ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

しつこい時差ボケ

2010年06月03日 | ひとりごと
今回はけったいな時差ボケにしつっこくつきまとわれています。
旦那もわたしも、もう戻ってから5日も経つというのに、すごく唐突に、ものすごい眠気に襲われて、ゼンマイの切れた人形みたいにコテッと眠ってしまいます。
仕事はしてるし、家事もしてます。身体を動かさなければならない時はそれなりに起きて動かしているのだけれど、やる事を終えて一息ついた時が危ないのです。
Kは、戻ってから丸2日、朝と夜がまったく逆でした。その後、3日目にグッと寝て、もう起きてこないんじゃないかと思うぐらい長く寝て、今はほとんど正常に戻りました。

晩ご飯を食べた後、旦那とわたしはお互いの顔を見て笑います。
どんだけボケとんねん!
そこでフラフラ~ッとソファに横になったらもうおしまい。スゥ~ッと深い眠りに落ち、数時間後に目が覚めて、それからしばらくは目がランラン。
肝心の夜中に目が冴えて、眠ろうとしても眠れず、おまけに今年に限って、暑いからと簡易クーラーをつけて寝たい旦那にイライラむかむかするわたし。
こっちのクーラーの悲惨さは、こっちでひと夏を過ごしたらすぐわかります。
もちろん、とても高価な優れものを買えば、日本と同じうんともすんとも言わずに、気持ち良く部屋を冷やしてくれるクーラーがあるのだろうけれど、
皆が使っているような標準タイプのクーラーは、わざとそうしてるとしか思えないほどに、めちゃくちゃうるさくて、風が下品に吹き付けてくるのです。
うちにあるのはもちろんその標準タイプ。というか、標準よりちょっと下、かもしれません。
明るさは気にならないけれど、音と風にはとってもセンシティブなこのわたし。そんなクーラーがゴオゴオ鳴ってる部屋で眠れるわけがありません。

ただでさえちゃんと眠れないので困り果てているのに、それで身体が日に日に怠くなっているというのに、そのクーラーの話を朝食の時に持ち出してきた旦那に、つい噛み付いてしまいました。
丁度洗面所で出勤の準備をしていたTが、なんとかなだめようとして口出ししたら、それを邪険に黙らせた旦那にまたまた腹が立ち、事態はどんどん悪い方向に。

やっぱり13時間の違いって大きいよなあ……。
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『いちびり会』in大阪 パート3

2010年06月03日 | 友達とわたし
お腹がいっぱいになり過ぎて、なんや静かになってしもたchi-koちゃん、なにげに余裕をかましてるrobaちゃん、わたしと同じく肉巻き定食を頼み、「ちょっと味が濃かったなあ」と、既に自分でアレンジして試作する計画を練ってるかわちゃん、chi-koちゃんがどないしても完食できんかった海老天カレーうどんを平らげ、爪楊枝でしぃ~しぃ~しながら歩く仁ちゃん。

これからどないする?
「僕、仕事で4時にどうしても姫路に戻らなあかんねん」とかわちゃん。
頭の中の大阪地図をナビする仁ちゃん。

よっしゃ、通天閣行こ!

ディープサウス大阪。あいりん地区のある西成区。旦那がこよなく愛するジャンジャン横町。残念やったね旦那!
合計したらけっこう長いこと大阪に住んでたのに、いっぺんも足を運んだことがない三角公園。
まさかこんな形で行けることになろうとは……思いも寄らなかった展開に胸はどきどきわくわく。

助手席にかわちゃん、後ろに美女三人を乗せた仁ちゃん観光高級車は、するするとよどみなく、西成の深みに入って行った。
景色が少し様変わりしてきた。ワンカップを片手に通りで立ち飲みしてるおっちゃんがけっこうぎょうさんいる。なぜか皆、背がちっちゃい。

「ここが飛田新地。こんなん見るの初めてやろ」と、運転しながら仁ちゃんがボソッと言う。
後部座席の窓は、外からは見えない加工がしてあるので、外の様子が陰って見える。
けども、それでもわかる、なにやらすごく特異な世界。
両脇にずらりと並んだ、格子戸も美しい、一見こじんまりした料亭のような店の一軒一軒に、名前入りの電灯がついている。
豪快に開かれたどの玄関先にも、女性が二人座ってる。
どこのペアも決まってひとりは中年、ひとりは若い。

