ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

「放射線被ばくはわずかでも健康に有害という認識は誤り。全国民に理解させたい」by石川陽子小児科医

2013年04月24日 | 日本とわたし
これは、原子力委員会において、小児科医、石川陽子氏が発表した文章。
なるほど、こういうことを、小児科の医者が言うてるんやなと、あらためてじっくり考えさせられた。

放射線被ばくの健康影響について、正しい情報を発信する者は御用学者と烙印を押され、誹謗中傷の対象となってるのやそうな。

県が主催する、放射線に関する誤解を解き、(低線量被ばくでも危険っちゅう)デマを払拭し、ちゃんとした理解と対策があったら、放射能とは共存できまっせ振興会。
ここに県民を集めては、見えへん、匂わへん、すぐには具合が悪うならへんのをええことに、ほんで国が放ったらかしにしてるのをええことに、
放射能汚染が深刻な土地に留まらせ、税金、生活費を支払わせ、(今現在は知らんけど)県知事でさえ住んでない県を支えさせてる。

『震災当時に、不安を煽る講演会を聴いてしまったり、TV・新聞・週刊誌等の偏った情報によって、放射線恐怖症のような状態になり、
それ以降は、放射線に関する情報収集を、自ら拒んでいる市民』

『外部被ばく、内部被ばく共に、Svの数値が同じであれば、人体に対する影響も同じ』
↑これにはさすがに仰天した。
この論理は、日本原子力文化振興財団と全くおんなじや。さすがは原子力委員会御用医者!

あんまりなこと言うから、ここに、外部被ばくと内部被ばくの違いを載せとく。

・外部被曝の場合は放射線源から遠ざかったり、放射性物質を体表面から洗い流せば、被曝が停止する。
・しかし内部被曝は、放射性物質を口から摂取するか、呼吸器により吸入するか、その他にも傷口から染みこむかして体内に入った状態であり、
放射線源から遠ざかれないし、洗い流すことも中々難しい(体内洗浄の方法も一部あることはある)。
・内部被曝は、その後継続的に、体内で被曝が発生する。

・内部被曝は、放射線源が体内にあるために、外部被曝では無視できる少量の放射性物質によっても、高い被曝被害がでる。
・加えて、α線のような透過力の低い放射線種は、その放射線全量が体内に吸収されてしまうために、著しく健康被害が大きい。
その場合、体内の同じ部位が繰り返し被曝してしまうケースが多く、発ガン等の健康被害率が高まる。


ふぅ……。
外部被ばくと内部被ばくはおんなじようなもんや言うような医者やから、こういうことも言うわけや。

「低線量被ばくの影響はわからない」という文言も、多くの誤解を生んでいる。
これは、将来健康被害がおきるかどうかわからないのではなく、喫煙や飲酒・ストレス・生活習慣などの要因にまぎれて証明できない、
即ち、医学的に捉えれば、リスクは低いということである。



というわけで、今現在も、福島市医師会母子保健委員会・福島市健康推進課がやってる講演会では、
「『放射線被ばくはわずかでも健康に有害であるという認識は誤りであることを、福島県人のみならず、全ての国民に理解させたい」と言うてるわけや。

あかん……終ってるわ、完全に。


第14回 原子力委員会
資料1-3-1

福島県におけるリスクコミュニケーションの課題について
~小児科医の立場から見た福島県の現状~


いちかわクリニック 小児科 市川陽子

1.これまでの経過
国・県・東電から出される、原発事故による放射性物質拡散地域、及びその線量に関する情報開示が遅れ、
事故当初は、放射線に関する知識を持っている医師でさえも混乱した。

さらに、放射線被ばくの情報に対する解釈が、識者や報道機関によって異なり、
また、県内における放射線被ばくが、健康に与える影響に関しては、医師の間にも見解の相違があり、
このために、住民の混乱と不安が増大した。
放射線被ばくの健康影響について、正しい情報を発信する者は御用学者と烙印を押され、誹謗中傷の対象となり
このために、口をつぐむ医療者もいると思われる。

2.福島市医師会母子保健委員会・福島市健康推進課としての取り組み
平成23年10月から、福島市母子保健委員会として、福島市健康推進課の保健師達との協力のもと、
福島市内の各学習センター等で、「放射線と子どもの健康」と題する講演会を開催してきた。
各開催地域の担当保健師が、スケジュールを組み、講師は母子保健委員長他委員の計2名で分担した。

