ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

千夜一夜

2010年08月04日 | 音楽とわたし
自分のことは自分で調べて自分でしなさい。

旦那はいつもこの調子です。
とても正しいことを言っているので、反論のしようがありません。
息子達も鍛えられて、どんなことでもたいていは自力でできるようになりました。
ところが……このわたし、気持ちは勇ましくよぉ~しっ!やったるで~!なんだけど、うまくいかないことが多いのです。
それで、最後には旦那か息子に泣きつくか、意地になってやってると、哀れに思うのか彼らから助け舟を出してくれることも。

今回のソレは、UPSの本店を見つけ、そこに連絡をして、ピアノの鍵盤のような大きな物を取り扱ってくれるかどうか尋ねることでした。
やっとのことで本店を見つけ、そこに電話をかけたのだけど、「あんたの用事はなんね?」と録音された女性の声に聞かれ、ほんの数語の単語で答えたらいいだけなのに、言っても言っても「ごめんね~、あんたがなに言ってるかわかんないわ~」と拒絶され、久々に泣きたい気分になったのでした。ううぅ~、ヒトとしゃべりたいだけなのに……。

とりあえず場所は間違っていないようだったので、そこに行ってみようと地図を検索し、プリントアウトして準備万端。
けれども一人じゃ絶対に運べない代物なので、Kに助けてもらうことにしました。
ここまでが昨日の夜の話。
 

さて今日になり、これがまたとんでもなく蒸し暑い日で、なのに朝から大掃除モード。汗まみれになって掃除していました。
そこに仕事から戻ってきた旦那、「さあ、お昼食べがてら行こか」
?????(←ほんまはもっと並べたい気分ですが……)

気分が変わり易いっていうのか、いきなり親切男に変身する癖があるっていうのか、けど、それならそれではじめっからそうしてくれへんかなあ……贅沢?

ナビで無事に着き、旦那とふたりでオイショオイショと建物の中に運び入れると、係員のおじさんにギョッとした顔で見られてしまいました。
そりゃまあ、形が形だし、大きさが大きさだし、見た目ほど重くはないのですが、大げさなことには変わりないので。
「なんだねそりゃ?」
「あ、ピアノの鍵盤です」
「は?」
ますます混乱するおじさん。すみません。わたしだってね、できりゃこんなもん送りたくないんです、ほんとに。

計ってもらいました。45パウンド、20キロちょっとです。
それに、40万円相当の物ということで保険をかけてもらいました。〆て$60也。
「あのぉ~、割れ物とかそういう、取り扱い注意みたいなのをペタンと貼ってもらえませんかね」
「え?うちじゃそういうのはやってないよ」
「ええっ!やってないって……それじゃ割れ物とかはどうなっちゃうんですか?」
「さあ~」
「……」
「多分大丈夫だと思うけどね」
いや……多分大丈夫ではかなんねん……。
でもまあ、修理前だし、ピアノ修理の専門家がUPSで送ってって言ってきてるんだし、送っちゃえ。

出口の所で立ち止まり、もう一度カウンターの所へ。
「でも、まさか、ポ~ンと放り投げたりしませんよね」
「ハハハ!」
こっちの気も知らないで、おじさん、笑って誤摩化します。やれやれ……。

再びの箱ピアノです。


鍵盤から取り外されたハンマーが、奥に押し込まれています。



帰り道、わたしだったら絶対に選ばない道を選んで帰ろうとする旦那。
「いったいどっから帰るつもりなん?」
「ボクの見つけた特別の帰り方。お見せいたしましょう」
その時、またまた親父ギャグ日米混合版が登場しました!
「let me show you」と言うところを旦那は「Let me soy sauce」と申しました。show you→しょう ゆ~→醤油→soy sauce

お後がよろしいようで


追記

今日は二周年記念イブの日です。
なんのこっちゃ?
明日の5日は、ブログを始めて丸二年経った日なのです。
それでひとりでめでたいめでたいと喜びながら、いったい何話の記事を書いたのだろうと、ふと計算してみたら……、
なんと、今日のこの記事が1000話目なんてキリのいいこと!ちょっとした偶然ですが、嬉しくなりました
それにしても、この1000話をずっと読んでくださっている方々には、どれほど感謝したらいいのかわからないぐらいありがたい気持ちでいっぱいです
ほんとにほんとにありがとうございます。これからもまあ、適当に放っといたり来たりしながら、よろしくお付き合いくださいませ




コメント (12)
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