シルク・ドゥ・ソレイユの古い「大テント」が、ハイチ政府に寄付されることになったそうです。テントを寄付したのは米国人実業家。
米ネバダ州の不動産実業家トム・シュレードさん夫妻は、約10年前にラスベガスの公演の際に使われたこの大テントを、ある計画のために購入しました。
しかし、長引く不況でシュレードさんの計画は中断。テントは倉庫に保管したままでしたが、奥さんがハイチへの寄付を思いついたそうな。
テント内部の広さは3000平方メートルを超え、冷暖房完備。さらに、テント内外に照明も備え、内部には900人がすわれる座席が設置できます。
さらに、保管されている貨物カーゴごと運べば、カーゴが簡易住宅としても利用できるのです。
大テントは政府の実務を行うにも最適で、ハイチ政府側も寄付を歓迎しているのだそうです。
貨物の総量は180トンを超えていますが、送料をホテル大手ヒルトンを創業したコンラッド・ヒルトン氏の息子が負担することに決まり、これにちなんで、シュレードさんはテントに「バロン・ヒルトン」と命名。すでに移送が始まっています。
移送の手続きと現地での設営は、ハイチ支援を決めているクリントン基金が担当することになっています。
シュレードさんは、「倉庫に眠っていたテントをこうやって活用してもらう方がいいと思う」と話しておられるそうです。
ハイチの政府閣僚の皆さんが、サーカステントの中で、見事な技を磨いてくれるといいなあ~。
さてさて各国の大金持ちの皆さん、ご自分の倉庫に、なにか寄付できる、役立ちそうな物、眠っていませんか?