ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

記念樹

2010年04月05日 | ひとりごと
調子に乗って狂い咲きしたポンちゃん。
今日は強い風に吹かれて桜吹雪を派手に散らせていました。
あ~あ、もうお別れか……胸がちょっとキュンとしました。

この時期、車で通りを走っていると、桜を植えているお家が多いことに気がつきます。
ソメイヨシノもちらほら見かけます。
八重桜、カスミザクラ、山桜、しだれ桜などなど、種類もいろいろ、大きさもいろいろです。

そんな桜の花を眺めていると必ず心に浮かんでくる歌があります。
『さくらのなえが、おおきくそだつころ、ぼくらはみんな、おとなになるんだ』
という歌詞で始まる歌です。

毎年毎年、決まって思い浮かぶのに、そこから先の歌詞がどうしても出てきません。メロディーは覚えているので、ラララ~で歌ってしまっていました。
それで今年こそはと決心して検索してみると……、

嗚呼!そうだったそうだった!木下恵介劇場!
え?でも、『記念樹』という映画だった?!

 桜の苗が 大きく育つ頃
 僕らはみんな 大人になるんだ
 あいつと こいつ あなたと私
 真赤な頬っぺは しているが

 日照りのときも 冷たい雪の日も
 負けたら駄目だぜ 僕らの夢は
 いつでもお前と 仲良しこよし
 空までぐんぐん のびてゆく

 嬉しきゃ泣いて 悲しきゃ笑うんだ
 仲間がみんな 見てるじゃないか
 それでも淋しきゃ 大きな声で
 呼んでみるんだ “母さん” と

 冷たい風は 僕らをためすのさ
 白い粉雪は 花びらなのさ
 泣いたら駄目だぜ そこまで春が
 来てるじゃないか 手をのべて

なぜだかわたし、今日の今日まで、この歌は『二十四の瞳』の主題歌だと思い込んでいました。どうしてだろう……。
でもいいです。これでやっと明日から、桜を見ながら歌が歌えます。
そして、あの『記念樹』という、孤児院が舞台になったドラマも少し思い出すことができました。
調べると、1966年から1967年にかけて放映されていたドラマだそうです。
まだ両親は夫婦として一緒に暮らしていましたが、そろそろ関係が悪化してきた頃だったように思います。
いずれ両親が別れたら、わたしと弟はこういう所に行かなければならないかもしれない……そんな暗い心配をしながら観ていた記憶があります。
そうなったら絶対に、わたしは弟を見放さず、いつもそばに居て守ってやるんだ!と、子供心にも強く決心していました。
なので余計に、あのお話(46話)が胸にしみたのだと思います。

ポンちゃん、ありがとう。やっと思い出すことができました。
コメント (6)
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