ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

ほぼ交渉の余地がないのに今更参加する日本は、他国から、相当トンチンカンでクレイジーだと思われてる

2013年07月25日 | 日本とわたし
アジア太平洋資料センター(PARC)事務局長の内田聖子さん。
TPPについて調べる時、いつも彼女を頼りにしてる。

その彼女が、マレーシアで行われてた、TPP交渉会合から帰国しはった。
明日のテレビ朝日「モーニングバード」の生出演が決まったそうで、
番組内のTPPのコーナーは8:20過ぎから。
現地報告や、日本の交渉の今後について話してくれはるのやそうな。

ぜひぜひ観てください!

↓以下は、内田さんからの報告ツィートのまとめ。

【内田聖子さん報告】
TPPは、何度も言うが、米国政府、多国籍企業が牛耳るぼったくりバー
参加する大半は、ファイザーやカーギル、米国商工会議所など大企業、企業連合。
NGOなどは、全体の二割で少数。

次回の会合の日程が、8月下旬。
大変に、交渉会合のペースが早いことがポイントだ。
APECで、大枠合意がされたことを、何とか各国にアピールしたいというのが、米国の思惑、意向だ。

TPP反対を貫いた、舟山康江さんを支援した山形農政連に対し、恫喝した自民党の西川公也
マレーシアに来ていたが、記者たちの間でも評判は非常に悪く、態度悪い、などと言われていた。

メディアは来ているが、事前に、政府は、箝口令を敷いていた
現地で、交渉官が入って行く時も、記者は何も聞かない。
日本からは、100人も、交渉官が参加。
入り口にずらりと並ぶ状態だが、メディアは写真を撮ってるだけ
私ひとりが、テキストは読んだのか、交渉は大丈夫なのかと、声を掛けていた。

TPPは秘密交渉。
政府が、何を主張したことすらも言えない。
「そんなことまで教えてくれないのなら、どうすればいいんだ」と、現地に来た業界団体から、声が上がった。
様々な貿易交渉はこれまでもあったが、ここまで情報管理を強いる協定は、他にない。

TPPのテキスト。
電子情報として、管理されている。
パスワードが、各章ごとに、厳重に掛けられている。
交渉国同士で、固く契約を結んだもので、具体的な内容が、国民に知らされることはない。

私たちが、何かを判断するための情報収集が、まったくできないのが、TPPの異常性
政府は、秘密交渉を理由に、情報開示しない言い訳ができる
TPPは、一括採択形式
つまり、これがだめ、あれがダメと言えない

すべてのトータルの契約が決まってから、初めて国民に、すでに決まった契約内容が、知らされることになる。
ここまで秘密を固辞するのは、異様。
みんな知りたいと思っているのに、教えないという、政府の一点張りはおかしい
通らないことを、私たちが、運動で主張するのが重要だ。

日本のマスメディアは、農産品の交渉にいっているかのような報道。
あきらかにミスリード

日本は、自動車も、事前協議であれだけ負けている
郵政のアフラックは、並行協議のひとつの結果だ。

マスコミは、TPPが農業問題だ、と情報誘導している
郵政とアフラックは、並行協議の結果の1つ
今後、このように、報道によって突然知ることになる。
むちゃくちゃ怖いことだ。
これが、秘密交渉の怖さだ。

マレーシアで、日本は、情報収集しただけで、何ひとつ主張できたわけではない
日本政府が、交渉の全体像を、まだ把握できていない中で、アフラックとの契約は、あまりに損失が大きい
TPPの最大の特徴は、交渉で、公式に、企業と交渉官がやり取りし、交渉に企業が関与できることだ。

米国の企業は、早期妥結が、最大の目標。
しびれを切らしている。
交渉を早く妥結するように、強烈なアピール、圧力を、各国の交渉官にしてきた。
これからは、日本の大企業なども、今後名を連ね、早期の妥結に、プレッシャーをかけてくることになるだろう。

米国やニュージーランドなどのNGOと、企業の価値観を押し付けることはおかしい。
自由貿易の、これ以上の推進は、貧富の格差の増大などを招く
人権侵害や労働問題に、悪影響をもたらすなど、何とかストップしたい、という思いで連携している。

交渉会合にも出れる人が参加し、ロビー活動を展開している。
情報を引き出し、相手にも情報を渡す。
情報をとってくるには、ある種の関係性が必要。
TPP交渉官を前に、TPP反対と言っても逆効果なので、情報戦が大切。
だが、このロビー活動は、日本の反対派は弱い点だ。

TPPは、ドラキュラ作戦で、阻止に持ち込もう。
夜に悪いことするが、昼になると、ドラキュラは死んでしまう。
TPPの実態を、日本政府から情報を取るのはほぼ不可能なので、国際NGOと連携することが大切だ。

情報をとってくる能力や、情報の分析力は、長年の経験もあり、素晴らしい。
次回からは、日本のNGOなどが、たくさんステークホルダーに参加するだろうが、もっと国際的な連携が必要だ。

TPPは、農産品五品目が守られらばいい、という問題ではない。
TPPに入ってる、国々の暮らしや生活、仕事も、反対行動の先にあるという価値観の転換が、私たちに求められる
私たち自身も、TPPに、グローバルな感覚を持とう。

日本は、他国のNGOからも、交渉官からも、相当トンチンカンな国だと思われている
もうほとんど交渉の余地がない中で、今更参加するのは、本当にクレイジーと思われている
でも、各国のNGOは、日本の反対する人たちとつながりたい、と思っている。
私もあきらめず、国際連携を強化する。

本当のジャーナリストなら、相手が発信しないからと言っても、情報を取るはずだ。
日本のメディアは、何をしているのか
例えは悪いが、お焼香に来ている人(日本の交渉官)を、不謹慎だから何も聞かない、というくらいのだらしのなさ。



そしてもうひとつ。
RYO aka 嵐バラる @ryo_singinさんという方が、書き起こしをしてくださった、内田氏の発言を続けて載せさせてもらいます。

モーニングバード7/24。
アジア太平洋資料センター事務局長であり、TPP参加国の交渉官や、利害関係のある民間企業が集まる会議へ参加されている、 @uchidashoko さんの発言が衝撃的だったので、書きお越しておきます。

(Q:会議への出席者は、日本の交渉参加を、どう受け止めているか?)

内田氏:
私は、国際NGOの一員として、情報収集してますけども、NGOの側から見ると、はっきり言って、日本の参加は厳しいというのは、もう当たり前です。
今から入ってどうするのっていうことを、皆、口々に言います
これは当然でして、もう、交渉は、3年18回も行われてきていて、29章あると言われるテキストの内、14章は、ほぼテキストも完了、
というのは、マレーシア政府も発表しているんですね。
ようやく日本は入ったということなんですが、もう遅れは明らか、なんです。


(Q:農作物・主要5品目を守ると日本政府は言ってるがどうか?)

内田氏:
これも無理です。
多国間交渉ですから、アメリカが(農産品の)最大の交渉相手になりますけども、
他にも、オーストラリア、ニュージーランド、カナダというように、日本に農産物を売りたいという国は、他にもあってですね、
多国間交渉の難しさというのもありますし、どの国にも聖域というのはあって、
予め守れるという保証などは、何もない
わけですね。皆、そう言っています


(Q:今から参加しても何もできないし、5品目は守れないということか?)

内田氏:
全部はもちろん無理だと思います。
あとは、何故か、農産品の話ばかりになるんですが、
もともと自民党が言っていた、医療、保険、ISDの危険、食の安全・安心ですね、
そう言った話が、一切出てこないというのも、大変奇妙なこと
なんです。


(Q:国益全体考えて、この参加は、客観的に見てどうか?)

内田氏:
私の意見としては、止めた方がいいと思ってます。
参加はしましたけれど、こんなに不利な交渉に、自ら進んで入るというのは、
ちょっと、国際社会の中でも、私も説明つかない
んですね。
他のNGOやステークホルダーに聞かれても、『何故だ』って言われてもですね、説明つかない

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

世田谷の2.7μSv/hは大騒ぎして、北茨城の7μSv/hはし~ん……狂てるで日本!殺されるで日本人!

2013年07月25日 | 日本とわたし
これはどういう意味?
7マイクロシーベルトって書いてある。

しかも、それが測定されたのは、参議院選の最中の、今から2週間ほど前のことで、
それも、人里離れた山奥とかと違て、団地の路上で、
周りには、保育園やら小学校やら温泉やらがあるとこの路上で、
しかも、それを調べた原子力規制庁の人間は、そのとんでもない数字見ても、なんもせんかった?!

前に、世田谷区の住宅地で、2.7μSv/hの放射線量が測定された時は、めちゃくちゃ大騒ぎしたやん。
あの時と、なんでここまでちゃうのん?
立ち入り禁止にしたん?
緊急避難したん?
25日に測ったらって……それまで測ってへんかったん?

いったいどないなってんの?
選挙が終ったら、海も陸もめちゃくちゃ汚染されてましてんって、いきなり報道し始めてるけど、
そんなんもう、デタラメ過ぎてあかんのとちゃうの?

海の人も陸の人も、なんで怒らへんの?
なんで訴えへんの?
こんな無茶苦茶なことされて、
ここまで命や健康をおろそかにされて、
ほんでなんで、いつもみたいに、普段通りに生活してんの?

いったいどないなってんの?
日本人!


茨城で毎時7マイクロシーベルト 
【47ニュース】2013/7/25

茨城県北茨城市で12日、毎時7マイクロシーベルトと、高い放射線量を測定と、原子力規制庁。


7マイクロシーベルトの高線量 北茨城、測定は12日
【河北新報】2013年07月25日木曜日

原子力規制庁は25日
茨城県北茨城市の、南中郷工業団地の路上で、
12日に、
毎時7マイクロシーベルトと、
高い放射線量が測定されていたことを明らかにした。

25日の再測定では、確認されず、規制庁は、「東京電力福島第1原発事故とは、無関係とみられる」としている。
 
年間の被ばく線量に単純換算すると、約60ミリシーベルトに相当する。

一般人の年間限度は、1ミリシーベルト。

測定当時に、、工業団地内で放射線を使った検査を実施していなかったかや、測定器自体に異常がなかったか調べる。
 
規制庁によると、放射線量は、東北、関東地方の、路上の線量マップを作成するため、放射線測定器を載せた車を使って、測定した。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする