって、車検を受けに行ったけど、受けさせてもらえなかった、という証明にはなります。よし、それを説明すりゃなんとかなるだろうと腹をくくりました。
それにしても……昨年の8月からこのブログを読んでくださっている皆さんはもう、気がついていらっしゃると思いますが、
なんでこうなるの?なんでこんなにも、物事がスウッと進まないの?でしょうか……。
まあそりゃ、あんたがあんただもんなあ……しゃあないんちゃいまっか?と言われてしまいそうですが……。

単に車検に来ただけの車か、前に問題があって再車検に来た車かを振り分ける地点で、係のおっちゃんがおもむろに近づいて来ました。
「あのな~、あんた、看板読んでないの?この車、ここではね~」
「分かってます分かってます、ちゃんと読みました。でもね、ほら、これ、このステッカー見て見て!実は車検受けに行ったんだけど、ええと、その時保険証が更新できてなくて、それで受けられなかったんです。だから、純粋には11月じゃなくて……」
「じゃあ、その証明になる紙出して」
「え?」
車のポケットというポケット、それからコンパートメントの中も探したけれど、予想通り、そこにはそれらしき紙なんてありません。
「あの、無いみたいです」
「じゃ、その紙見つけてまた来たらいいじゃん」と軽く言うと、退場ぉ~!とばかりに指差すおっちゃん。
「ちょっとちょっと、また来たらなんて、そういうこと言わないでよぉ~」
すたこらサッサと離れて行くおっちゃんを大声で引き止めました。
「もうね、わたしね、ここに来るまでの間だってさ、そりゃもうビクビクで、おまわりさんに止められやしないかって泣きそうになりながら走ってたんだから~。お願いだから、車検受けさせてよぉ~。ねえ~お願いだからぁ~」
まったく……こないだ注意を受けるまで、なぁ~んにも心配なんかしないで、へぇ~きでガンガン走ってたくせに……
「……しゃあね~な~、ったく。多分、この先でもういっぺん止められると思うけどさ、おんなじように説明してみな。もしかしたらオッケーしてくれるかもしんねぇからよ」
アメリカ万歳!このアバウトさ、だいちゅきヨン!
結局、おっちゃんのおっしゃった通り、もう一度止められて、同じ泣き言で訴えました。そして列から追い出されることなく、めでたく車検場に

今日の陸運局の車検場は、さすが陸運局だけあって、列が7本もありました。
列に並ぶのを許してもらってからのわたしは、余裕綽々で小節を読み読み、その景色を眺めていました。なかなか圧巻でした。
今回の場合、別に車に問題があったわけではなかったので、あれこれ心配しもって待つ必要がありませんでした。
待合室では、前に検査に落ちて修理したけれど、今度は無事に通るかなあ……と心配しいしい待っている人が2人いました。
気持ち、わかるなあ……、無料とはいえ、何回も来直さなければならないのは面倒だもんね、などと心の中で思いながら聞いていました。

さあこれで、な~んの引け目も感じずに、おおっぴらに、お天道様の下を運転できます!(それが当たり前でしょ?!)デヘヘ
コメント (8)
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