ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

核兵器ゼロを要求する!

2013年06月17日 | 世界とわたし
核兵器による現代の悲劇は、アメリカの誤解と焦りと恐怖心からはじまった。
他の国から、核兵器で攻められる前に。
そんな、架空の、ほんまは起こりもせんかった想像に煽られて、多くの科学者らが砂漠に閉じ込められ、寝食を削りながら研究を続けた
この時、アメリカに核兵器の開発を勧めたのは、ユダヤ系ハンガリー人、レオ・シラードという科学者。
彼がなんでアメリカに勧めたかというと、ただただヒトラーが核兵器を手中に治めることを危惧したからであり、
アメリカという国の自由さや、倫理や正義は、信じるに値すると誤解してしもたから。
非常識が非常識を呼び、いつしかそこには、倫理も人道も跡形も無く失うた、愚か者の集団が組織された。

日本に2度、原爆が落とされた。
そのギリギリのギリギリまで、原爆投下を反対してたのも、このシラード。
もちろん、日本に対して原爆が使用されることを、猛烈に反対した科学者はぎょうさんいた。
特に、無警告による原爆投下だけは食い止めたいと考え、署名を集め、大統領への嘆願書を制作した。
戦時下の、自分の身を懸けた行動やった。
けれども、たくさんの◯◯されてたら、△△やったらが叶わんまま、世にも恐ろしい原爆が、無警告無差別に落とされた。

この野蛮さ、非道さは、言葉にできひんほどのこと。
核を恐れるあまりに、核を使てしもたアメリカは、自分の過大過ぎる過ちを隠すために、全力で自国の国民を洗脳し、
落とした国の国民に対しては、原爆とアメリカというイメージの切り離しを、事もあろうに、未来のエネルギーという言葉にすげ替えて、
贅沢と便利をエサに、原発というものを押し付けて、戦後の混乱と貧乏に喘いでた日本人に対する大々的な洗脳にも取り組んだ。

よその国の核兵器事情にあれこれ文句言う前に、自分とこはどやのん?

誰もがそう思うやろ。

この、不可能と多くの人が思てる『核兵器ゼロ』を、それでもわたしは願って行動する。
あきらめたその日から、叶わん夢になるのやから。



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被爆地児童の避難請求が棄却され、加害者の不労所得は確保され、官吏は咎を負わずに保護される国の狂気

2013年06月17日 | 日本とわたし
安全性をどうやって最大限確保できるのか、この人は知ってるんやろか。
そうとしたら、世界一の物知りやな。
そうかて、そんなこと知ってる人、どこにもおらんのやもん。

産業競争て、いったい誰が競争してて、誰がその恩恵を受けるんやろか。
どうせ、ほんの一部の、もともと金有り余ってる人間か会社に流れ込んでいくに決まってる。
それがこの世の常なんやから。

原発は廃炉まで考えるとって、廃炉ありきで考えなあかんもんちゃうの?
廃炉だけやない、稼働させたらその瞬間から出てくるゴミを、いったい誰に押し付けようとしてるんか、それを誤摩化したまんま、
稼働してる間のコストは比較的安いやなんて、冗談もほどほどにしいや!と、一般の市民からも叱られるようなこと言うてからに。

わざと言うてんのかいな。

この裏になにが隠れてるんかいな。

またなんか、バレたら都合の悪いことでも決めてんのかいな。コソコソと。

以下に、まともな常識が残ってるとは思えん人の、公の場で発せられたトンデモ発言と、
この狂気が蔓延している日本の、『STIGMA・スティグマ(社会的に見捨てられた者)』についてのYukinoさんという方の意見を、続けて転載させてもらう。

「原発事故による死亡者は出てない」自民・高市政調会長
2013年6月17日(月)
 
自民党の高市早苗政調会長は17日、神戸市の党兵庫県連の会合で、
事故を起こした東京電力福島第一原発を含めて、事故によって死亡者が出ている状況ではない。
安全性を最大限確保しながら活用するしかない
」と、原発再稼働を目指す考えを強調した。

原発事故により、多くの避難者が出ている現状で、「死亡者が出ていない」との理由を挙げて再稼働方針を強調する姿勢には、批判が出る可能性もある。

自民党は、参院選公約の最終案で、再稼働について、
「地元自治体の理解を得られるよう最大限の努力をする」と、推進する考えを盛り込んでいる。
高市氏は、産業競争力の維持には、電力の安定供給が不可欠としたうえで、
原発は廃炉まで考えると、莫大(ばくだい)なお金がかかるが、稼働している間のコストは比較的安い」と語った。