講演会の参加者の殆どは、子育て中の母親や、孫のいる祖母の他、幼稚園、学校教諭・保育士などで、
講演会を聴いた学校・保育園・幼稚園関係者から、その後個別に依頼され、これもできる限り引き受けてきた。(資料)

3.講演会を開催した結果
開始当時は、「何が本当なのかを知りたい」という、参加者の思いが伝わってきた。

放射線に関する誤解をしている方々が、予想以上に多かった
これは、報道の在り方にも一因があると感じる。
参加者からの講演会後の感想の多くは、よく理解できた、不安がかなり解消された、というものであったが、
中には、理解はできても、感情的には不安が残る、という感想も見られた。

平成23年度当初は、参加者も多く、ひとつの会場で50~100人程度集まったが、平成24年度後半は、10~20人ぐらいと少なくなってきた。

参加者の少ない講演会を、座談会形式にしてみたところ、放射線に対する質問よりも、福島で今後も生活する工夫などの質問が、多く寄せられることが多かった。
参加者同士が、自らの体験や思いを語ることで、お互いに助け合い励まし合える、という連帯感も生まれた。

このことから、現在福島市内に留まって生活している市民の多くは、放射線に関する基本的な認識は、ほぼできていると捉えることもできるが、
将来の我が子の健康に対しての不安が、全て払拭された訳ではなく、感情としては受け入れられない、という市民もまだ多い印象がある。

また、市が開催する講演会そのものを知らない、
あるいは、震災当時に不安を煽る講演会を聴いてしまったり、TV・新聞・週刊誌等の偏った情報によって、放射線恐怖症のような状態になり、
それ以降は、放射線に関する情報収集を、自ら拒んでいる市民もいる


4.被災地として、「福島県」を一括りにはできない
○1 震災・津波による被害を受けた地域、及び、原発事故により、避難を余儀なくされている住民
○2 実際に被災はしていないが、放射線被ばくを恐れ、県外に自主避難している住民
○3 県内に留まって暮らしている住民

これらの3通りの捉え方が必要であり、それぞれの住民に対しては、同じ支援は当てはまらない
それぞれの立場に添った支援が必要と感じる。特にメンタル・ケアが今後は重要である。
また、○2○3の住民同士が感情的に対立することは、子どもの心身にとって悪影響である。

5.県内での健康調査とその解釈
県内各自治体で行った、ガラスバッジによる外部被ばく検査では、殆どの住民が年間1mSv未満であり、
県で行った内部被ばく検査についても、99.9%が、預託実効線量で1mSv未満であった。

預託実効線量とは、成人なら50年間、小児なら70年間に受ける累積線量を計算したものであり、毎年数mSv内部被ばくし続ける訳ではない。

また、外部被ばく、内部被ばく共に、Svの数値が同じであれば、人体に対する影響も同じである。

甲状腺エコーについては、平成25年2月13日日現在で、90%以上がA判定(異常なし)であった。
B判定、C判定(1名)の精検の結果、3名にがんが認められ、7名にがんの疑いがあった。

A判定のうちのA2(5mm以下の結節、又は20mm以下の嚢胞)の割合は、青森県・山梨県での検査でも同等であり、
原発事故による放射線ひばくの影響とは考えにくい、と思われる。

がん、又はがん疑いの10名に関しては、「がん細胞」が発見されたということである。
このことと、「がんを発症」したこととは、臨床医学的に異なることを理解しておく必要がある。
ただし、「がんを発症」していなくても、放置していいという訳ではない。

6.これからの課題
○1 放射線が人体に及ぼす影響への、正しい理解
「放射線被ばくは、わずかでも健康に有害である」という認識は誤りであることを、全ての国民が理解する必要性を強く感じている
勿論これは、放射線を浴びてもいいという理論ではない。
また、これをもって、原子力エネルギーは推進すべきである、という理論も誤りである。
特に、東電福島原発事故による放射線被ばくと、今後、我が国の原子力エネルギー政策をどうするかを、同じ土俵で論じるべきではないと考える。

