ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

便りがないのは◯◯の知らせ?

2010年02月02日 | 家族とわたし
わたしの母から音沙汰が無くなると、それは多分良くないことが起こっているのである。
だから、こちらからできるだけ頻繁に連絡を取らないといけないのだけど、冬時間の14時間の時差はなかなかクセ者で、互いにとって都合のいいタイミングが取りにくくなり、ついついまた明日、などと思ってしまって、結局はずるずると日が過ぎていく。

一昨日、予め携帯に、スカイプで話そうと送った。いつもなら、あちこちの会合やサークル活動に忙しく動き回っているので、なかなかつかまらない。
ところがその日は、1時間ほどしたら、パソコンつけたから、という返事が送られてきた。
「ごめんごめん、またこんなに日が空いてしもたわ。元気?」
「全然元気ちゃう」
あ、やっぱり……。
「どないしたん?」
「頸椎損傷」
「えぇっ!!」

頸椎損傷といっても、別にどこかから落ちたとか転けたとかではなくて、長い時間かかって、自然に骨の一部が曲がってしまったとのこと。
その曲がった部分に圧迫がかかり、血の流れが悪くなっていて、そのために歩行困難や違和感が生じているのだそうだ。
前々から、足の裏がなんだか変な感じ(健康サンダルを履いているような圧迫感)がしていて、まっすぐ歩こうとしても曲がったり、つまづいたりする。
ベッドから起き出す時、または何か用事をしていてそこから動き出す時は決まって、ゆっくりとした幅の大きな目眩がして、しかも体がとても気怠い。

聞けば聞くほど気の毒になるような症状が次々に耳に入ってきて、「いったいいつ頃からそんなことになってたん?」と聞くと、「半年以上も前から」と言う。
母は今から20年ほど前に、膠原病を発症していて、そこに疲労過多が追い討ちをかけるような形になって、重度のメニエール症にかかってしまった。
若い頃から働き尽くめで、50才近くから赤ん坊を育てるという無茶をしながら、家計の助けにと内職も続け、ほんの数年前までそれでいいと思っていた。
70才になり、初めて同い年の友達が数人できて、やっと自分のことが見えたのか、「無理したらあかん、我慢したらあかん」と言うようになった。
「特に50代はまだまだなんでも普通にできて、自分も元気で、無茶を承知であれもこれもってやってしまいがちやけど、それがあかん。あんたも気をつけなあかん。あれもやりたい、これもやりたいと思て、それをやり通してしまうと、そこに必ず無理が生じる。そやから自重せなあかん」と言われた。

「大丈夫。うちにはひとり、無理と我慢が絶対にできひんのがいるから。わたしもだいぶ影響受けてるし」
「影響受けてても、結局は性分がやってしまうねん。考えなさいよ!」

元気に気持ち良く、これからの50年を生きるため、母の言いつけを少しマジメに考えてみよう。

再検査の結果がわかる5日にまた連絡するから。ごめんな、こんな長いこと放っといて。
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受難続きのえべっさん

2010年02月02日 | ひとりごと
ちょっと暗い写真やけど見たって見たって!わたしのえべっさん!



一昨年の年末に、ミツワに買いもんに行ってん。
おせち作るのに材料いっぱい買うて、おもちも買うて、ほんでから特別に純米吟醸も買うて、もっと特別にエビスビールも買おかぁ~って寄ってったら、
ぐわぁ~ん……めちゃ高い!なんぼお正月限定特別大出血買いもんちゅうたって、こんなたっかいお金出してビール買えるかいな~……と躊躇してたら、
エビスビールの会社からわざわざ派遣されてきてたハンサムなお兄ちゃんが、今はこの値段やけど、この紙に記入して、会社に送ってくれたら6ドル返ってきますから、大丈夫、お得ですよ。それにね、ほら、これこれ、これ見てください。いいでしょう~なんか目出たくて。
お兄ちゃんの、まるで家事&重労働なんかしてませんっぽいツルツルの指が指した方を見た。
え?なになに?なにこれ?
ビールの首のとこに、なんかぶら下がってるやん。
よう見たら、ありゃまあ、えべっさんやん!しかも、可愛いっぽくない、けっこうシリアスなお顔の!
そのおまけのえべっさんストラップを見た途端、よっしゃ買うた!と決めたわたし。さっそく携帯につけてん。

おまけのくせに、めちゃくちゃしっかりしてて、固いゴム製のその体は、どんな荒波にも負けんとこれまで一緒にきてくれてた。
さすがえべっさんや!商売繁盛で笹もって来ぉ~い!

ところが突然、その瞬間はやってきた。
こないだKと一緒にミツワに買いもんに行った時のことやった。
おかき売り場でウロウロしてた時、Kが持ってくれてた買い物かごの網の穴に、何かが引っかかった。
わたしの腰の辺りが引っ張られた感じがして、その直後にプツっていう音がして、視界の中になんかちっちゃいもんが飛んでった。
わたしはそれを目で追ったけど、あんまりちっちゃかったからすぐに見失ってしまった。
Kに頼んで床を探してもらい、これか?と言いながらKが指でつまんだのをよくよく見ると、うぎゃ~!!えべっさんの生首っ!!
たまたまKとしゃべった後に、滅多に入れへんコートのポケットに携帯を入れてて、ストラップだけが外にはみ出してたんやね。
そのえべっさんの、あんなちっちゃい首だけにカゴが引っかかって、ギロチンみたいなことしてしもた。
唖然とした後、なぜかかなり動転してる母親を見て、Kはなんのこっちゃ?とわけがわからない様子。
たかがおまけのストラップやのに……。
そやかて、えべっさんやで!えべっさんは商売の神さんやで!そんな……縁起の悪い、首もげるやなんて……どないしょ~えらいこっちゃ~……

おもむろに首無しになったえべっさんを調べ始めたK。あ、ちょっと、ボクに任せて。と言ったや否や、首をギュウギュウ穴に突っ込んで押さえまくるK。
ぽこん
お見事ぉ~

そしたら今日はまた、いつも入れてる鞄のチャックに、ストラップの紐が思いっきり絡みついてしもて、どないしても外れへん。
しゃあないから、しばらく鞄ごと耳の横に当てるようにしてしゃべってた。
よそから見たら、あの人ちょっと頭おかしいんちゃうか?って怪しまれたやろと思う。
けど、しゃあない。鞄と携帯がえべっさんの紐でつながってしもたんやから。
しばらく時間経ってから、切れてもええと覚悟を決めて思いっきり引っ張ったら外れた。
紐はちょっと痛んだけど、まだ切れてへん。大丈夫!

かんにんね、痛いことばっかりして。これからは気ぃつけて大事にしまっさかいに、今までと同じよう、仲良うしてね。
コメント (10)
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