政策エッセイスト、まさのあつこさんのブログ『晴れの日は楽しく、雨の日は静かに』
これがまた、長年、政治やの社会問題やのに疎いまんま生きてきてしもたわたしの脳ミソでも理解できるような、ひじょ~に分かりやすい語り口で、政治のことを話してくれてはるんである。
あの、安倍君問責決議の後、決まってて欲しかった改正案まで廃案になって、
それもこれもみんな、野党のアホんだらのせいや!という意見が、あちこちでチラホラ出てきたのを読んで、わたしはかなり混乱してしもてた。
なんかおかしい……。
で、調べてみた。
そしたら、この、彼女のブログに行き当たった。
なるほど、そうやったんか!
それにしても、マスコミのアホさ加減には、ずっと呆れさせてもろてるけど、さらにさらに、アホなんか通り越して、仕事する気ないんやったら辞めとけ!と言いたい。
以下に、彼女が書いてくれた記事をふたつ、連続して転載させてもらいます。
これはもう絶対に、めちゃくちゃぎょうさんの人に伝えてください。
こんな卑怯で、狡賢うて、人をバカにしまくりの政治家集団も、ほんま珍しい。
今回の、法案審議を不可能にさせたんは『与党』やで!
え?野党と違たん?
ちゃうちゃう、野党に見せかけるために、何回も芝居打ったんやで。
アホのマスコミはもちろん見抜けへんし、調べもせんことわかってるしな。
そんなこんなの顛末を、みんなもぜひぜひ知って、言いふらしてちょ~だい!
選挙、絶対に棄権なんかしたらあかんで!
国民をバカにするな!っちゅうゲンコツは、選挙でしか落とされへんねんから。
↓以下、転載はじめ
なんで電力自由化に向けた法案が廃案になったのか
国会が劣化している。
十分に審議時間があったはずの電事法改正案が、廃案になったと知り、
何が起きているのかと、国会審議を国会TVで後追いして、驚いた。
風が吹けば桶屋が儲かる話ぐらいの、回りくどい話だ。
1.裁判所に違憲とされた、選挙区割りを是正する、ゼロ増5減法案について
衆議院で可決された後に、この法案が回ってきた参議院では、
野党から呼びかけた「政治倫理の確立、及び選挙制度に関する特別委員会」
での審議を、与党が拒否し続けた(*1)。
この「参議院政治倫理の確立、及び選挙制度に関する特別委員会」は
5月27日に、別の法案を審議したのを最後に(*2)、
政策論議を止め、いわゆる「国対政治」モードに入っていた。
2.轟木利治・政倫特委員長解任動議について
6月19日、自民党/公明党が、
轟木利治・政治倫理の確立、及び選挙制度に関する特別委員長(民主党)の、
解任動議を提出した。(*3)
こうした解任動議は、審議したくない法案がある場合に、
審議したくない少数派側(参議院の場合、自民党と公明党)が出して、
審議入りを邪魔する、「国対政治」の初歩的なテクニックだ。
参議院での、自民党/公明党の審議拒否により、
ゼロ増5減法案は、審議がされないまま60日が経った。
衆議院は、憲法に基づき、ゼロ増5減法案を参議院が否決した、と見なし、
6月24日、衆議院本会議で再可決して、成立させた。
3.平田健二参議院議長の不信任案について
ところが、今日6月26日、参議院本会議では、
委員会での法案審議を拒否し続けた、自民党・公明党の側から、
本会議を司る、平田健二参議院議長の不信任案が提出された。(*4)
理由は、
「ゼロ増5減法案が審議できたかもしれなのに」
6月21日に、「休憩」ではなく、本会議を「散会」した、
休憩にしておけば「再開」できたのにと、理解不能な理由である。
4.閣僚の、参議院予算委員会への出席拒否
並行して、参議院予算委員会でも、異変が起きていた。
ここでは、自民党/公明党の参議院議員が、審議拒否をしただけではなかった。
6月24日、ついに、全閣僚までが出席を拒否した。
これは憲法第63条違反であり、そのことによって、第99条違反である。
石井一参議院議員が、予算委員長(民主党)職権で委員会を開き、
その旨を説明した。(*5)
6月25日、自民党/公明党は、またも予算委員会審議を拒否。
全閣僚は、またも憲法第63条と99条違反(*6)を犯して、国会への出席を拒否した。
5.法案のほころびを隠すセレモニーについて
こんな中で迎えた、通常国会の閉会の日、
本会議で、平田健二参議院議長の不信任案に、民主党とともに反対討論を行った水野賢一議員(みんなの党)は、
