あ~も~、なんべんもなんべんも、おんなじようなことを書いてきた。
書かなしゃあなかった。
政府が、民主党から自民党に変わろうがどうしょうが、程度の低さは以前変わらず、
いや、もしかしたら、さらに低下して、
そら当たり前か……原発狂の人間だらけで、
そもそもこの今の、日本が抱え込まされた人災の元凶やもんな。
こんな連中に政治を任すことは、国の自殺や。
国の自殺ってことは、そこに住んでる人間は、心中に巻き込まれるってことや。
原発原発って、裏事情がもうすっかりバレてしもてる、この世で一番厄介な発電施設を、
なにがなんでもまた使うんやもんね~!の阿呆ども。
電力のためなんかとちゃう。
電力会社が原発止めてしもたら破綻に追い込まれるから。
立地区の人らが今までのような暮らしができんようになるから。
いやいや、もっと闇は深いはず。
↓これは『星の金貨』ブログで、いつも貴重な記事を書いてくれてはるkobajunさんがまとめてくれはった5つの理由です。
英「エコノミスト」紙は、以下の5つの理由を挙げて、日本が脱原発に踏み切れない理由を列挙しています。
大別すると、「カネの問題」「軍事用核戦略の問題」の2点に集約されます。
〈5大理由〉
①日本全国から集められた核廃棄物を、再処理できずに抱え込んでいる六ヶ所村の財政事情
工事はすでに15年も遅れ、その間につぎこまれた資金は、2兆2000億円に達している!
②日本原燃の実質的オーナーである、東京電力の財政破綻
③日本が、大量のプルトニウムを抱えたままになることに懸念を持つ、米、英、仏の圧力
④日本が原発を止めて、再処理だけを続けた場合、現在核開発疑惑を持たれている国々に「誤ったメッセージ」が伝わってしまう
現時点で、六ヶ所村に貯め込まれている使用済み核燃料は、9トンで、これは、核弾頭1000発を製造できる量
⑤日米原子力連合の、戦力低下を懸念する米の圧力
高速増殖炉「もんじゅ」も含めて、すでに再処理施設の造営には、7兆円もの巨費が投入されている。
これだけの資本投下力があるなら、脱原発に舵を切り、代替エネルギーの開発に本腰を入れることができると、「エコノミスト」は示唆している。
けどな、けどな、こんなクソな理由なんか理由にならへん!
なんで日本だけが、これから以降もずっとずっと、放射能汚染まみれになっていかなあかんねん!
上の理由を逆手にとって、解決の目標にしたらええやんか。
何年もかけてがんばったら、必ず道はできるはず。
今無理っぽいからと、この先100年200年、いや、1000年10000年も、未来を汚していく危険な高放射能廃棄物やプルトニウム、
今以上に作ってしもてどないすんのん?
自分らではどうしようもないから、未来の人らに丸投げすんの?
もし自分が、前の代の人からそんなことされたら、どんな気持ちになるかぐらい想像できひんの?
目の前にいる子どもらが、どうしようもない危険なもんまみれの土地で、生きていかなあかんようになっても平気なん?
なんで日本だけ、ここまで情けないの?
そのことを今、きちっと考えな、ほんまに日本沈没や!