「あれがやり手婆、ほんでその横がおネエちゃんや」と仁ちゃん。

絶句するしかなかった……表向き、あまりにもあっけらかんとしたように見える売春宿の羅列。スゴ過ぎる……。



ゆっくりと車で通り過ぎる仁ちゃんとかわちゃんに、にこやかに微笑みかけるお姉ちゃんと手招きする横のおばちゃん。それを後ろの座席からこそこそ覗くわたし達。
あの暑い夏の、家具一切が持ち出されてった日の夜中に、辛うじて残ったシーツ一枚敷いて、縁側のかたい板間で眠っていたわたしに、父の友人だった島のおっちゃん(島さん、もう時効やからええよね)が電話で密告してくれへんかったら、ほんで、まだ高校生やった弟が、狼狽えてるわたしを「送ったるから」とバイクに乗せて家を飛び出してへんかったら、若いうちはこういうとこで働かされてたかもしれへん。
ほんで、もしかしたら根性出してこの世界なりに出世して、今頃ごうつく婆になって若い娘の横であんな感じで座ってたかもしれへん。
そんなことをしみじみ思いながら彼女達の顔を見ているうちに、少しだけ、ほんの少しだけ、哀しい思いがこみ上げてきた。

唖然としているわたし達とまるでフツ~の仁ちゃんは、車から降りた後、ジャンジャン横町に繰り出した。
 


串カツのうまそぉ~な店が次から次へと現れるのやけど、さっきのんがまだ胃の中に入り切らんと上がってきそうで、食べ物の写真を見ないようにして歩いた。



「ちょっとここで遊ぶか?」と言う仁ちゃんの後をついてったら、ありゃまあ、そこは懐かしいスマートボールの遊技場。



そこでもお父ちゃんみたいにゲーム台に小銭をちゃっちゃと入れて、「ほれ、遊べ」と言う仁ちゃん。
三人のかしまし娘は飛びついた。さっそくすっからかんになったのはわたし。ほんま、下手っちゅうかツキに恵まれん性分。
ちょっと粘ったのがchi-koちゃん、なんか知らんけどドカドカと玉が出てきて、ボテチと交換してはったんがrobaちゃん。めちゃ嬉しそうやったし。
そのゲーム途中に、とうとう時間切れになったかわちゃんが「ほな」と言いながら手を振ってるというのに、スマートボールに熱中する(勝ってる最中のchi-koちゃん&robaちゃん)は半分以上無視ってて、こういう感じでバイバイできるのもなんかええ感じ、なんて勝手に思いながらわたしと仁ちゃんは彼を見送った。

喉乾いたなあと、これも勝手知ったる仁ちゃんについてったら、すごい!ミルクセーキ屋さん!



卵がいっぱい積んである。注文したら卵割って、なにやら秘密の液体混ぜてミキサーでガ~ガ~。それを一人分ずつグラスに入れてくれる。
けど、ジュース屋さんやのに、店の奥の方から昆布を煮るええ匂いがプンプン。なんでなんで?
「あ、これ?昆布炊いてるねん」
「昆布の佃煮も売ってはるん?」
「ちゃうちゃう!家で食べるねがな~」とニッコリ。さすが、大阪のおばちゃん、自分とこの家用にしたら炊いてる鍋がめちゃデカい!

ついに来たでぇ~通天閣。待っててくれてありがとう~!



展望台から見た大阪は、新しいビルと瓦の家が密集する、ほんでちょっと緑の少ない町やった。

ビリケンのことも初めてまともに読んだら、なんとなんと、こういうことやった?!



『1908年にアメリカ合衆国の芸術家フローレンス・プリッツが制作した像で、彼女が夢の中で見た神がモデルになっているという。これが「幸福の神様」として世界中に流行した。当時のアメリカ大統領であったウィリアム・タフトの愛称が名前の由来とされている。また、セントルイス大学のマスコットになっている』って……めちゃなんか縁あるやん……と勝手に思うわたし。

「通天閣はな、東京タワーより高いねんで」と仁ちゃん。
無茶苦茶言うわ、このおっさん。と思いながらも、ひょっとしたらひょっとするんかな?とふと思てしまう純なわたし。
タワー頂上から降りるエレベーターの中で、係のお兄ちゃんにコソッと尋ねてみた。
「いいえ、東京タワーは通天閣の3倍高いです」ときっぱり言い切るお兄ちゃん。ちょっと怒ってるようにも見える。ごもっともです。

さあこれでもう、たっぷり大阪を楽しませてもらったし、なんぼ都合つけたから言うてもいつまでもわたしらを世話してもらってるのも悪い。
そろそろここらへんで、と思うわたし達を乗せ、車は市内に入って行った。
南から北に向かう。心斎橋ー道頓堀ー千日前ー日本橋ー堂島難波ー梅田ー天神橋筋……。
ほんまにありがとう、楽しかったわ~とお礼を言おうとしたその時、
「風呂入るか?」と唐突に、とんでもないことを言い出す仁ちゃん。
風呂って……。

