もう珍しくもなんともない雪の日です。
でも、積もった雪は固まってしまう前に、さっさとかいてしまわないといけません。
最近座ってばかりで運動不足気味の旦那は、嬉しそうにほうきとシャベルを持って外に出て行きました。
朝のひとときを、玄関ホールの周りで旦那と過ごすのが日課のショーティ。当たり前のように一緒に出て行きましたが、冷たくてどこにも歩いていけません。
そこで、いつものように文句を言い始めました。
彼女を鳴き声を聞いたことのある方は、きっとよくわかっていただけると思いますが、彼女のそれはもう、限りなく赤ん坊の鳴き声に近い音がするのです。
若い頃には照れ屋だった彼女も、最近はよその人が来ても平気で部屋に入ってきて、挨拶なんだか文句なんだか、とにかくよくしゃべるようになりました。
初めてその声を聞いた人は、目の前の猫が自分の方に向かって鳴いているのを見ているにも関わらず、慌てた様子であちこち見回り、「大丈夫?」と、とても心配そうな目でわたし達に聞いてきます。
わたし達が「なにが?」と聞き直すと、「だって……赤ちゃんが……」
不思議な声を出す家猫ショーティ。抑揚があって、気持ちがこもっていて、どうしてだか人の心をギュッと引っ張り込む力があるのです。
そんな声の持ち主が、雪の積もった静かな朝に、玄関の雪かきをしている旦那に向かって大声で鳴きまくったわけで……。
家の前を通りかかった通勤途中の男性、散歩をしていた女性、子供をデイケアセンターに送る途中の母親に、不信感たっぷりの目で見られた旦那。
だ~れもそれが猫だとは思わなかったのでした。
旦那は、幼児虐待とか、赤ん坊の養育拒否などを疑われたら大変!とばかりに、いちいちその人達に説明をしなくてはなりませんでした。
あんたやねん、この話の主人公は!
でも、積もった雪は固まってしまう前に、さっさとかいてしまわないといけません。
最近座ってばかりで運動不足気味の旦那は、嬉しそうにほうきとシャベルを持って外に出て行きました。
朝のひとときを、玄関ホールの周りで旦那と過ごすのが日課のショーティ。当たり前のように一緒に出て行きましたが、冷たくてどこにも歩いていけません。
そこで、いつものように文句を言い始めました。
彼女を鳴き声を聞いたことのある方は、きっとよくわかっていただけると思いますが、彼女のそれはもう、限りなく赤ん坊の鳴き声に近い音がするのです。
若い頃には照れ屋だった彼女も、最近はよその人が来ても平気で部屋に入ってきて、挨拶なんだか文句なんだか、とにかくよくしゃべるようになりました。
初めてその声を聞いた人は、目の前の猫が自分の方に向かって鳴いているのを見ているにも関わらず、慌てた様子であちこち見回り、「大丈夫?」と、とても心配そうな目でわたし達に聞いてきます。
わたし達が「なにが?」と聞き直すと、「だって……赤ちゃんが……」
不思議な声を出す家猫ショーティ。抑揚があって、気持ちがこもっていて、どうしてだか人の心をギュッと引っ張り込む力があるのです。
そんな声の持ち主が、雪の積もった静かな朝に、玄関の雪かきをしている旦那に向かって大声で鳴きまくったわけで……。
家の前を通りかかった通勤途中の男性、散歩をしていた女性、子供をデイケアセンターに送る途中の母親に、不信感たっぷりの目で見られた旦那。
だ~れもそれが猫だとは思わなかったのでした。
旦那は、幼児虐待とか、赤ん坊の養育拒否などを疑われたら大変!とばかりに、いちいちその人達に説明をしなくてはなりませんでした。
あんたやねん、この話の主人公は!