今朝早くから、いつも髪の毛をカットしてもらっているエリさんのお店に行ってきました。
なんて言うと、なんだかお抱え美容師がいる優雅なマダムって感じがしますが(え?誰もそんな感じせんって?)、
ちゃいますちゃいます、わたしが彼女んとこに行くのは年に二回、『盆と正月』という、ありがたいあだ名をいただいてるぐらいですから。
彼女のすごさは、その六ヶ月女のペースを崩さないよう、五ヶ月とニ週間、少しの不満も感じないスーパーカットを施してくれることが証明しております。
なぜだか不思議と、五ヶ月とニ週間を過ぎた辺りに、突如、あ~~っ来たぁ~~っ!みたいなボサボサ感が頭全体に広がるのです。
慌てて美容院に電話をかけます。そして彼女を指名すると、たいてい二週間ぐらい待たないと予約が取れません。んで、美しく半年が経過するわけです。
今日はたまたまプログラム用の写真撮影があったので、丁度いいタイミング、すっぱりさっぱり切ってもらおうと意気揚々と出かけました。
「さて、今日はどうしましょ?」
「ええっとええっと、写真撮るから、いかにもピアノが上手っぽい感じがするような感じにして」
「ふむ……」
「あ、それと、なんか今までにやったことがないおもろい感じ」
「ふぅむ……」
ハサミを微妙に動かしながら、鏡の中のわたしをじぃ~っと見つめて考え込むエリさん。ワクワクドキドキの瞬間です。
「じゃ、今日はアシメでいきましょ」
「へ?オシメ?」
「オシメじゃなくて、アシメ。正確にはアシンメトリー」
「アシンメトリー?」
左右非対象、または不均衡という意味の言葉だそうで、まあ平たく言うと、左側と右側の長さやスタイルが違う髪型のことなのでした。
え~っ、そんなんしても大丈夫かなあ……。
「ピアノ弾きさんって、要するに右側勝負でしょ?いや、だからって左側がどうでもええってことじゃないですけどね。どう?やってみます?」
やってもらうことにしました。右側にボリュームと長さがある、真正面から見ると首を傾げているような感じ、良く言えば、憂いのある女……ヒヒヒ。
イメージ的には、ピアノも上手っぽい(←なんという軽薄な発想。五十代とは思えん、と自分でもちょっと感心しました)。
全然関係の無いことですが、わたしの旧姓、上から下まで左右対称でした。
それが影響しているのかどうかは不明ですが、目に入る物が少し傾いていたり、まっすぐになっていなかったりすると、ついついそばまで行ってチョチョイと直してしまう癖があります。
そのままの状態を見ている間中、体の中をモジャモジャ虫が這い回っているような気分になるのです。
フフン、そんなわたしがアシンメトリー……いったいどんな生体反応が出るのか楽しみです。
今日はその非対称不均衡頭でリハーサルをやってきました。
今日は少なくとも85%の出来に仕上げてくるようにというお達しがありましたが、それはクリアできたと思います。
ただ、テンポがまだちゃんと上がってなくて、三曲の合計タイムが十分をかなりオーバーしてしまい、ちょいとお小言を頂戴しました。
あと二回のリハーサルをやって本番です。今週の真ん中あたりにまた、ジェーンと合わせの練習をすることにしました。
ふたりとも仕事を終えてからの練習なので、夜遅くになってしまいますが、周りに家の無いこの家なので助かります。
予定を話し合いながら、もう二階の大家さんのことを心配しなくてもよくなったんだと、しみじみ思ったりしました。
「まうみさん、もししばらくして、なんか体がずっと右に傾いているようだったらまた来てね。両方切りそろえますからね~」
さて、アシメなまうみ、いつまでもつのやら……。
なんて言うと、なんだかお抱え美容師がいる優雅なマダムって感じがしますが(え?誰もそんな感じせんって?)、
ちゃいますちゃいます、わたしが彼女んとこに行くのは年に二回、『盆と正月』という、ありがたいあだ名をいただいてるぐらいですから。
彼女のすごさは、その六ヶ月女のペースを崩さないよう、五ヶ月とニ週間、少しの不満も感じないスーパーカットを施してくれることが証明しております。
なぜだか不思議と、五ヶ月とニ週間を過ぎた辺りに、突如、あ~~っ来たぁ~~っ!みたいなボサボサ感が頭全体に広がるのです。
慌てて美容院に電話をかけます。そして彼女を指名すると、たいてい二週間ぐらい待たないと予約が取れません。んで、美しく半年が経過するわけです。
今日はたまたまプログラム用の写真撮影があったので、丁度いいタイミング、すっぱりさっぱり切ってもらおうと意気揚々と出かけました。
「さて、今日はどうしましょ?」
「ええっとええっと、写真撮るから、いかにもピアノが上手っぽい感じがするような感じにして」
「ふむ……」
「あ、それと、なんか今までにやったことがないおもろい感じ」
「ふぅむ……」
ハサミを微妙に動かしながら、鏡の中のわたしをじぃ~っと見つめて考え込むエリさん。ワクワクドキドキの瞬間です。
「じゃ、今日はアシメでいきましょ」
「へ?オシメ?」
「オシメじゃなくて、アシメ。正確にはアシンメトリー」
「アシンメトリー?」
左右非対象、または不均衡という意味の言葉だそうで、まあ平たく言うと、左側と右側の長さやスタイルが違う髪型のことなのでした。
え~っ、そんなんしても大丈夫かなあ……。
「ピアノ弾きさんって、要するに右側勝負でしょ?いや、だからって左側がどうでもええってことじゃないですけどね。どう?やってみます?」
やってもらうことにしました。右側にボリュームと長さがある、真正面から見ると首を傾げているような感じ、良く言えば、憂いのある女……ヒヒヒ。
イメージ的には、ピアノも上手っぽい(←なんという軽薄な発想。五十代とは思えん、と自分でもちょっと感心しました)。
全然関係の無いことですが、わたしの旧姓、上から下まで左右対称でした。
それが影響しているのかどうかは不明ですが、目に入る物が少し傾いていたり、まっすぐになっていなかったりすると、ついついそばまで行ってチョチョイと直してしまう癖があります。
そのままの状態を見ている間中、体の中をモジャモジャ虫が這い回っているような気分になるのです。
フフン、そんなわたしがアシンメトリー……いったいどんな生体反応が出るのか楽しみです。
今日はその非対称不均衡頭でリハーサルをやってきました。
今日は少なくとも85%の出来に仕上げてくるようにというお達しがありましたが、それはクリアできたと思います。
ただ、テンポがまだちゃんと上がってなくて、三曲の合計タイムが十分をかなりオーバーしてしまい、ちょいとお小言を頂戴しました。
あと二回のリハーサルをやって本番です。今週の真ん中あたりにまた、ジェーンと合わせの練習をすることにしました。
ふたりとも仕事を終えてからの練習なので、夜遅くになってしまいますが、周りに家の無いこの家なので助かります。
予定を話し合いながら、もう二階の大家さんのことを心配しなくてもよくなったんだと、しみじみ思ったりしました。
「まうみさん、もししばらくして、なんか体がずっと右に傾いているようだったらまた来てね。両方切りそろえますからね~」
さて、アシメなまうみ、いつまでもつのやら……。