じゃじゃ~ん!!『なにわの湯』に到着!!天然温泉が出るスーパー銭湯やった。
もうこうなったらとことん行ってみよぉ~!!と腹を決め、着の身着のままで入ることにした。
8階建ての大きなビルの中に、こんな気色のええ露天風呂があるやなんて……感動した。もう入りまくった。よそのおばちゃんともいっぱいしゃべった。
ごろ寝して入るお風呂で、大股開きして豪快に眠るおばちゃんを発見。日焼けしたらかなんのか、顔にだけタイルを被せてる。
けどなあおばちゃん、いくら女ばっかりやからいうてもあれはあかんで~と、今思い出しても文句を言いとうなる。
学びも多い一日なのであった。

タオルを頭にチョコンと乗っけて出てきた仁ちゃんに、売店で売ってるスィーツを買うてもろた。
適当な駅の近くで降ろしてくれてええから、と言えんままにまた車に乗り込んだ我ら三人。
「そろそろやな。その前に、ちょっと寄っとこか」
最後の最後に連れてってくれたのは、日本一うまいきんつばの店。ここも仁ちゃんのブログで知って、散々うらやましがってたとこ。
もうほんま、思い残すことおまへん。
仁ちゃん、かわちゃん、chi-koちゃん、robaちゃん、ディープでハチャメチャ、嬉し恥ずかしのたくさんの思い出を、ほんまのほんまにありがとう。

これにて『いちびり会』in大阪、24時間のお話、おしまいおしまい。

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『いちびり会』in大阪 パート2

2010年06月03日 | 友達とわたし
おみぃ~ずぅ~、水くれぇ~……ハアハアぜえぜえ、うぎゃっ!なにこの汗っ
全身汗みどろ妖怪と化したまま、頭だけを右横に向け、ふたりの様子を伺ってみる。よう眠ってるみたい。ほならまあええかと再び夢の中へ。
朝早く目が覚めた。さっきの汗はもうほとんど乾いてたけど、それでも全身ネバっぽい。
横のベッドでは、前に腰を散々痛めたふたりの、ストレッチ談義が始まってる。もちろん予防対策ストレッチにも余念が無い。
聞くと、なんとふたりとも、夜中にいっぱい汗をかいたそうな。
クーラー嫌いのわたしに合わせて全室のクーラーを消して寝たからやったんやろか。申し訳ないことしたなあ。
とにかく汗を流そうと、順番にお風呂に入り、昨日の晩にコンビニで買った朝ご飯を食べた。
こういう、小さい物にプチッと満足させる、こちょこちょっとしたことに賭ける技は、まさに日本のお家芸。
久々のコンビニ食にワクワクと胸を踊らせながら、海藻サラダやパンをいただいた。

さて、今日の予定は?
決まっているのは、昨日は逢えんかったかわちゃんと、時間は決まってないけどランチを食べることと、わたしが弟と待ち合わせししている夕方の時間だけ。
そこに、昨日の別れ際に仁ちゃんが言うた「もしかしたら」が、そこはかとない期待色した雲になって、わたしらの周りをプカプカ漂ってた。
昨日、仁ちゃんの観光案内でチラッと聞いた美術展に行ってもええね。
そやな、そこらへんでランチまで時間つぶしてブラブラしよか。
まあでも、どっちにせよ、仁ちゃん次第やね。

ウィークリーマンションのチェックアウトは午前10時。どっちにしても、こんな大荷物と一緒にブラブラできんというので、まずは鶴橋の駅のコインロッカーに預けようと駅まで行くと、あぁ~ん、大きいサイズのロッカーやというのに、あともうちょっとのところでどうしても入らへん!その差2センチぐらい。悔しいぃ~!向きを変えても、奥の壁がぶち抜けそうなぐらいギュウギュウ押しても入らへん!
しゃあない、改札口で立ってはるお姉ちゃんに頼んでみよう。頼んでみた。あかんと言わはる。そこをなんとかと粘ってみた。やっぱりあかんと断られた。
そこで覚悟を決めたわたし。ロッカーの前に座り込み、周りをchi-koちゃんとrobaちゃんに固めてもらい、鞄をパッカリ開けて、中身をごっそりロッカーに入れた。
ふふん、外面はでかくてもスッカラカンの楽ちん鞄やもんねぇ~。あ、今朝着替えたパンツちゃん、あかんあかん、ちゃんと隠れときなさい!

