ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

今度は『アバター』3D

2010年02月06日 | ひとりごと
見事にガッラガラな劇場で、だだっ広い列にただ独り、ポツンと座って観てきました。
3D用のおっさん仕様のサングラスをかけて、2回目の『アバター』鑑賞です。
家族は呆れて、「なんで二回も観たいん?」と絶句しておりましたが、ピラテスのインストラクターメリッサがクラス中に「アバター、3Dはめちゃ良かった!」と大興奮で話していて、「わたしは2Dで観たよ」と言うと、「あれは3Dで観ないと観たことにはならん!」とあまりにも力説するのでついつい……。
旦那はとりあえずシアターまでは一緒に来て、違う映画(ジョージ・クルーニー主演の、別に映画館で観んでもっていう種類のもの)をこれまた独りで鑑賞。

心配していたほど頭がグラグラしなかったし、昔の3Dよりももっと自然体で観られました。
数回、飛んできた爆弾や物体を、思わず避けようと仰け反ってしまったけれど、よく考えたらだ~れも近くに居ないんだもんね~、平気平気。
衛星パンドラの神秘的な自然、先住民ナヴィの、生きとし生けるものを敬い共存しようとする生き様、八百万の神に祈りを捧げる日本人には共感できる姿です。

さて、こちらでは、若者を中心に、とても珍しい現象が起きました。
この映画を観た後、主人公ジェイクを通じて持った疑似体験があまりにも生々しかったためか、普段の生活に戻るのが難しくなったり、この世を嫌って鬱の状態になったりする人が少なからず出たそうです。

もうこの映画は上映期間が終わってしまうかもしれませんが、3D、確かにお勧めです。更年期前のおばちゃんにも大丈夫な滑らかな3Dです。
ナヴィの里だった巨大な木が、米軍の砲撃を受けた時、緑の葉がキラキラと光りながら頭の上に散り落ちてきました。ものすごく強い怒りを感じました。
自然との共存、敬う心、それらを忘れて、あるいは無視して、欲の為に破壊し続けている人間は、いつか大きなしっぺ返しを食らうのかなあ。