「本会議を「休憩」ではなく「散会」したのは、議院運営委員会の採決結果に従っただけの話」だが、
「なぜ、それが議長の不信任案につながるのか意味不明」と述べた。(*7)
自民党/公明党は少数なので、この不信任案は否決された。
そんなことは分かっていたはずであり、要は単なるセレモニーだった。
実は、ゼロ増5減法案にはほころびがあった。
一票の格差是正に使った人口統計は古く、憲法違反は解消されていないのだ。
参議院には、野党から対案が出されており、
委員会で慎重審議をすれば、そのほころびがあぶり出されて、
衆議院で可決した法案が、無傷では通らない可能性があった。
審議拒否は、それを避けるための、時間切れ戦略だった。
それをカムフラージュして、
時間切れによる衆議院の再可決の責任を、民主党にかぶせるためだけの演出が、
平田健二参議院議長の、不信任案だった。
問題はこれに留まらなかった。
6.電力自由化を進める、電気事業法改正案の廃案について
これに続いて、あろうことか、
野党は何を考えたのか、電気事業法改正案を先に成立させればいいものを、
この次に、安倍首相の問責決議を行った。
予算委員会への出席拒否も、その理由の一つである。
問責決議は可決した。
しかし、問責決議に拘束力はなく、毒にも薬にもならないセレモニーだ。
毒は、他に回ってしまった。
これによって、参議院は散会し、
電気事業法改正案が廃案になってしまった。
電気事業の、電力企業による独占は、
少なからず、東京電力福島第一原子力発電所事故の遠因だ。
今回の電気事業法改正案は、前政権時代に用意されたものであり、
今よりは少しマシになる程度のものだ、と言われているが、
電力改革の第一歩となるものだった。
しかし、これを、安倍首相の問責決議のために、廃案にしてしまった。
これも意味不明である。
なぜ、そんな審議順を認めてしまったのか。
これによって、私たちが得るものは何かと言えば、
私たち自身、国民の無気力感と、政治不信であり、
それこそが、現体制の願いに他ならない。
これに対し、国民をバカにするな、という意思表示は、
残念ながら、選挙でしかできない。
7.だから、皆さん、参議院選挙にいこう。
風が吹いて、目を痛めて、盲目となった人が三味線弾きになり、
三味線の皮に使うためにネコが狩られて、ネズミが増え、
屋根裏に穴があいて、雨漏りがし、
雨を受けるための桶を、人々が買いに走って、桶屋が儲かった。
古い人口統計でごまかして、違憲状態を続ける国会から、
憲法を犯して、国会への出席を拒否した閣僚まで、
すべては、私たちの「一票」が、ストレートに積み上がって構成されたものであり、
桶屋の話よりは分かりやすいはずだ。
だから、投票に行こう。
(*1)このページ↓の2013年6月26日 本会議をクリックし、
http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php
小林正夫参議院議員の討論を見てください。
(*2)このページ↓から、左下「会議名からの検索」にある、
http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php
「政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会」をクリックしてください。
(*3)上記(2)の動作に続いて、以下をクリックしてください。
2013年6月19日 政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会
(*4)このページ↓の、2013年6月26日 本会議をクリックし、
http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php
岸宏一参議院議員の討論を見てください。
(*5)このページ↓から、左下「会議名からの検索」にある、
http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php から、
「予算委員会」→6月24日をクリックしてください。
(*6)
日本国憲法第63条
内閣総理大臣その他の国務大臣は、両議院の一に議席を有すると有しないとにかかはらず、何時でも議案について発言するため議院に出席することができる。
