ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

突然の腹痛

2010年04月09日 | 家族とわたし
朝起きて、一階に降りていくと、
「今朝は食べるもんな~んもあらへんから、レイモンズで食べよ。はい、用意して」と旦那。
慌てて顔を洗い、着替えて外に出ると、さぶっ!外の気温は10℃もありません。

レイモンズでは、旦那はオレンジジンジャーパンケーキを、わたしはコーンバターパンケーキを頼み、4日ぶりのコーヒーを飲みました。
レイモンズは我々のフェイバリットダイナー。挽きたてのコーヒーが美味しくて、いつもレギュラーとディカフェのポットを注文し、自分で分量を決めて、好きなだけカップに注ぎます。

家に戻り、わたしの一日で一番大事なウンチ作り。朝食後にばたばたせず、静かにパソコンの前に座り、読み物を読んでいるとモヨオしてくるのです。
最近また少しお便秘気味だったので、今日はなんとしてもちゃんと出したいと思っていました。
幸いにして真っ当なウンチが出て、これでよし!さあ、明日のコンサート本番に向けて練習すっぞぉ~と始めたら、ものの30分もしないうちに、

イタタタタタッ!!

理不尽なぐらいの激しい痛みが始まり、しばらく立つことも座ることもできないまま、体をくの字に折ってピアノの椅子の前で息をつめていました。

ついさっきまで、元気に野原を走り回っていたのに、いきなり深くて暗い落とし穴に落っこちたような感じです。
その穴の淵に辛うじて指をかけることができたのだけど、自分の体重全部がかかってしまってどうにもならず、助けを呼ぼうにも声も出ない……。

旦那が二階から降りてきて、変な格好のわたしを見て驚き、とりあえず二階の寝室まで連れていってくれました。
痛みを止める効果がありそうなツボを押されると、もう息が止まってしまいそうなぐらい痛くて、お腹が痛いんだか押さえられてるツボが痛いんだか……。
脈は90を軽く超え、息をするのも大変です。
急性盲腸炎のような症状だけど、わたしはもう取り除いてもらってあるのでそんなはずもなく、
旦那が鍼を打ちマグネットを貼り、湯たんぽを背中に当ててくれる間も「痛い痛い」と言いながら、それでも効果が出てきたのか少し眠りました。

起きると昼を過ぎていて、今日のレッスンをどうしたものか決めなくてはならない時間が迫ってきていました。
様子を見て、少しでもマシになったら仕事をしようと思うのだけど、一向に症状は軽くなりません。
三階から降りてきたKが、「どないしたん、めちゃ病気やん」とびっくり。
「お腹痛いねん」
「ウィルス性?」
「違うと思う。痛なってから全然下痢も吐き気も無い。ただただみぞおちからおへその周りにかけてめちゃくちゃ痛いだけやねん」
「ふ~ん」

Kはパソコンで調べたのか、ソファのクッションを積んで、「ここに足乗せて寝とき。お腹痛い時はええらしい」と言ってくれたり、
ソファのすぐ近くに、電気ヒーターを持ってきてくれたり、生の生姜をすってハチミツを入れ、生姜湯を作って持ってきてくれたりしました。
おぉ~、ガールフレンドがおらんでも優しいやん~と、痛むお腹をさすりながら感激するわたし……。

結局、連絡がつかなかったひとりの生徒だけを、いつもの半分の時間だけ教え、あとはキャンセル。もちろん明日の練習どころではありません。

明日……どうなるかなあ。
アルベルトは絶対すご~く楽しみにしてるだろうし、わたしも延期して5月に演奏するわけにはいかず、とにかく明日弾き終えてしまいたいのですが……。
とりわけ明日はたくさんの友達に連絡をしたので、彼らも聞きに来てくれることになってるし……。

夜にまた起きて歩いてみると、ほんの少しだけお腹の痛みがマシになったので、おかゆを作って食べてみました。
それからまた少し寝て、さっきまた起きて、階段を上ったり下りたりしてみました。足元がしっかりしてきたような気がします。
それとなにより、悪寒がだいぶ消えました。

今日仕上げるつもりだった、まだ少し心配のある部分を、全く練習することもできずに、一日を台無しにしてしまいました。
物事を先延ばしにするのはいけませんね。明日が必ず来るとは限らないし、ずっと元気でいられる保証なんてどこにも無いのだから。

まあ、なんやかんやと大騒ぎしましたが、だいぶ良くなってきました。
あの、穴の中にズルズルと引き込まれるような、イヤな感触も無くなりました。

これから白湯を少し飲んで、また寝ます。
コメント (11)
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