ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

間に合った!

2010年08月27日 | 音楽とわたし
今日までほんとに、文字通り必死だった。

あの悲しくて苦しくて腹立たしくて惨めだった、A子の歌との初回合わせの後、時間を見つけてはピアノの前に座った。

パートナーをあんなに不安にさせてしまって、それが恥ずかしくてたまらなかった。

歌詞を楽譜に書き込み、情景を想像した。

絶壁や岩山、高い空をスウッと横切っていく鷹、満開の花びら、疾走する馬、緑の森の広間、子供を抱く母親、日焼けした肌をつたう涙……。

歌わずにはいられない、自由に向けての永遠の束縛と自由への執着に運命づけられたジプシー達の声を、A子が見事に歌い上げる。

わたしも歌いたい!切実にそう思いながら、4日間、音を作る練習を重ねた。

A子が喜んでくれた。
いいね~いいね~と盛り上げてくれた。まるで別人だよと褒めてくれた。

「もっと遠くに音を響かせるように」「そこでバタンと終わってしまうんじゃなくて、次につなげていかないと」
彼女の注文はとてもわかりやすい。なぜなら全身で、その言いたいことを見せてくれるから。

今日もいっぱい学ぶことがあった。いろいろ教えてくれてありがとうA子。

今はとにかく、明日に間に合うことができてよかった。今夜は安心して眠れそう。

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行くべきか行かざるべきか

2010年08月27日 | アホな小話
旦那はここ数日間、密かに、けれども真剣に悩んでいた。

行こか、いや、やっぱり行かんとこか……。

その先は、マンハッタンはとある所にある『トップレスバー』

大学時代からの友人Lが夏の休暇でマンハッタンに来ていて、彼の弟の誕生日パーティをするので、一緒に行かないか?という誘いを受けた。
彼とは土曜日にも、軽くお茶を飲む約束をしている。
旦那は彼の弟とはあまり面識が無い。だから、どちらかというと、友人について行く程度の軽めの勢いなんだけど、なんせその行き先がトップレスバーなので、ちょっと話がややっこしくなった。

旦那は男だ。当たり前だけど。
そして、おっぱいが嫌いな男はこの世にいない。ですよね?
なので、旦那もおっぱいが大好き。なはず。
たま~に、マンハッタンを歩いていて、トップレスバーの話が出たことはある。多分、店の近くを通った時とかに。

「いっぺん行ってみてもええよな」
「別にええけど、わたしがおらん時にして」
「ええやん、別に一緒でも」
「わたしはそんなもん見たないねん」

と、短い会話で終わってしまい、幻の宮殿と化していたトップレスバーが、なんと突如、旦那の目の前にドド~ンと現れたのだ。
そりゃ混乱するだろう。
ちょっと嬉しかったり、恥ずかしかったり、ワクワクしたり、けど、なんとなく微かに罪悪感みたいなもんもあったり。
そんなこんなの感情の渦をココロの海にいっぱい作りながら、旦那は悩みに悩んでいた。

行こかな~、やっぱり行かんとこかな~。

あんまりグズグズしてる夫を、「ええやん別に、行ってみても。入ってみて居心地悪かったらその時点で出たらええんやし」などと励ます妻。

けど、世の中にはそんなけったいな場所で誕生日会をする男がいるんやな。
離婚して独りモンになったLやったらともかくも、彼の弟って既婚者やのに……などと思ったりもした。


そしてとうとう、当日の今日になった。
昼過ぎに、仕事場から旦那がメールを送ってきた。
「やっぱりやめる。これからLに断りのメールを送っとく」

あ~あ、もったいない!せっかくの社会見学のチャンスを……と思ったけれど、わたしはその時、A子と合わせるためにピアノをガリガリ弾いていたので、読み逃げしたまま返事を送らなかった。

そして少し時間が経ち、そろそろA子が来る時間だとパソコンをつけると、また旦那からメールが入っていた。



思い余った旦那がLにメールを送ってからすぐに、そのメールを読まないまま、Lから電話がかかってきた。

「今日、行くだろ?」
「う~ん、それなんだけどさ~、やっぱそういう色っぽい所はどうかと思ってね……」
「……なんだって?」
「だからさ~、そういう色っぽい所がね……」
「ちょ、ちょっと待って、今弟と代わるから」
「もしもし、ええと、場所がわかんなくて迷ってるのかな?いい焼酎を置いてるので有名なジャパニーズの店で」
「……」(えぇっ!そ、そんな……日本人のトップレスならなおさら行かれん!←心の中で咄嗟に思った旦那)
「テンっていう名前の居酒屋なんだけどさ」

「へ?」

こちらでは、居酒屋のような、ちょこちょことしたおつまみを出す店のことをタパス(スペイン語でおつまみという意味)バーと言う。
旦那はタパスをトップレスと聞き間違えたらしい。
そして数日間、おっぱいプリンプリンの女の子の姿を思い浮かべながら悶々と悩んだのだろう。
こういうのも、骨折り損のくたびれ儲けと言うのだろうか……。

お疲れさん。


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二度あることは

2010年08月27日 | ひとりごと
三度あった……。

おのれ盗難防止ブザー……。

けれども、あまりに気にし過ぎたからか、ある意味期待もしていたからか、鳴る前に目覚めていたりするわたし……トホホ。

しかも……あっ!!鳴った!!……………………一回っきりであった。

次に鳴ったら外に出てやろうと身構えていたので、二回目を待っている間にしっかり目が覚めてしまった……。

いったい誰やねん!!
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