STIGMA(社会的に見捨てられた者) 
2013/06/15

この国の狂気は、「逃げ切れると確信するほど残酷になれる」という、人間の普遍的な邪悪さによるのだろうか

被曝地における女子中学生の甲状腺異常が、50%を超える事態となっているのであり、
つまり彼女らは、この時代におけるスティグマ(社会的に見捨てられた者)なのだろう。
行政は全くの無策であり、むしろ棄民を黙約としているのであり
大新聞を筆頭とする巨大メディアは、それを無害とするプロパガンダに腐心しつつ
医師会も、弁護士会も、教職員組合も、階級関係を担保に、人類史上最悪の構造的暴力に加担している

結局のところ、どれほど健康被害が明るみになったところで、絶対的な有責者の特定は不可能だ。
自治体と教育機関は、中央省庁の指導によるものだと主張し
中央省庁においては、文科省、厚労省、国交省の責任区分が不明瞭であり、彼らはおそらく、国政の議決によるものだと抗弁し
国政は、歴代の政権によるものだと回避するのであり、
さらにメディアは、通信社による錯誤だと居直り
通信社は、報道管制がもたらした瑕疵であると見解を貫き
かくして加害者集団は、全てを曖昧化するのだろう。
つまり、誰一人として責任を取らない

中央省庁は、原発関連の40ちかい、公益法人と特殊法人を所轄しているのだが、
それらが歴代OBの、天下り先であることは語るまでもなく、
事業の定款として、原発立地調査や運転技術の確立などを謳っていながら、
このような破滅的な事故を引き起こしつつ、縮減や統廃合が、議論の俎上に載ることすらない
わけだ。
被爆地児童の避難請求が棄却されながら、加害者の不労所得は万全に確保される、という不条理であり、
かくも社会資本配分は、欺瞞(デタラメ)である。

国家賠償法第1条には、行政上どのような瑕疵があろうとも、官吏の法的責任は追求されない、と明記されているのだから、
彼らが数千万人を被曝させようが、少女達の未来や、生まれてくるはずであった生命を蹂躙しようが、
咎を負うことはないのであり、あらためて官吏とは、超法規的な特権階級に他ならない

数十万人の未成年者を、強烈な放射線に晒すという「未必の故意」が、あからさまに横行する事情とは、
行政、教育、報道、医療、学識にかかわる各々が、「逃げ切れる」という絶対の確信を抱くことによるのであり、
そのような道徳原理の不在が、社会狂気を増幅させているのだと思う。

我々は、調整された仮想現実に、薄々気付いているのだが、それは記憶素子に格納された、ソフトウエアモジュールの再生に等しく、
つまり、根源的に、現実は不在であり、知覚情報は無効なのであり、もはや実像とシミュレーションを厳密に区別する方法など存在しない。
幻想を克服し、苦境の本質へ到達するには、肉体の視力を超越した何かが求められるのだろう。

本来的に生きていくことは、無数のリスクとの格闘であり、
おおよそ人類の大半は、生まれた瞬間から、ただ生き残るための熾烈な競争を強いられるのだけれど、
奇跡的な確率で、戦後日本の繁栄期に存した我々は、社会動物としての本能を、致命的に磨耗させたのであり、
つまり、存在のために激しく考え続けなくてはならないという、人間原則を喪失し、
「過去の延長が未来である」という、ピット・フォール(無思考の陥穽)に転落したのかもしれない。

自分は、この社会が、人類史上最も狂った体系であると思うのだが、皆様方はいかがだろうか?

原子炉4基が、僅か200キロ先で崩壊しているのに、経済市場は投機に浮かれているのであり、
膨大な放射線が、首都圏で確認されているにかかわらず、いまだ彼らは、それが土地本位制度の破綻に連鎖する、というイメージが奮起できない。
被曝地の児童が助けを求めながら、市民はそのような情報を意味化できず、
すなわち、人権や生命という概念を抽象する、高度領域の知力が毀損しているのであり、
破滅が目前に迫りながら、メディアの同調ムードに幻惑され、スポーツ中継とバラエティ番組に熱中する
わけだ。

つまり我々は、軽薄という濃密の無気によって、窒息している。

ゴールトンの「平均への回帰」によると、遺伝的優位、あるいは社会的優位も、世代を重ねるごと平均化され、
存在は、あまねく勃興と没落を時間原理とするのだけれど、
むしろこの体系は、崩壊セクターでなく、消滅セクターへ突入しているのであり、
次世代の被曝という悲惨は、その予兆に過ぎない
のである。
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