又、答弁又は説明のため出席を求められたときは、出席しなければならない。
日本国憲法第99条
天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。
(*7)このページ↓の、2013年6月26日 本会議をクリックし、
http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php
岸宏一参議院議員の討論を見てください。
党利党略と政策論議を区別できないマスコミ
電気事業法改正案を廃案にしたのは野党だ、という報道を見かける。
「国対政治」に戻したのは野党だ、というマスコミの論調まである。
>野党は何を考えたのか、電気事業法改正案を先に成立させればいいものを、
>この次に、安倍首相の問責決議を行った。
と私も書いた(まうみ注・上記の記事)。
これで誤解されると不本意なので、言葉を足しておきたい。
民主党は、衆議院で、この法案に賛成している。
この改正案は、民主党政権下で作ったも同然だからだ。
電気事業法改正案が成立していれば、
民主党は、それを手柄にできる種類のものだ。
これは、与野党対立法案ですらなかった。
ただし、共産党は、改革が生ぬるいという意味で、衆議院でアッサリと反対している。
もっと改革せよ、というのは、共産党の役割である。
「なんでも反対」の党という批判を浴びせる人々がいるが、
報道する者にとって注目すべきは、「反対」というスタンスではなく、
法案にどんな落ち度があるかという中身だ。
次に何がなされるべきかの重要なヒントが、そこにはある。
しかし、マスコミは、政策を報道しない。
党利党略と政策論議を、区別する能力がないようだ。
参議院で、審議拒否や、閣僚の出席拒否を行い、
法案審議を不可能にさせたのは、「与党」だ。
通常、「審議拒否」を行うのは、「野党」の手法であり、
今回、「審議拒否」を参議院で行ったのは、自民党/公明党だ。
自分で法案を出しておいて、
対決法案でもないのに、「審議拒否」をする愚行を行った。
挙げ句に、閣僚までが「出席拒否」をして、国会を空転させた。
安倍首相に至っては、「ネジレに終止符を打つ責任がある」と、
国会閉会後に、会見で独り芝居を打った。
ネジレ解消の責任(選挙運動)どころか、
憲法には、国会への出席義務が書かれている。
平気でそれを犯して、ネジレさせた首相が、
目の前で会見(選挙運動)を行っているのに、
そのことを尋ねたマスコミが、ひとりもいない。↓
http://www.kantei.go.jp/jp/96_abe/statement/2013/0626kaiken.html
もはや怒っても仕方が無いので、
一歩下がって、
党利党略と政策論議を区別できないのが、
今現在のマスコミの実力であることを、
有権者を含む国民が、知ることがまずは一歩か。
これがまた、長年、政治やの社会問題やのに疎いまんま生きてきてしもたわたしの脳ミソでも理解できるような、ひじょ~に分かりやすい語り口で、政治のことを話してくれてはるんである。
あの、安倍君問責決議の後、決まってて欲しかった改正案まで廃案になって、
それもこれもみんな、野党のアホんだらのせいや!という意見が、あちこちでチラホラ出てきたのを読んで、わたしはかなり混乱してしもてた。
なんかおかしい……。
で、調べてみた。
そしたら、この、彼女のブログに行き当たった。
なるほど、そうやったんか!
それにしても、マスコミのアホさ加減には、ずっと呆れさせてもろてるけど、さらにさらに、アホなんか通り越して、仕事する気ないんやったら辞めとけ!と言いたい。
以下に、彼女が書いてくれた記事をふたつ、連続して転載させてもらいます。
これはもう絶対に、めちゃくちゃぎょうさんの人に伝えてください。
こんな卑怯で、狡賢うて、人をバカにしまくりの政治家集団も、ほんま珍しい。
今回の、法案審議を不可能にさせたんは『与党』やで!
え?野党と違たん?
ちゃうちゃう、野党に見せかけるために、何回も芝居打ったんやで。
アホのマスコミはもちろん見抜けへんし、調べもせんことわかってるしな。
そんなこんなの顛末を、みんなもぜひぜひ知って、言いふらしてちょ~だい!
選挙、絶対に棄権なんかしたらあかんで!
国民をバカにするな!っちゅうゲンコツは、選挙でしか落とされへんねんから。
↓以下、転載はじめ
なんで電力自由化に向けた法案が廃案になったのか
国会が劣化している。
十分に審議時間があったはずの電事法改正案が、廃案になったと知り、
何が起きているのかと、国会審議を国会TVで後追いして、驚いた。
風が吹けば桶屋が儲かる話ぐらいの、回りくどい話だ。
1.裁判所に違憲とされた、選挙区割りを是正する、ゼロ増5減法案について
衆議院で可決された後に、この法案が回ってきた参議院では、
野党から呼びかけた「政治倫理の確立、及び選挙制度に関する特別委員会」
での審議を、与党が拒否し続けた(*1)。
この「参議院政治倫理の確立、及び選挙制度に関する特別委員会」は
5月27日に、別の法案を審議したのを最後に(*2)、
政策論議を止め、いわゆる「国対政治」モードに入っていた。
2.轟木利治・政倫特委員長解任動議について
6月19日、自民党/公明党が、
轟木利治・政治倫理の確立、及び選挙制度に関する特別委員長(民主党)の、
解任動議を提出した。(*3)
こうした解任動議は、審議したくない法案がある場合に、
審議したくない少数派側(参議院の場合、自民党と公明党)が出して、
審議入りを邪魔する、「国対政治」の初歩的なテクニックだ。
参議院での、自民党/公明党の審議拒否により、
ゼロ増5減法案は、審議がされないまま60日が経った。
衆議院は、憲法に基づき、ゼロ増5減法案を参議院が否決した、と見なし、
6月24日、衆議院本会議で再可決して、成立させた。
3.平田健二参議院議長の不信任案について
ところが、今日6月26日、参議院本会議では、
委員会での法案審議を拒否し続けた、自民党・公明党の側から、
本会議を司る、平田健二参議院議長の不信任案が提出された。(*4)
理由は、
「ゼロ増5減法案が審議できたかもしれなのに」
6月21日に、「休憩」ではなく、本会議を「散会」した、
休憩にしておけば「再開」できたのにと、理解不能な理由である。
4.閣僚の、参議院予算委員会への出席拒否
並行して、参議院予算委員会でも、異変が起きていた。
ここでは、自民党/公明党の参議院議員が、審議拒否をしただけではなかった。
6月24日、ついに、全閣僚までが出席を拒否した。
これは憲法第63条違反であり、そのことによって、第99条違反である。
石井一参議院議員が、予算委員長(民主党)職権で委員会を開き、
その旨を説明した。(*5)
6月25日、自民党/公明党は、またも予算委員会審議を拒否。
全閣僚は、またも憲法第63条と99条違反(*6)を犯して、国会への出席を拒否した。
5.法案のほころびを隠すセレモニーについて
こんな中で迎えた、通常国会の閉会の日、
本会議で、平田健二参議院議長の不信任案に、民主党とともに反対討論を行った水野賢一議員(みんなの党)は、
「本会議を「休憩」ではなく「散会」したのは、議院運営委員会の採決結果に従っただけの話」だが、
「なぜ、それが議長の不信任案につながるのか意味不明」と述べた。(*7)
自民党/公明党は少数なので、この不信任案は否決された。
そんなことは分かっていたはずであり、要は単なるセレモニーだった。
実は、ゼロ増5減法案にはほころびがあった。
一票の格差是正に使った人口統計は古く、憲法違反は解消されていないのだ。
参議院には、野党から対案が出されており、
委員会で慎重審議をすれば、そのほころびがあぶり出されて、
衆議院で可決した法案が、無傷では通らない可能性があった。
審議拒否は、それを避けるための、時間切れ戦略だった。
それをカムフラージュして、
時間切れによる衆議院の再可決の責任を、民主党にかぶせるためだけの演出が、
平田健二参議院議長の、不信任案だった。
問題はこれに留まらなかった。
6.電力自由化を進める、電気事業法改正案の廃案について
これに続いて、あろうことか、
野党は何を考えたのか、電気事業法改正案を先に成立させればいいものを、
この次に、安倍首相の問責決議を行った。
予算委員会への出席拒否も、その理由の一つである。
問責決議は可決した。
しかし、問責決議に拘束力はなく、毒にも薬にもならないセレモニーだ。
毒は、他に回ってしまった。
これによって、参議院は散会し、
電気事業法改正案が廃案になってしまった。
電気事業の、電力企業による独占は、
少なからず、東京電力福島第一原子力発電所事故の遠因だ。
今回の電気事業法改正案は、前政権時代に用意されたものであり、
今よりは少しマシになる程度のものだ、と言われているが、
電力改革の第一歩となるものだった。
しかし、これを、安倍首相の問責決議のために、廃案にしてしまった。
これも意味不明である。
なぜ、そんな審議順を認めてしまったのか。
これによって、私たちが得るものは何かと言えば、
私たち自身、国民の無気力感と、政治不信であり、
それこそが、現体制の願いに他ならない。
これに対し、国民をバカにするな、という意思表示は、
残念ながら、選挙でしかできない。
7.だから、皆さん、参議院選挙にいこう。
風が吹いて、目を痛めて、盲目となった人が三味線弾きになり、
三味線の皮に使うためにネコが狩られて、ネズミが増え、
屋根裏に穴があいて、雨漏りがし、
雨を受けるための桶を、人々が買いに走って、桶屋が儲かった。
古い人口統計でごまかして、違憲状態を続ける国会から、
憲法を犯して、国会への出席を拒否した閣僚まで、
すべては、私たちの「一票」が、ストレートに積み上がって構成されたものであり、
桶屋の話よりは分かりやすいはずだ。
だから、投票に行こう。
(*1)このページ↓の2013年6月26日 本会議をクリックし、
http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php
小林正夫参議院議員の討論を見てください。
(*2)このページ↓から、左下「会議名からの検索」にある、
http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php
「政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会」をクリックしてください。
(*3)上記(2)の動作に続いて、以下をクリックしてください。
2013年6月19日 政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会
(*4)このページ↓の、2013年6月26日 本会議をクリックし、
http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php
岸宏一参議院議員の討論を見てください。
(*5)このページ↓から、左下「会議名からの検索」にある、
http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php から、
「予算委員会」→6月24日をクリックしてください。
(*6)
日本国憲法第63条
内閣総理大臣その他の国務大臣は、両議院の一に議席を有すると有しないとにかかはらず、何時でも議案について発言するため議院に出席することができる。
又、答弁又は説明のため出席を求められたときは、出席しなければならない。
日本国憲法第99条
天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。
(*7)このページ↓の、2013年6月26日 本会議をクリックし、
http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php
岸宏一参議院議員の討論を見てください。
党利党略と政策論議を区別できないマスコミ
電気事業法改正案を廃案にしたのは野党だ、という報道を見かける。
「国対政治」に戻したのは野党だ、というマスコミの論調まである。
>野党は何を考えたのか、電気事業法改正案を先に成立させればいいものを、
>この次に、安倍首相の問責決議を行った。
と私も書いた(まうみ注・上記の記事)。
これで誤解されると不本意なので、言葉を足しておきたい。
民主党は、衆議院で、この法案に賛成している。
この改正案は、民主党政権下で作ったも同然だからだ。
電気事業法改正案が成立していれば、
民主党は、それを手柄にできる種類のものだ。
これは、与野党対立法案ですらなかった。
ただし、共産党は、改革が生ぬるいという意味で、衆議院でアッサリと反対している。
もっと改革せよ、というのは、共産党の役割である。
「なんでも反対」の党という批判を浴びせる人々がいるが、
報道する者にとって注目すべきは、「反対」というスタンスではなく、
法案にどんな落ち度があるかという中身だ。
次に何がなされるべきかの重要なヒントが、そこにはある。
しかし、マスコミは、政策を報道しない。
党利党略と政策論議を、区別する能力がないようだ。
参議院で、審議拒否や、閣僚の出席拒否を行い、
法案審議を不可能にさせたのは、「与党」だ。
通常、「審議拒否」を行うのは、「野党」の手法であり、
今回、「審議拒否」を参議院で行ったのは、自民党/公明党だ。
自分で法案を出しておいて、
対決法案でもないのに、「審議拒否」をする愚行を行った。
挙げ句に、閣僚までが「出席拒否」をして、国会を空転させた。
安倍首相に至っては、「ネジレに終止符を打つ責任がある」と、
国会閉会後に、会見で独り芝居を打った。
ネジレ解消の責任(選挙運動)どころか、
憲法には、国会への出席義務が書かれている。
平気でそれを犯して、ネジレさせた首相が、
目の前で会見(選挙運動)を行っているのに、
そのことを尋ねたマスコミが、ひとりもいない。↓
http://www.kantei.go.jp/jp/96_abe/statement/2013/0626kaiken.html
もはや怒っても仕方が無いので、
一歩下がって、
党利党略と政策論議を区別できないのが、
今現在のマスコミの実力であることを、
有権者を含む国民が、知ることがまずは一歩か。