↑このことを踏まえて、↓の、小出氏の意見を読んでみてほしい。
原発のことをまったく始めから無視してしまうなんていうことは、防災の原則から著しく逸脱してしまっている/ラジオフォーラム「小出裕章ジャーナル」文字起こし
2013年6月15日に放送された「ラジオフォーラム第23回」番組での、
「小出裕章ジャーナル」の内容を文字起こし致しました。
【主なお話】
地震による原発損壊の危険性について。
多くの原発が、断層の上に建てられている理由、
そして地震の前に、巨大かつ複雑な配管設備の固まりである原発が、いかに脆いものなのか。
【パーソナリティー】
石井彰(放送作家)
【ゲスト】
渡辺実(防災・危機管理ジャーナリスト)
【電話出演】
小出裕章(京都大学原子炉実験所助教)
▼ラジオフォーラム
http://www.rafjp.org
▼文字起こしは以下。
◆石井
小出さん、今日もよろしくお願いします。
◆小出
こちらこそよろしくお願いします。
◆石井
あの、今日のゲストは、防災危機管理ジャーナリストの渡辺実さんです。
あの、今日は地震をテーマにですね、あのお送りしてるんですけれども、
地震によって、原発に多大な影響、損害が与えられるっていうことは、まあ今回の福島の原発を見ても、私たちは十分理解している筈なんですが、
活断層の上に、原発がいくつもありますよね。
◆小出
はい、そうですね。
◆石井
どうしてこんなことになっちゃったんでしょうか。
◆小出
日本中、活断層が無いところは無いし、元々、活断層を避けて原発を建てるということが、不可能だからです。
◆石井
活断層を避けて、原発を建てることは不可能。
◆小出
はい。
◆石井
活断層の研究が進んでいなかった、あるいは、活断層を無視して原発を建てた。
◆小出
元々、活断層の研究が無い昔から、日本で原子力発電所を建て始めた1966年には、東海1号炉というのを造ってしまいましたし、
浜岡だって、70年代の始めには、もうあの動き出しているわけで、
その頃は、まだまだ活断層というものに関しての研究が、ほとんど無い状態で、日本の原子力発電所が出来てきたのです。
◆石井
はぁ~、なるほど。
それからあのもう一つね、小出さん、福島第一原子力発電所の事故について、
東京電力側は、あれは津波であると、大きな被害は津波によって起きているんだと、主張をされています。
◆小出
はい。
◆石井
小出さんはそうではありませんよね。
◆小出
津波というものが大きな要因になった、ということ自体は疑いのないことですけれども、
津波のほかにも、地震そのものによって、原子力発電所の構造物が破壊された可能性が強い、と私は思っています。
◆石井
その場合に、特に問題なのは、原子力発電所はまあ、つまり何重もの安全装置があると言われてきましたけれども、
地震によって、大きな地震によって、地層そのものがずれると、あの、僕も柏崎の原子力発電所のかなり中まで入ったことがあるんですが、
山のようなパイプが張り巡らされていて。
◆小出
そうです。
◆石井
これは絶対、外れますよね。
◆小出
はい、これまではですね、地震が起きたときに、建家がどのように震動して、
その中にある配管などが、どのように震動して壊れるのか壊れないのかという、それだけを審査してきたのですが、
例えば、その活断層が原子炉建屋の直下にあって、そこで縦にずれてしまう、あるいは横でもいいですけれども、ずれてしまうということになると、
震動ではなくて、建家自身が変形してしまうわけですね。
そうなったときに、まあ原子力発電所というのは、配管のオバケのような機械なのですけれども、
配管はたぶん、もう持たないと考えるのが当たり前だろう、と思います。
これまでは、そのようなことを無視してきてしまった、ということなのです。
◆石井
あの今日、実は前半でですね、南海トラフ地震についてですね、渡辺さんと話を聞いてきたんですけれども、
南海トラフ地震の被害想定の区域の中に、浜岡と伊方原発がありますよね。
◆小出
はい、そうです。
◆石井
この伊方原発もかなり危険ですか。
◆小出
はい、伊方原発というのはですね、行って見ていただければお分かりいただけると思うのですが、
愛媛県の佐多岬という、かなりまあ急峻な岬があるのですが、その急峻な岬の崖っぷちに建っているのですね。
で、伊方原発の海側は、かなり深い海がストッと落ちていまして、
そこに、溝のような地層が存在している、ということが分かっていて、
そこが、中央構造線という、日本最大の活断層だという風に考えられています。
ですから、南海トラフももちろん重要ですけれども、日本最大の活断層の、まさにその横にあるという、そういう発電所ですので、
昔から、私たちは心配してきています。
◆石井
渡辺さんからも…。
◆渡辺
はい。
今日の番組の前半で、南海トラフの、例の政府の被害想定のお話をしました。
◆小出
はい、ありがとうございます。
◆渡辺
政府は、これは最悪のシナリオで、32万人死者、220兆、これが最大の最悪の被害だ、
しかし、原発の被害が入ってないんだよってお話をしました。
担当者と、この議論を、担当者というのは、被害想定をした政府の担当者とこの議論をすると、
まだ、福島の被害のメカニズム、どうしてこんな大きな被害が出たのかということが分からないから、被害想定の前提としては入れられない、
従って、被害想定が出せない、という回答なんですね。
◆小出
そうですか、はい。
◆渡辺
これはとても大きな大事な問題で、にも関わらず、最悪最大という言葉を政府が使って、またマスコミがその数字に飛びついて、
もうそれですら完全に、例えば地方自治体なんかを歩くと、
あるいは、僕の事務所に相談に来る自治体なんかの職員の方は、
もうこんな大きな被害では、何にも対策も出来ない、お手上げだということを、多くの方がおっしゃるんですね。
しかし、僕はいつも言うんですが、実は、それは最悪ではないよ、
ここにプラス原発震災、原発災害というものが加わるんだよっていうことをお話をしてるんですが、
なぜ今、例えば途中段階でも、その要素を外してしまうと、国民の目からもそれが外れてしまうんですよね。
だから、正確な数字ではないけれども、暫定的だという条件付きで、
原発被害を、この被害想定の中に入れることは、先生は不可能だと思っていらっしゃいますか。
◆小出
もちろん不可能ではありませんけれども、今現在進行中の福島原発の事故で、いったいいくらの被害が出るかということすら、まったく分からないままなんですね。
たぶん私は、福島の事故を、本当にその日本の法令に則って補償する、賠償するというようなことをすれば、何百兆円あったって足りないと思っていますけれども、
その推計自身が未だに出来ていない、という段階なわけですから、
仮に、南海トラフ地震が起きたときに、どれくらいの被害が出るのかということを推計するということは、もうほとんど不可能ではないかと思います。
防災というのは、元々最悪の事態、最悪の事態というものを想定しながらいかなければいけない筈で、
原発のことを、まったく始めから無視してしまうなんていうことは、防災の原則から著しく逸脱してしまっていると思いますし、
220兆円だったでしょうか、なんかはじき出した数字もですね、要するに、最大でもなければ最悪でもない、ということを、まず始めに言っておかなければいけないことだと思います。
◆渡辺
次の南海トラフ、これ確実に来ますから、
そこではもう議論にならないような状況を、今政府は作り出しているようにしか僕には思えないんですが。
◆小出
はい、私もまったく同感です。
◆石井
とりあえず、日本にはたくさん断層があると、で、断層の上に原発があるんだと、
当時は断層の研究というのがほとんど進んでなくて、進んでないうちにどんどんどんどん原発造っちゃえと、いう形で造られてきたと、
いうお話があったという理解でよろしいですね。
◆小出
結構です。
書かなしゃあなかった。
政府が、民主党から自民党に変わろうがどうしょうが、程度の低さは以前変わらず、
いや、もしかしたら、さらに低下して、
そら当たり前か……原発狂の人間だらけで、
そもそもこの今の、日本が抱え込まされた人災の元凶やもんな。
こんな連中に政治を任すことは、国の自殺や。
国の自殺ってことは、そこに住んでる人間は、心中に巻き込まれるってことや。
原発原発って、裏事情がもうすっかりバレてしもてる、この世で一番厄介な発電施設を、
なにがなんでもまた使うんやもんね~!の阿呆ども。
電力のためなんかとちゃう。
電力会社が原発止めてしもたら破綻に追い込まれるから。
立地区の人らが今までのような暮らしができんようになるから。
いやいや、もっと闇は深いはず。
↓これは『星の金貨』ブログで、いつも貴重な記事を書いてくれてはるkobajunさんがまとめてくれはった5つの理由です。
英「エコノミスト」紙は、以下の5つの理由を挙げて、日本が脱原発に踏み切れない理由を列挙しています。
大別すると、「カネの問題」「軍事用核戦略の問題」の2点に集約されます。
〈5大理由〉
①日本全国から集められた核廃棄物を、再処理できずに抱え込んでいる六ヶ所村の財政事情
工事はすでに15年も遅れ、その間につぎこまれた資金は、2兆2000億円に達している!
②日本原燃の実質的オーナーである、東京電力の財政破綻
③日本が、大量のプルトニウムを抱えたままになることに懸念を持つ、米、英、仏の圧力
④日本が原発を止めて、再処理だけを続けた場合、現在核開発疑惑を持たれている国々に「誤ったメッセージ」が伝わってしまう
現時点で、六ヶ所村に貯め込まれている使用済み核燃料は、9トンで、これは、核弾頭1000発を製造できる量
⑤日米原子力連合の、戦力低下を懸念する米の圧力
高速増殖炉「もんじゅ」も含めて、すでに再処理施設の造営には、7兆円もの巨費が投入されている。
これだけの資本投下力があるなら、脱原発に舵を切り、代替エネルギーの開発に本腰を入れることができると、「エコノミスト」は示唆している。
けどな、けどな、こんなクソな理由なんか理由にならへん!
なんで日本だけが、これから以降もずっとずっと、放射能汚染まみれになっていかなあかんねん!
上の理由を逆手にとって、解決の目標にしたらええやんか。
何年もかけてがんばったら、必ず道はできるはず。
今無理っぽいからと、この先100年200年、いや、1000年10000年も、未来を汚していく危険な高放射能廃棄物やプルトニウム、
今以上に作ってしもてどないすんのん?
自分らではどうしようもないから、未来の人らに丸投げすんの?
もし自分が、前の代の人からそんなことされたら、どんな気持ちになるかぐらい想像できひんの?
目の前にいる子どもらが、どうしようもない危険なもんまみれの土地で、生きていかなあかんようになっても平気なん?
なんで日本だけ、ここまで情けないの?
そのことを今、きちっと考えな、ほんまに日本沈没や!
↑このことを踏まえて、↓の、小出氏の意見を読んでみてほしい。
原発のことをまったく始めから無視してしまうなんていうことは、防災の原則から著しく逸脱してしまっている/ラジオフォーラム「小出裕章ジャーナル」文字起こし
2013年6月15日に放送された「ラジオフォーラム第23回」番組での、
「小出裕章ジャーナル」の内容を文字起こし致しました。
【主なお話】
地震による原発損壊の危険性について。
多くの原発が、断層の上に建てられている理由、
そして地震の前に、巨大かつ複雑な配管設備の固まりである原発が、いかに脆いものなのか。
【パーソナリティー】
石井彰(放送作家)
【ゲスト】
渡辺実(防災・危機管理ジャーナリスト)
【電話出演】
小出裕章(京都大学原子炉実験所助教)
▼ラジオフォーラム
http://www.rafjp.org
▼文字起こしは以下。
◆石井
小出さん、今日もよろしくお願いします。
◆小出
こちらこそよろしくお願いします。
◆石井
あの、今日のゲストは、防災危機管理ジャーナリストの渡辺実さんです。
あの、今日は地震をテーマにですね、あのお送りしてるんですけれども、
地震によって、原発に多大な影響、損害が与えられるっていうことは、まあ今回の福島の原発を見ても、私たちは十分理解している筈なんですが、
活断層の上に、原発がいくつもありますよね。
◆小出
はい、そうですね。
◆石井
どうしてこんなことになっちゃったんでしょうか。
◆小出
日本中、活断層が無いところは無いし、元々、活断層を避けて原発を建てるということが、不可能だからです。
◆石井
活断層を避けて、原発を建てることは不可能。
◆小出
はい。
◆石井
活断層の研究が進んでいなかった、あるいは、活断層を無視して原発を建てた。
◆小出
元々、活断層の研究が無い昔から、日本で原子力発電所を建て始めた1966年には、東海1号炉というのを造ってしまいましたし、
浜岡だって、70年代の始めには、もうあの動き出しているわけで、
その頃は、まだまだ活断層というものに関しての研究が、ほとんど無い状態で、日本の原子力発電所が出来てきたのです。
◆石井
はぁ~、なるほど。
それからあのもう一つね、小出さん、福島第一原子力発電所の事故について、
東京電力側は、あれは津波であると、大きな被害は津波によって起きているんだと、主張をされています。
◆小出
はい。
◆石井
小出さんはそうではありませんよね。
◆小出
津波というものが大きな要因になった、ということ自体は疑いのないことですけれども、
津波のほかにも、地震そのものによって、原子力発電所の構造物が破壊された可能性が強い、と私は思っています。
◆石井
その場合に、特に問題なのは、原子力発電所はまあ、つまり何重もの安全装置があると言われてきましたけれども、
地震によって、大きな地震によって、地層そのものがずれると、あの、僕も柏崎の原子力発電所のかなり中まで入ったことがあるんですが、
山のようなパイプが張り巡らされていて。
◆小出
そうです。
◆石井
これは絶対、外れますよね。
◆小出
はい、これまではですね、地震が起きたときに、建家がどのように震動して、
その中にある配管などが、どのように震動して壊れるのか壊れないのかという、それだけを審査してきたのですが、
例えば、その活断層が原子炉建屋の直下にあって、そこで縦にずれてしまう、あるいは横でもいいですけれども、ずれてしまうということになると、
震動ではなくて、建家自身が変形してしまうわけですね。
そうなったときに、まあ原子力発電所というのは、配管のオバケのような機械なのですけれども、
配管はたぶん、もう持たないと考えるのが当たり前だろう、と思います。
これまでは、そのようなことを無視してきてしまった、ということなのです。
◆石井
あの今日、実は前半でですね、南海トラフ地震についてですね、渡辺さんと話を聞いてきたんですけれども、
南海トラフ地震の被害想定の区域の中に、浜岡と伊方原発がありますよね。
◆小出
はい、そうです。
◆石井
この伊方原発もかなり危険ですか。
◆小出
はい、伊方原発というのはですね、行って見ていただければお分かりいただけると思うのですが、
愛媛県の佐多岬という、かなりまあ急峻な岬があるのですが、その急峻な岬の崖っぷちに建っているのですね。
で、伊方原発の海側は、かなり深い海がストッと落ちていまして、
そこに、溝のような地層が存在している、ということが分かっていて、
そこが、中央構造線という、日本最大の活断層だという風に考えられています。
ですから、南海トラフももちろん重要ですけれども、日本最大の活断層の、まさにその横にあるという、そういう発電所ですので、
昔から、私たちは心配してきています。
◆石井
渡辺さんからも…。
◆渡辺
はい。
今日の番組の前半で、南海トラフの、例の政府の被害想定のお話をしました。
◆小出
はい、ありがとうございます。
◆渡辺
政府は、これは最悪のシナリオで、32万人死者、220兆、これが最大の最悪の被害だ、
しかし、原発の被害が入ってないんだよってお話をしました。
担当者と、この議論を、担当者というのは、被害想定をした政府の担当者とこの議論をすると、
まだ、福島の被害のメカニズム、どうしてこんな大きな被害が出たのかということが分からないから、被害想定の前提としては入れられない、
従って、被害想定が出せない、という回答なんですね。
◆小出
そうですか、はい。
◆渡辺
これはとても大きな大事な問題で、にも関わらず、最悪最大という言葉を政府が使って、またマスコミがその数字に飛びついて、
もうそれですら完全に、例えば地方自治体なんかを歩くと、
あるいは、僕の事務所に相談に来る自治体なんかの職員の方は、
もうこんな大きな被害では、何にも対策も出来ない、お手上げだということを、多くの方がおっしゃるんですね。
しかし、僕はいつも言うんですが、実は、それは最悪ではないよ、
ここにプラス原発震災、原発災害というものが加わるんだよっていうことをお話をしてるんですが、
なぜ今、例えば途中段階でも、その要素を外してしまうと、国民の目からもそれが外れてしまうんですよね。
だから、正確な数字ではないけれども、暫定的だという条件付きで、
原発被害を、この被害想定の中に入れることは、先生は不可能だと思っていらっしゃいますか。
◆小出
もちろん不可能ではありませんけれども、今現在進行中の福島原発の事故で、いったいいくらの被害が出るかということすら、まったく分からないままなんですね。
たぶん私は、福島の事故を、本当にその日本の法令に則って補償する、賠償するというようなことをすれば、何百兆円あったって足りないと思っていますけれども、
その推計自身が未だに出来ていない、という段階なわけですから、
仮に、南海トラフ地震が起きたときに、どれくらいの被害が出るのかということを推計するということは、もうほとんど不可能ではないかと思います。
防災というのは、元々最悪の事態、最悪の事態というものを想定しながらいかなければいけない筈で、
原発のことを、まったく始めから無視してしまうなんていうことは、防災の原則から著しく逸脱してしまっていると思いますし、
220兆円だったでしょうか、なんかはじき出した数字もですね、要するに、最大でもなければ最悪でもない、ということを、まず始めに言っておかなければいけないことだと思います。
◆渡辺
次の南海トラフ、これ確実に来ますから、
そこではもう議論にならないような状況を、今政府は作り出しているようにしか僕には思えないんですが。
◆小出
はい、私もまったく同感です。
◆石井
とりあえず、日本にはたくさん断層があると、で、断層の上に原発があるんだと、
当時は断層の研究というのがほとんど進んでなくて、進んでないうちにどんどんどんどん原発造っちゃえと、いう形で造られてきたと、
いうお話があったという理解でよろしいですね。
◆小出
結構です。