昨日のA子との二回目の合わせが終わり、とりあえず及第点をもらってホッと一安心。
旦那は例の『タパスバー』に出かけるため、マンハッタンに戻るA子と一緒に電車に乗ってった。
よっしゃ~、今夜はひとりで気ままに、練習したり食べたり、ほんでもってまた練習したり食べたり、好きなよぉ~に過ごすぞ~!と思いきや、
「おかあさま、今日の予定、いろいろあったのがぜ~んぶキャンセルになりまして」とKが言い、
う~ん、それなら作ってやらねばな~、でも、Tは多分飲みに行くだろうから、ふたりだけやったら外食もいいな~とTに電話すると、
「あ、今夜は家で食う」
あかん……作ろ。
ちょっと上等の牛肉の塊を買って、それを角切りに小分けしたのが冷凍庫にあったので、それを急いで解凍して、日本式カレーを作った。
旦那はこのカレー粉を使うのを好まないので、彼が居ない時(非常~に少ないのだけど)を狙って作るカレーなのだ。
次々におかわりする息子達を見ていると、なんだか昔を思い出して、ちょっとほっこりした。
食べてから1時間だけ練習。A子からの新しい注文や教えを、どこまで体にしみ込ませることができるか、それが明日の本番までの課題。
けれどもかなり疲れてきたので、明日の午前中にできることを残して体を休めることにした。
そして今朝、6時15分に(今朝は少し時間がずれた)またまた4回目のビービーが鳴り響き、けれども根性でもう一度寝直してから起床。
ゆっくりと朝食をとり、お腹の調子も整ったところで、さて練習すっか~と、着替えも歯磨きも洗顔もしないままピアノに向かった。
それほどマジでするつもりが無かったのに、やり始めるとつい熱中していて、時間がわからなくなってきた頃、
「ハロー!」という声が玄関の方から聞こえた。ドアは思いっきり開けられていた。
え
誰やろ、こんな時間に?とピアノの前で訝っていると、姉弟の生徒達と、彼らのお父さんとおばあちゃんがゾロゾロと部屋に入ってきた。
が~ん……またやってもたがな……
土曜日に変更したのをスケジュール帳に書き込んだのだけど、それが来週の土曜日の欄だった……。
わたしの服装は、よれよれの薄手のパジャマズボン(昨夜は気温がグンと下がって寒かった)と、真っ赤なこれまたお古のTシャツの上に長袖の、もちろんよれよれのカーディガン。よれよれ三兄弟をまとっていて、しかもノーブラ。顔も歯も洗ってなくて、髪の毛も多分ボサボサ。普段のだらし無さが恨まれる一瞬とは、このような時を言うのかしらん?
こうなったら仕方が無い、見学している父親と祖母には、わたしの表側ができるだけ見えないようにしながら、レッスンを進めるっきゃない。
時間がどんどん過ぎていく。今朝の練習時間が刻々と削られていく。
生徒はふたりとも、被爆ピアノのコンサートに出そうと思っている生徒達なので、いっぱい伝えたいことがあるし簡単に妥協もできない。
レッスンが終わるともうお昼過ぎで、シャワーに入って身支度すると、もう出発の時間が来てしまった。
今日のリハーサルは『パールスタジオ』。初夏にゴスペルの合唱のリハーサルがあった所で、部屋もドンピシャ!同じ部屋だった。
ACMAの役員だけの写真と、コンサートに出演する演奏者のグループ写真を撮り、いよいよリハーサル開始。
今年の演奏者のレベルは去年のそれと比べるとかなり上がった。選曲もなかなかおもしろくて、カーネギーではどんな響きになるのかがとても楽しみ!
部屋には2台ピアノがあったのだけど、残念ながら2台ともアップライトで、しかも調律が狂っていた。
マシな方を選んで、それぞれのピアニストが弾いたのだけど、やっぱり音の響きや全体のバランスを調整するのがとても難しかった。
わたしとA子の番が来て、ピアノと格闘しつつも、せっかくできたことを弾き逃したくなかったし、A子に気分良く歌っても欲しかったので、音楽の神様に祈りながら弾いた。
それなりの演奏しかできなかったけれど、わたしにとってはあの4日間の意味がとても大きいので、これが次のステップへのきっかけになると、とても楽しみにしている。
でも……ジプシーソングの2曲目、『母の教えたまいし歌』の中の、最も大切な響きを作る左手の、ピアノでいうと1番低い『レ』の鍵盤が、いくら押し込んでもスカッという哀しい物音しか出なくて、まあ、H師匠の話の中の、鍵盤そのものが一本欠けていたピアノに比べたら鍵盤があるだけマシじゃん、と言われてしまいそうだけど、あっても音が出なきゃ意味ないやん、とも思うわけで……。
なんてこともあったけれど、ほんでもってコケたけれど、楽しめたので嬉しかった。緊張していたけれど、ワクワクしていた。
これからもっともっと良くなるからねA子。よろしくね。
でも、明日から13日までは、『被爆ピアノコンサート』に向けての練習が中心になる。
ブラームスとショパン。歌うぞ~!
旦那は例の『タパスバー』に出かけるため、マンハッタンに戻るA子と一緒に電車に乗ってった。
よっしゃ~、今夜はひとりで気ままに、練習したり食べたり、ほんでもってまた練習したり食べたり、好きなよぉ~に過ごすぞ~!と思いきや、
「おかあさま、今日の予定、いろいろあったのがぜ~んぶキャンセルになりまして」とKが言い、
う~ん、それなら作ってやらねばな~、でも、Tは多分飲みに行くだろうから、ふたりだけやったら外食もいいな~とTに電話すると、
「あ、今夜は家で食う」
あかん……作ろ。
ちょっと上等の牛肉の塊を買って、それを角切りに小分けしたのが冷凍庫にあったので、それを急いで解凍して、日本式カレーを作った。
旦那はこのカレー粉を使うのを好まないので、彼が居ない時(非常~に少ないのだけど)を狙って作るカレーなのだ。
次々におかわりする息子達を見ていると、なんだか昔を思い出して、ちょっとほっこりした。
食べてから1時間だけ練習。A子からの新しい注文や教えを、どこまで体にしみ込ませることができるか、それが明日の本番までの課題。
けれどもかなり疲れてきたので、明日の午前中にできることを残して体を休めることにした。
そして今朝、6時15分に(今朝は少し時間がずれた)またまた4回目のビービーが鳴り響き、けれども根性でもう一度寝直してから起床。
ゆっくりと朝食をとり、お腹の調子も整ったところで、さて練習すっか~と、着替えも歯磨きも洗顔もしないままピアノに向かった。
それほどマジでするつもりが無かったのに、やり始めるとつい熱中していて、時間がわからなくなってきた頃、
「ハロー!」という声が玄関の方から聞こえた。ドアは思いっきり開けられていた。
え
誰やろ、こんな時間に?とピアノの前で訝っていると、姉弟の生徒達と、彼らのお父さんとおばあちゃんがゾロゾロと部屋に入ってきた。
が~ん……またやってもたがな……
土曜日に変更したのをスケジュール帳に書き込んだのだけど、それが来週の土曜日の欄だった……。
わたしの服装は、よれよれの薄手のパジャマズボン(昨夜は気温がグンと下がって寒かった)と、真っ赤なこれまたお古のTシャツの上に長袖の、もちろんよれよれのカーディガン。よれよれ三兄弟をまとっていて、しかもノーブラ。顔も歯も洗ってなくて、髪の毛も多分ボサボサ。普段のだらし無さが恨まれる一瞬とは、このような時を言うのかしらん?
こうなったら仕方が無い、見学している父親と祖母には、わたしの表側ができるだけ見えないようにしながら、レッスンを進めるっきゃない。
時間がどんどん過ぎていく。今朝の練習時間が刻々と削られていく。
生徒はふたりとも、被爆ピアノのコンサートに出そうと思っている生徒達なので、いっぱい伝えたいことがあるし簡単に妥協もできない。
レッスンが終わるともうお昼過ぎで、シャワーに入って身支度すると、もう出発の時間が来てしまった。
今日のリハーサルは『パールスタジオ』。初夏にゴスペルの合唱のリハーサルがあった所で、部屋もドンピシャ!同じ部屋だった。
ACMAの役員だけの写真と、コンサートに出演する演奏者のグループ写真を撮り、いよいよリハーサル開始。
今年の演奏者のレベルは去年のそれと比べるとかなり上がった。選曲もなかなかおもしろくて、カーネギーではどんな響きになるのかがとても楽しみ!
部屋には2台ピアノがあったのだけど、残念ながら2台ともアップライトで、しかも調律が狂っていた。
マシな方を選んで、それぞれのピアニストが弾いたのだけど、やっぱり音の響きや全体のバランスを調整するのがとても難しかった。
わたしとA子の番が来て、ピアノと格闘しつつも、せっかくできたことを弾き逃したくなかったし、A子に気分良く歌っても欲しかったので、音楽の神様に祈りながら弾いた。
それなりの演奏しかできなかったけれど、わたしにとってはあの4日間の意味がとても大きいので、これが次のステップへのきっかけになると、とても楽しみにしている。
でも……ジプシーソングの2曲目、『母の教えたまいし歌』の中の、最も大切な響きを作る左手の、ピアノでいうと1番低い『レ』の鍵盤が、いくら押し込んでもスカッという哀しい物音しか出なくて、まあ、H師匠の話の中の、鍵盤そのものが一本欠けていたピアノに比べたら鍵盤があるだけマシじゃん、と言われてしまいそうだけど、あっても音が出なきゃ意味ないやん、とも思うわけで……。
なんてこともあったけれど、ほんでもってコケたけれど、楽しめたので嬉しかった。緊張していたけれど、ワクワクしていた。
これからもっともっと良くなるからねA子。よろしくね。
でも、明日から13日までは、『被爆ピアノコンサート』に向けての練習が中心になる。
ブラームスとショパン。歌うぞ~!