ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

「悪いようにはせんさかいに、またいつもの感じで4億7千万円ちょうだい!」ど~ん!

2013年07月05日 | 日本とわたし



平成25年2月
財団法人 国民政治協会
会長   塩川 正十郎

社団法人日本建設業連合会
会長  野村哲也殿

謹啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素より自由民主党ならびに国民政治協会に対し、格別のご協力を賜り厚く御礼申し上げます。

過般執行された第46回衆議院議員総選挙は、民主党政権に対して厳しい審判を下すものとなりました。
それまでの三年有余、デフレ・円高にもただ手をこまねくばかりで、
回復の兆しさえ見えない景気、国家観が欠落し国益を損ない続けた外交、そして「政治主導」という名の展望なき迷走。
これらによって、国民は明日の見えない閉塞感に苛まれてきました。

こうした失政に対する失望と怒りが、自由民主党に絶対安定多数となる議席を与えた面があることは否めません。
このことを胸に刻み、国民の声に謙虚に耳を傾ける姿勢をあらためて誓って、自由民主党は政権に復帰致しました。

いま、日米関係の修復や、近隣諸外国との軋轢の解消と友好関係の構築、
東日本大震災からの本格的復興、福島第一原発事故により、故郷を離れて暮らす方々の生活の問題、
そして日本経済の再生と、内外に課題が山積しております。
自由民主党は、「政治は国民のもの」と宣言した立党の精神に立ち帰り、「強い経済」を取り戻すとともに「強靭な国土」の建設へと、全力で立ち向かっております。

その自由民主党を支え、政策遂行を支援するため、同党の唯一の政治資金団体である国民政治協会は、これまでにも増して努力を重ねていく所存でございます。
つきましては、所持多端の折、誠に恐縮にぞんじますが、諸般の事情をご賢察の上、何卒よろしくご協力を賜りますようお願い申し上げます
謹白



1、金 4億7千壱百蔓延也(4億71,00万円也?!)



↑これは、違法やないということやけど、

その法の上にある憲法に違反してませんか?


どうなんですか?

教えてください。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

疑うてナンボや!「権力を持つ者を制約的な憲法によって拘束するのは、 信頼ではなく猜疑に由来する」

2013年07月05日 | 日本とわたし
アメリカの誕生日と言われる7月4日。
毎年、町のパレードや花火を観に行ったりしてたけど、今年は初めて、町から離れることにした。

奥さんと娘ちゃんたちが日本に帰省して、独り残ってるティムも誘て、旦那とわたしと3人で、ガーデンステートパークウェイをひたすら南下。
お昼過ぎから浜辺で過ごし、夕食を食べ、花火を見学した。

今までも、アメリカと日本、旦那とわたし、アイデンティティから社会や文化、慣習などなど、
旦那と出会ってから以降、毎日のように、いろんなことについて考えたり、悩んだり、困ったり、納得したり、驚いたり、怒ったり笑たりしてきた。

日本で丸43年、こちらで丸13年。

生まれた国はまちまちの、移民だらけのアメリカは、国(いわゆる権力を持ってる者が言うてるだけの)としてはクソッタレやけど、人間はほんまにおもろい。
そやから、言い方は悪いけど、日本に戻ると、懐かしいのはもちろんやけど、退屈になる。
まあええやんか別に、という、それぞれの違いを面白がる余裕が無うて、窮屈になる。

まあ、もちろん日本にも、退屈でも窮屈でもない人はいっぱいいはるのやけど。

今朝、フェイスブックを覗いてたら、友だちの目良さんが、こんなことを載せてくれてはった。
なかなか興味深い内容やし、考えてることにも共通してたので、花火のへっぽこ写真と一緒に、ここに転載させてもらいます。

それにしても、日本の現首相の答弁は、なんたるお粗末!なんたる屁理屈!
こんなんを、なるほど……とか思て聞いてる人の耳の穴から指突っ込んで、奥歯ガタガタいわしたろかしらん。


↓以下、転載はじめ

7月4日はアメリカの「独立記念日」ですが、正確には、1776年に、アメリカ合衆国が、イギリスからの「独立」を「宣言」した日です。



その「独立宣言」を起草したのが、後に、第3代の大統領になるトーマス・ジェファーソンでした。



立憲主義の本質について、このトーマス・ジェファーソンが、「独立宣言」から22年後に、喝破した不滅のことばがあります。
現在のアメリカ人の多くも忘れがちです。
まして、僕たち日本人のほとんどは、知らないでしょう。



信頼は、どこでも専制の親である。
自由な政府は、信頼ではなく、猜疑にもとづいて建設される。
われわれが権力を託さなければならない人々を、
制約的な憲法によって拘束するのは、
信頼ではなく、猜疑に由来する。

"Confidence is everywhere the parent of despotism. Free government is founded in jealousy, and not in confidence. It is jealousy and not confidence which prescribes limited constitutions, to bind down those whom we are obliged to trust with power."(1798年)



日本でも、それから79年後の明治10年に、一人の卓越した自由民権家が、立憲主義の真髄を、同様に喝破しています。
残念ながら、これをも僕たち日本人のほとんどは、知らないでしょう。



人民にして政府を信ずれば、政府はこれに乗じ、
これを信ずること厚ければ、益々これに付け込み、
もしいかなる政府にても、良政府などいいてこれを信任し、
これを疑うことなくこれを監督することなければ、
必ず大いに付け込んでいかがのことをなすかも斗(はか)り難きなり。
故に曰く、世に良政府なしと。

(植木枝盛(うえき・えもり)「世に良政府なる者なきの説」1877年)



それから136年後、日本のアベ首相は、奇しくもアメリカ独立記念日を前にしたこの7月3日、日本記者クラブでの9党党首討論で、こうもっともらしく答弁しました。



「憲法には権力を縛る側面もある。
しかし、全て、権力を縛るものであるとの考え方は王権の時代、専制主義的な政府に対する考え方であって、
今は民主主義の時代であり、権力を縛ると同時に、国の姿についても書き込んでいくものだと考えている」




アベ首相が、こんな屁理屈を、自前で考え出せるとは到底思えませんから、おそらく、側近の、悪質なブレーンから吹き込まれたのでしょう。



日本では、なぜか、憲法は権力を縛るものだという立憲主義の考え方が、やっと広がってきたばかりです。



アベ首相の屁理屈も、そうした状況での、俗耳に入りやすさを狙っています。



それにつけこまれないためには、上記のトーマス・ジェファーソンと、わが植木枝盛のことばを、
この際、広く市民的常識として記憶し、自らの思想として実践することが、ぜひ必要だと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする