ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

将来のことを話し合おう

2010年02月04日 | 音楽とわたし
ピアノ弾きのくせに、今の今までズルズルと引き延ばしていた鍵盤全体の修理。
あちこちの会社や技術者に問い合わせて考えたところ、やはりカール氏(ピアノを運搬してくれた会社)の工場から派遣してもらうことにしました。
技術者がここに出張して修理をしてくれるのですが、修理に最長8時間かかるとのことで、お互いのタイミングを平日に合わせるのに時間がかかってしまいました。
今のところ、急なことが起こらない限り、来週の火曜日の朝から修理にかかってもらうことになっています。

運びこまれたまんまの状態で弾くこと数週間、すっかり慣れてしまっている自分が恐いです……やれやれ……。
ちょっと音がこもる鍵盤を強めに叩いたり、響き過ぎの音を軽く叩いたり、瞬間芸が身に付いてしまって……こんな癖がついていいんじゃろうか……。

来週の月曜日には、タイソンが合わせにやって来ます。
土曜日にあるコンサートで演奏する、フランクのソナタの1楽章の合わせです。
彼はまだ仕事が見つかっていません。先の見えない、かなり暗くて長いトンネルの中に居るようです。
けれどもとりあえずまだ、はっきりとなにも決まっていないので、3月末にあるオーディションの曲、同じソナタの4楽章の練習も始めています。
タイソンとは、来週の月曜にここで、木曜にマンハッタンで合わせをする予定になっているのですが、メールの中に一言、こんな言葉が書かれていました。
「まうみの家に行った時に、将来のことを話し合おう」
どきっ
もしかしたら彼は、トンネルの中に居ながらにして、心の中に決めたことがあるのかもしれません。
どちらにしても、わたしは今のこの曲を練習できていることが幸せなので、それほどにこの曲を好きになったので、それで良し!ときっぱり思いたいと思います。
ヴァイオリンとピアノが互いに語り合い、戯れ合い、歌い合い、支え合いながら、音の流れに身を任せられるほどに練り上げていく間のプロセスがたまらなくワクワクさせてくれる曲なのです。
自分だけの練習をしている時でさえ、ひとりじゃないという感じが強くして、アンサンブルが好きなわたしにはたまらない曲です。

この曲を弾くわたしが、どんな将来を迎えることになるのか……せっかくいい出会いがあったのだから、くよくよ考えないで練習しようと思います。

米国コヨーテ事情

2010年02月04日 | 米国○○事情
さすがに立春です。昨日の雪は跡形も無く溶けてしまいました。
雪が降っても、真冬ではなく、もうすぐそこに春が来ていることを知らせてくれるこの早い雪溶け。楽しみだなあ……

さて、このバカでかい大陸には、その地域地域に、いろんな野生動物が暮らしています。
ここは前にも何回か書いてきたように、リス、野うさぎ、赤・青・黄色の鳥達、アライグマ、オポッサム、鹿、七面鳥、ガチョウ、スカンクなどがポピュラーですが、
このたび、コヨーテ警報というものが市の広報に載りました

最初このニュースを旦那から聞いた時、カヨディがどうたらこうたらと、いったいなんのこっちゃ??と思たのですが、
なんのこっちゃない、コヨーテが住宅の庭に出没しているので、ペットをむやみに外に出さないように、というお知らせを読んでいたのでした。

飼い犬を庭に放し飼いにしている家は特に要注意。庭の周りに仕掛けられた軽い電気ショックは飼い犬の首輪にしか反応しないし、借りにフェンスがあっても、コヨーテにはなんの問題も無し。ヒョイッと飛び越えてガブリッとひと噛みされたら大変です。
うちの家猫もひとり散歩が大好きですが、こりゃ当分の間、禁欲していただかねばなりません。

今日来た生徒に、チラッとコヨーテのことを聞いてみたら、
「ああ、コヨーテの唸り声、こないだすぐ近くで聞いた」なんてことを平気な顔して言われてしまいました。どんなとこやねん……

しばらく、アバター気分で外歩きせにゃ~と覚悟を決めたわたしです。