鶴橋駅のそばにある市場に行った。いやぁ~ええわぁ~、おおさかぁ~って感じがもりもりするわぁ~。まだ市もこれからっていう時やから人が少なくて助かった。
そうでなかったら、こんなデカい鞄ゴロゴロ引いてこんな狭い通路歩いてたら、思いっきり迷惑やもん。
さて、予定がはっきりしない男衆との連絡に心を痛めるお世話役のchi-koちゃんを尻目に、のんきに市場見学をするわたし。
ああそれなのにそれなのに、こいつを見つけたのは他の誰でもない、chi-koちゃんなのであった?!



激しく興味のある方は、こんな記事を書いてはるブログを見つけたのでご紹介しときます。→ http://ameblo.jp/koichi-shoot/entry-10034971479.html

鶴橋の市場の、奥の方にあるお菓子屋の、なんてことはない透明のプラスティック袋にガサガサッと詰め込まれてたこのチョコ。
もちろん『呼吸チョコ』なんて名前も無く、なんとか栄誉賞なんていう印も無く、ほんまに中身だけの、けども限りなくほんまもんに見えるチョコなのであった!
目の玉キラキラ鼻息ふうふう、めちゃくちゃ興奮した3人のおばちゃんが勢い良く寄ってきたのを見て、店主の親子らしき男性2人は何事かと訝し気。
散々迷った挙げ句、やっぱり徳用大袋までには手が出なかった自分を後で罵ることになるのをわかりつつ、それでもほんまもんよりはぎょうさん入ってて安いチョコを手に幸せいっぱい胸いっぱい。
いきなり同郷の話で店主と盛り上がり始めたrobaちゃん、いやぁ~市場ならではの味わい百点満点!
その間にも、さっさと買い物を済ませて携帯をいじくるchi-koちゃん。ええねんで~別になんにも決まらんでも。これで充分楽しいやん。
とはいうものの、嬉しいことに、仕事の都合をつけてくれた仁ちゃんが動き始めてくれてはるようやし、そしたらかわちゃんと合流するランチの時間と場所もはっきりせにゃいかんというので、いきなり情勢は緊迫してきた。
なぞなぞみたいなメッセージを送ってきてくれるかわちゃん。そらまあ無理もない。かわちゃんは仕事してはるんやから。
仕事相手さんとの絡みもあるから、そうそう好き勝手に時間を決められるわけもない。自由に動けるわたしらがまず動いて、それを逐一知らせることにした。
メールが激しく行き来して、仁ちゃんの「ほな、めちゃくちゃうまいカレーうどん食わせたろ」の一言で、場所がまず決定。
スパイ艦隊ゲームみたいにジワジワと皆が一所に寄ってきた。
まずは無事、仁ちゃんの車にわたしら3人が乗り込むことができた。
乗り込んですぐに、「これ、やるわ」と小さな袋を三つ差し出してきた仁ちゃん。
昨日くれた組紐ストラップの新品。昨日もらえんと拗ねてたrobaちゃんにも今日はちゃんと用意してくれた。
昨日のとは趣が違う、これまた素敵な組紐に見とれながら、同封の説明書を読むと……え?!伊賀上野?!これまた縁を感じるわたし。
最後にやって来たかわちゃんと、前にいっぺんだけ逢うたことがあるrobaちゃんが見つけ役を買って出てくれて無事発見。やっとのことで仁ちゃんの車に皆が集合し、「初めまして~」の挨拶を交わした。
なんとかわちゃんも、わたし同様、みんなとはほぼ初対面?!ネットってほんま、おもろいなあ。

仁ちゃんが連れてってくれたのは、木津市場に隣接してる『大和』っていううどんのお店。
その、この世のモノとは思われへんほどにうまい(by 仁ちゃん)海老天カレーうどんがこれ。これを頼んだchi-koちゃんが、自分の前に運ばれてきた時の顔、写真に写しときたかった。
って……カメラを思いっきりロッカーに入れてきたのは誰でしょう……。



わたしはメニューの写真に圧倒されて、まずは今回(次回も来るつもりか?!)肉巻き定食に。



そりゃもううまくてうまくて!けれども哀しいかな、お腹はみるみるいっぱいに。うまい!苦しい!もうちょっと食うときたい!あかん、もう破裂する!

これについても、お味が詳しく記されたブログを見つけた。興味のある方はどうぞ→ http://mametan802.blog105.fc2.com/blog-entry-83.html

ところでやっぱりここも仁ちゃんがおごってくれた。もう昨日から連続で、「ええからええから」と払い続けてくれてる仁ちゃん。
うちの一ヶ月分の食費はもうとっくに越えてるはず。めちゃくちゃ申し訳ないけど、甘えさせてもらうことにした。

さてと、お腹の皮が痛いほどになったところで、またこの続きは一眠りしてから。
コメント (8)
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