ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

米国ししとう事情

2010年08月30日 | 米国○○事情


沖縄ししとう。でかい。ちなみに、この手はわたしの手ではない。わたしの手の親指は、この方のように美しくなくて扇子のように平たくて不細工。

H師匠と一緒にファーマーズマーケットに行った時、きゅうりとししとうを買った。
「きゅうりを味噌につけてポリポリ食べたい」
「ししとうを軽く油で炒めて、醤油をさっとかけて食べたい」
あまりに明快な望みだったし、わたしも久しぶりにそういう、シンプルな野菜料理を食べたくなったので、できるだけ新鮮なのをと、あちこちのテントを回って探した。

キュウリは、アメリカンサイズではない、へたの部分が生き生きしているもの。
ししとうは……う~ん、見つからない。
三つ目のテントで、ししとうとそっくりの、けれども三倍はデカいのを見つけた。
店の人に、何度もしつっこく聞く。
「これってどれぐらいの辛さですか?」
「ああ、それはそれほど辛くないよ。少しピリッとするぐらい」

そうか!それはまさにししとう!ししとう君見っけ!
でもまあ、調子に乗らず、食べたいだけ買おう。縁起のいいところで7本、しめて75セント。安ぅ~!

けれども結局、師匠はきゅうりの胡麻味噌つけで満足して、ししとうは冷蔵庫の中で出番を待っていた。

最近、冷蔵庫の掃除週間に入っていて(←ただ買い物に行ってないだけ、ともいふ)、冷凍庫も冷蔵庫もなかなかいい感じに空いてきた。
そこで今夜は、だぁ~いぶ前に買った冷凍の肉団子と少しくたびれてきた野菜達で、甘酢あんかけを作ることにした。
赤いパプリカと緑のししとう、う~ん、なかなかいい感じ。
炒め油の香り付けのために、ニンニクと生姜とネギをみじん切りする。
パプリカは種を取り除きざく切り。玉ねぎもざく切り。
そしていよいよししとうの出番。
パプリカ同様中の種を取り除き、適当な大きさに切り分けていると、

ん?

なんか喉がいがらっぽい。ゲホン!しばらくするとまたゲホン!
おかしいなあ~、風邪なんかひいてないしなあ~。
そうこうしていると、今度はおでこから汗が流れ落ちてきた。

え?

みるみるうちに汗があちこちに吹き出してきた。なんじゃこりゃ?

その時になってやっと、もしかしてコレか?と思い当たった。
そう、ししとう君……。取り除いた種がシンクいっぱいに落ちている。

恐る恐る、既に切り分けたししとうの端っこをかじってみると、

からぁ~!!

たまたま遊びに来ていたKのガールフレンドのRちゃんにもかじってもらう。
だって、彼女は辛いもの好きだから、辛さを見極めることができるから。
「あ、辛っ!これはだめだよ~まうみ。まうみは辛いの苦手でしょ?わたしでも辛いよこれ!」

まるでハラペーニョ……誰やね~ん!それほど辛ない言うたんは!どこがちょっとだけピリッとやねん

モノは冒頭の写真とそっくり。写真は沖縄産のししとうで、辛いのに当たる時もあるけれど、だいたいはししとう味の巨大ししとう。
アメリカはなんでもデカいし、だからそれと一緒やろ、と思たわたしが甘かった……。

食べる頃になって、手の甲が軽くやけどしたみたいにヒリヒリし出した。
アロエさんに登場してもらい、やれやれと一息ついた頃、今度は指先の爪の奥の辺りがヒリヒリ。

恐るべし唐辛子。
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危機一髪!

2010年08月30日 | お家狂想曲
あと数分遅かったら、今頃うちの二階の洗濯室の床は水浸しになっていて、それが床下にしみ込んで、一階の天井や階段を伝ってポタポタジャアジャア、えらいことになっていた。

わたしが何の気無しに、そろそろ終わる頃かしらん?と鼻歌混じりに二階に上がった時、洗濯機さんはひとり格闘していた。

ドラムの中の洗濯物にひとつ、めちゃくちゃ分厚くて重いラグが混じっていたので、他の物と一緒にうまくまとめて、乾燥のための高速回転に入りたいのだけれど、それがなかなか難しかったようだ。

少し位置を整えては低速でお試し。うん?こりゃうまくいきそうだとソロソロと中速にもってって、とぉ~りゃ~、一気に高速だぁ~というところでまたガタンゴトン、シュルシュルシュル~ッと回転を弱める洗濯機さん。ものすごく悩んでいる様子。

大変だなぁ~と同情しつつ、ふと洗濯機さんの横の洗い場に目をやると、

ぎゃ~!!

あと数ミリで泡が混じった汚水が溢れ出るところだった。

さすがにその時は写真なんて撮ってる場合ではなかったので、これはすっかり掃除してしまった後の写真。



右横の灰色のホースから、洗濯機さんが吐き出す水が出てくる。
それをまずこの洗い場で受け取り、底の真ん中にあるちっちゃい穴からパイプで地下に流す。
パイプがつまらないようにきめの細かい網を穴につけてあるのだけれど、それがくせ者。洗濯物から出てくる糸くずやほこりが詰まって、水が流れなくなってしまうことがよくある。
今日の洗濯物は、かなり長いこと洗っていない敷物だったので、埃の量も多かったんだろう。
それにしても危なかった。冷や汗が出た。

今日の危機は、洗濯機さんがいろいろと悩んでくれていたので回避できたんだと信じてる。
本当にありがとう!


唐突ですが質問です。

みなさんは、家事をしてくれる家電の中で、なにが一番好きですか?
わたしは洗濯機。
なんだか一所懸命働いてくれる感じがするし、実際、かなりの労働を担ってくれてるし、なのに寡黙で文句言わず。
わたしがとんでもない時間に洗濯物を持ってっても、「えぇ~今からっすかぁ~!?」なんてことも一切言わない。
だから、洗濯機さんが働いているそばで、なにかをするのが好きなんですよね~。例えば掃除機をかけるとか、アイロンをかけるとか。
あなたも頑張ってくれてるのだから、わたしも頑張る!みたいな、仲間意識がふつふつと熱くわいてくるのです。

みなさんはいかがですか?
 
コメント (10)
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