ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

My Brother! My Sister!

2010年06月16日 | 音楽とわたし
ひょんなことから、今週末の土曜日に、ゴスペルの合唱隊の一員として舞台に立つことになった。
Aちゃんと、今マンハッタンに来ている師匠と共に。
なにやら、当初の計画では、このゴスペルの祭典にこぞって集まるであろう、百名もの日本からの合唱隊を予定していたらしい。
なにしろ、ゴスペル界の巨匠やヒットメーカー、超有名人達と共演できるばかりか、直接指導も受けられるっていう企画なのだもの。
ところが……ふたを開けてみると、時期が悪かったのか、それとも不況の波のしぶきがこんな所にもかかっているのか、集まったのはたったの15名……。
あかんやろ、それは?!

そこで、急きょ、マンハッタンおよび、マンハッタン周辺に住む、とりあえず歌える人間にお誘いがきた。
楽譜は読めなくても全然オッケー。ゴスペルはもともと口伝承。楽譜なんてはじめっから、無い……らしい……。

歌詞が送られてきた。
続いて、パート別に音がとれる音源が送られてきた。
音符が無いまま、音を聞き、それを頭の中で楽譜化して覚える。新しい経験。

アルトパートを担当することにした。
最後にくり返し歌うメロディラインが、昔日本で流行ったようなポップス系の雰囲気があって、そこを歌うといつもなんだか少々照れる。
『木綿のハンカチーフ』を歌ってた、若かりし頃の太田裕美ちゃんの声が、耳の後ろの方でかぶる。

明後日は初の合同練習日。って……本番はその翌日なんだけど……。
仕事のスケジュールを少し動かして練習に参加することにした。
なんてったって、歌うだけでは済みそうにはないのがゴスペル。お揃いのローブを羽織って、踊りまくりぃ~の、奇声も発っしぃ~の、はじけにゃ~!
けど、そういうのってタイミングを外すとかなり浮く……しかもめちゃくちゃカッチョ悪い。なので、真面目に練習しようと思う。
お助けだけど、ほんでもって仕事もちょいちょいと変えなければならないけれど、参加費は払う。まけてもらったけどね。
ケチなこと言わんと。こんなすごい面々と一緒に舞台に立てるなんて、人生にそうあることちゃうねんから。
日本人はこういう状況に弱い。少なくともわたしはそう。
けれど、純血アメリカンの旦那には、いったいなにが悲しくてそんな大金(←我々にとっては)払ってまでそういうことに関わるのか、皆目理解できないそうだ。
ただし、十年の日本暮らしの経験から、そういうことでたくさんの人がいろんなことに関わっていくのを、特別な現象のひとつ、としては認めている。

今、マンハッタンにAちゃんが暮らしている。そこに師匠が遊びに来ている。
そんなすごく特別な時に、一緒に何か楽しめそうなことが目の前に現れたんだから、そりゃもう「やろやろ!」でしょ。
さて、これからもうちょっと練習練習!My brother & sister と一緒に楽しく歌えるようにしないとね!


Don’t give up, my brother
Don’t give up, my sister
Hold your head up high
Victory is nigh

Why don’t you just,
Hang on in there, hang on in there
Your joy will come after while
Your joy will come after while

No, I’m never gonna give up

コメント (11)
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