「低線量被ばくの影響はわからない」という文言も、多くの誤解を生んでいる
これは、将来健康被害がおきるかどうかわからないのではなく、喫煙や飲酒・ストレス・生活習慣などの要因にまぎれて証明できない、
即ち、医学的に捉えれば、リスクは低いということである。
見方を変えれば、現在、人が居住している地域の住民は、放射線被ばく以外の、健康に与えるリスクを少なくする生活を心がけることで、
今後も、健康な暮らしを保つことは十分に可能
であるといえる。

これら放射線医学的情報を、今後も機会ある毎に伝え続けていくことが、医師の役割と考える。

そのためには、国・県・医学会・生物学会からの、正式な見解も必要と感じる。

○2 「安心」と「安全」の狭間をどう埋めていくか
現在の県内居住地域が、「安全」であることは理解できても、「安心」できない住民がまだ多いことは現実であり、
個々の状況によっては、情報提供よりも、相手の心情に配慮する工夫も必要である。

そのためにも、メンタル・ケアは必要不可欠であるが、人材が不足していること、ケア・支援する組織同士の連携が、とれていない現状がある。
さらに、支援者側の、放射線被ばくに関する認識も最低限統一される必要があり、今後は、立場を越えた情報交換も必要と考える。

福島県小児科医会では、平成23年、24年に「福島県小児科医会声明」を出している。(資料)

具体的には、小児医療の充実を図る施策のひとつとして、任意予防接種の無料化、保育園等の費用補助・子育てのサポートなど、
安心して県内で子育てができる環境が整えられ、元気に外で遊ぶ子ども達の笑顔が増えてようやく、
県内で暮らすことが安全であることを、理解してもらえるように感じている。
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ようこそもも太郎くん♪

2013年04月24日 | ひとりごと
先日、のぶこさんちから養子に来てくれた桃の赤ちゃん。
おかあさんの艶やかな姿をもういっぺん。


もも太郎くんはというと、


実はここは仮の場所。
ほんまは、後ろの庭のどこか、日当りのいい場所に植えてやりたいのやけど、旦那とわたしの意見が合わず、そうかというて根っこ丸出しのまんま放っとくわけにもいかず……。

うちのけったいな、台形のバックヤード。
旦那がいっちゃん気に入ってるのが、60メートルの奥行き。
この、ずっと遠くまで見渡すっちゅう気分を壊されとうない、というのが旦那の願い。

この家の持ち主やった夫婦は、この家に50年以上暮らし、伝書鳩やニワトリを飼うてた。
鳩小屋が建ってた庭のど真ん中には、土台のコンクリートだけが残り、それを旦那がジャックハンマーでガリガリ破壊したっきり。
芝生は剥げたまんまの雑草天国。
そこに、どないしたいねん?と聞きとうなるぐらいに、あっちゃこっちゃに枝を広げたまんま全体が傾いてきた野生のリンゴの木と、なんの木がさっぱりわからんけどやたらデカい木があって、
まあ、簡単に言うたら、昭和の時代の、長いこと放ったらかしにされてる空き地っぽい風情がある。

庭らしい庭にしとうても、まず先立つものがあらへんし、隣の空き地(元ここの家の庭)を買い取った不動産屋が、その空き地をどんなふうに売りに出すのかも決まってないから、
ますます昭和の空き地風情に磨きがかかってくる。

わたしとしては、とにかく、ヨタヨタになってまうまでには、日本紅葉とソメイヨシノ、それからこのもも太郎くんを、ええ感じに、できたら日本庭園風に、ポツポツと植えたいのやけど、
そうすると、ずっと遠くまで見渡せんようになって、せっかくの60メートルが台無しや、と旦那がブツクサ言う。

ほな、どないしたらええのん?と聞くと、
どうしても植えたいのやったら、あのずっとずっと奥の、台形のてっぺんのとこらへんに植えたらええやんと言う。

そんなとこに植えたら、家の中から皆目見えへんし、ましてや水やりする時どないせえっちゅうねん!消防のホースでも使えっちゅうんかっ!
ということで、決まらんし、せやけど放っとけへんしで、もも太郎くんはネズミの額庭の、超~セセコマしいとこに植えられた。すまん……。
いつか、わたしがヨボヨボになる前に、ええとこに植え替えたるけんね。


前庭にも、ぽつぽつ春がやってきた。
イチゴちゃん。


ニラちゃん。


コリアンマーケットで見っけた、日本かぼちゃさん。


それからこれは、エイリアン(十二単)。


今日からやっと、晴れと春らしい気温が続く。

ポンちゃんもすっかり葉桜すがた。


アリさん、こんな高いとこまで何しに?


青空とポンちゃん。


さあ、明日からちょっとずつ、畑の土つくり開始!
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「脱原発運動と自然エネルギーの追究は、「専制と隷従」から脱却する日本国憲法の精神」by鎌田慧さん

2013年04月23日 | 日本とわたし
応援しているたくさんの人の中に、鎌田慧さんがいる。
超多忙な鎌田さんやけど、今年の2月から、ご友人の勧めもあって、公式ブログを書き始めはった。
その名も『鎌田慧 公式ブログ』。

記事を読ませてもらいながら、また自分なりに調べたり、メモに書き留めたりしてきた。

ここに、ふたつの記事を転載させてもらう。
わたしが心から願う、『脱原発』と『憲法改悪』の阻止。
そのことについて、とてもわかりやすく、心に届く言葉で綴られた文章を、ぜひみなさんにも読んでいただきたいと思う。

『故郷があっても帰れない。
魚を獲っても食べられない。
コメもつくれない。
柿が実っても採れない。
自宅へいつ帰られるかわからない。
この不安定、不条理な生活が、精神に悪影響を与えないわけはない。
そして、子どもたちの未来の不安』

『将来のがんも心配だが、今どう生活するか。
福島にいたい、福島から出たい、どうしたらいいかわからない』


こんな、無い無い尽くしの世界に身を置いて生きてたら、そらおかしなってしまうやろ。
それでも人間は希望を見つけ出し、前向きに生きていける生きもんや、と言う人はおるやろう。

けどもその世界には、放射性物質による深刻な汚染が存在してる。
目に見えんから、影響は後から出てくるから、いやな匂いも味もせんから、その恐ろしさを感じることができひん。
それがいちばん恐ろしい。
ほんでもっと恐ろしいのは、成長過程にある子どもらが、大人よりもぎょうさん、その毒による攻撃を受けてしまうっちゅうこと。
せやのに、この国の、大人社会の長に立ってる人間どもが、その毒から少しでも子どもらを遠ざけようとも、守ろうともせず、
こともあろうに、逃げた子たちまで戻そうとしたり、毒入りの食材を学校給食に混ぜ込んだり、毒を寄せ集めて公園の土の下に埋めたり、煙突から毒の混じった煙を吐き出させたりしてる。

国の経済っていったいなんなんやろ?
つい最近まで、それは国の人々を豊かにして、喜ばせるものやと勘違いしてた。
ちゃうやんね。
国の経済っちゅうのは、ほんの一部の、元々金持ちの連中を、さらに金持ちにさせ続けるためのもんで、
そのために、国の人々が苦しもうが病もうが死のうが、そんなこと全然どうでもええどころか、積極的に苦しめたり殺したりして笑てるのが国の経済。

そんなやつらに、この先ずっと、今までみたいな調子で社会を乗っ取らせてたら、わたしらほんまに殺されてまう。
そんなやつらの汚い手を、これ以上日本の憲法や法律に触らせてたまるか!

気合いや気合い!
数や数!

脱原発は憲法の使命
2013/4/22 

福島第一原発事故直後の春、人影のない田んぼで、耕越されることなく、むなしく腐敗している、前年に刈り取られた稲株の列を目撃したとき、残酷な感情に襲われた。
田植えの時期だったのだ。 
 
いま、立ち入りが制限されている警戒区域に、建ち並んだ家がそのまま残されていて、すぐにでも住めることができそうなのだが、視えない放射詑の壁が阻んでいる。
年老いた主たちは、遠く離れた仮設住宅で、自宅へもどることもなく、貴重な残りの生を終えようとしている。



2012/03/08 AFPBBnewsから

故郷があっても帰れない。
魚を獲っても食べられない。
コメもつくれない。
柿が実っても採れない。
自宅へいつ帰られるかわからない。
この不安定、不条理な生活が、精神に悪影響を与えないわけはない。
そして、子どもたちの未来の不安。
 
日本の政府は、どれだけ子どもたちの健康といのちを大事に考えているのだろうか。
「経済」のために、「日本の成長」のために、「生活」のために、と言って、まだ原発をつづけようとしている。
放射能被曝にもっとも弱いのが、子どもである。
子どもを経済のための犠牲にする国に、未来があるはずがない。
政府が日本の未来を自分でつぶすようなものだ。 

安倍首相は、野田政権が市民運動に押されて、ようやく決意した「原発ゼロ」を「ゼロにする」と見得を切っている。
このひとには、子どもや人間の未来にたいする想像力がない。
ひとにたいする優しさがない。 
 
強い国家、美しい日本、「強靭化」国家。
空スベリする言葉の羅列。
ひとびとがひとのことなどにかまっていられないほどに疲弊し、過労死や自殺者があとを絶たなくても、なんとも感じないかのようだ。 
 
安倍首相や石破自民党幹事長は、アメリカとの軍事同盟を強め、核武装の「潜在的基盤の維持」のために、原発政策をまだ進めようとしている。 

これから大きな地震に襲われるのが予想されている。
原発があるだけで危険なのだ。
濃縮ウラン工場、核再処理工場、高速増殖炉。これが核武装の物質的基盤である。
核政策は人間を破滅させる。 
 
わたしたちは、「恒久の平和を念願する」「自国のことのみに専念して他国を無視してはならない」と誓った憲法とともに、生きてきた。
脱原発運動と自然エネルギーの追究は、「専制と隷従」から脱却する、日本国憲法の精神である。

(2013年4月22日)


未来への伝言「本音のコラム」
2013/4/23

「放射能でがんになる心配よりも、今はストレスでおかしくなりそう」 
 
子どもを抱え福島県郡山市に住む伊藤智恵子さんの不安を、島田恵監督のドキュメンタリー映画『福島 六ケ所 未来への伝言』が伝えている。 
 
将来のがんも心配だが、今どう生活するか。
福島にいたい、福島から出たい、どうしたらいいかわからない。
結局、伊藤さん一家は新潟へ去った。 
 
島田監督の映画は、放射能汚染を受けた異常な事態のなかでも、ふつうの家庭生活を願っているいくつかの家族を柔らかな目線で紹介する。
政府は微量放射線の恐怖を語ることなく、子どもの将来など気にかけない。 

4月26日は、チェルノブイリ事故から二十七年。
被害はまだ続いている。
事故のころ、青森県六ケ所村に住み込み取材したい、と島田さんから相談を受け、わたしは決意の固さに驚かされた。 
 
六ケ所村では、隠されていた「核処理工場」の建設計画が発表されたばかりだった。
村ぐるみの開発反対運動は分裂、不信感がみなぎっていて、二十代の女性が気楽に入れるような状況ではなかった。
それでも、まもなく、アパートを借りたとの知らせを受けた。 
 
それから島田さんは、十二年も居続けて村の変化を撮影した。
福島事故のあとは、放射能に追われた母親と子どもたちに寄り添うようにして、その言葉を伝え、記録している。
【東京新聞】 4月23日

島田恵監督『福島 六ケ所 未来への伝言』
上映会のスケジュール  詳しくは、http://www.rokkashomirai.com

4月20日(土)~4月26日(金) 青森県 フォーラム八戸 
4月21日(日) 大阪府 エルおおさか大ホール 「ノーモア・ヒバクシャ関西のつどい」
4月27日(土) 岐阜市 ワークプラザ岐阜
5月 4日(土) 経産省前テントひろば第2テント
5月11日(土) 京都府 ウィングス京都イベントホール
5月12日(日) 愛知県豊橋市 
5月14日(火) 神奈川県横浜市 スペースオルタ
5月18日(土) 東京都あきる野市 あきる野ルピア
5月19日(日) 埼玉県新座市 にいざほっとぷらざ 4F
5月19日(日) 東京町田市 玉川学園コミュニティセンター ホール
5月24日(金) 愛知県日進市 にぎわい交流館
5月25日(土) 東京都日野市 七生公会堂
5月26日(日) 経産省前テントひろば第2テント 
6月14日(金) 千葉市美浜文化ホール 音楽ホール
6月15日(土) 東京都八王子市 ハカルワカル広場
6月23日(日) 東京都中野区 中野サンプラザ 研修室
6月28日(金) 岐阜市生涯学習センター ハートフルスクエア-G 
6月29日(土) 東京都 カタログハウス(新宿)
7月 7日(日) 愛知県岡崎市 みかわ市民生協 岡崎北店
7月 7日(日) 中津川市 蛭川公民館
7月21日(日) 長野県松本市 Mウイング 6F大ホール
8月予定     新潟県柏崎市 etc.


呼びかけ人からのメッセージ 

加藤登紀子
これは21世紀人類が直面している最重要課題だ。
核のゴミを無限に作り出す原発をそれでも建設し続けようとする国のあり方に大きな疑問をなげかけるために、本当に起こっていることを伝えてください。

鎌田慧
島田さんは、六ヶ所村でもっとも長く生活した取材者である。
その粘り強さと優しさが、六ヶ所村の姿をよく伝えてきた。
こんどは映画に挑戦するという。
これ以上の期待はない。

広瀬隆
島田恵さんは、12年も六ヶ所村に住んで、地元の人たちと生活をしてきた本物の写真家です。
彼女が六ヶ所の映画製作に乗り出したと聞いて本当に心強く思っております。

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『花も団子もえ~じゃないかニッポン女子会』!

2013年04月23日 | 友達とわたし
花より団子、もとい、『花も団子もえ~じゃないか女子会』!

のぶこさんちの桃の木が、満開を迎えた!
先日、それはそれはすてきな、おひな様の段飾りのお披露目女子会に誘ってもらった際に、わたしはこの桃の木に一目惚れした。
枝っぷりがなんともよい。



生きてるってええなあ~と思わせてくれる。

今年は花があんまりつかんかったらしい。
そうやって、一年一年、バランスをとってるんやろう。
生きることに誠実な証拠。



この、なんともべっぴんな桃子ちゃんの赤ちゃんをもろた。
今日からわたしは養母になる。
うまいこと育てられるやろか……病気にならんやろか……無事におっきくなってくれるやろか……。

ほんで、こんなふうに、空に向こて、うふふと笑てくれるやろか。




さてこちらは梅の木。
弱ってしまった幹を思い切ってばっさり切ったら、また蘇ってきてくれて、梅の実をいっぱいつけるらしい。



のぶこさんはいつも言う。
「うちの庭は日射しがとても良いので、やたらとみんな大きくなったり増えたりするんです」と。
わたしはいつも思う。
いや、それだけとちゃうよ。
のぶこさんの、生き物に対する愛の深さ、手間を手間と思わない甲斐甲斐しさがじんじん伝わってって、生き物自身が元気いっぱい生きとうなるんやと思う。
う~ん、大丈夫か、わたし……。

女子会には団子!
東北出身の、食べ物つくり、いや、食べ物だけやのうて、手づくりの手間を手間と思わん、これまたすごい愛と情の持ち主かなえちゃん。
彼女作の、ほんわか桜色した入れ物に、


うぎゃぁ~!!お手製のずんだ餅っ!!


持つべきものは『かなえちゃん』♪と、食いしん坊の女子たちはワイのワイのと大騒ぎ。

のぶこさんお手製のアップルケーキも美味しいこと美味しいこと!


野菜の苗やらお花やら、いただくばかりですんません!
加えて、お茶会のためにいつも、ケーキやおかきなどの美味いもんを準備してくれはってありがとう!
で、今度は、『サクランボを愛でる会』、でしたっけ?
などと、ド厚かましいことをサラッと言うのが、おばちゃんの特徴。えっへん♪
楽しみにしてまっせ~!
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『名ばかり除染』でカネをまく国の棄民を、見て見ぬふりする大勢の日本人

2013年04月22日 | 日本とわたし
今から一ヵ月も前に、東京新聞で報道されたこの記事。

記事の最後に載せられた、東京新聞の牧デスクの言葉↓
『自主避難を、「勝手に逃げた」と曲解する人がいる。
避難するか否かは、国や電力会社が決めることではない。
まして、「すぐに影響はない」なんて言われた日には、逃げて当然だろう。
東電は、賠償を減らしたい。
国はゼネコンへ、「名ばかり除染」でカネをまく。
避難者たちがたたかれる、汚れた背景がある』



自主避難した人らを置き去りにする国と、それに倣う自治体。
自主避難した人らを責める市民。
そして、今やすっかり棚上げされてしもた、原発で被災し続けてる子どもや大人を支援するはずの法律。

日本で一番美しいと言われた飯館村は、今や、原子力ムラの恰好の除染実験場と化した。
ここの村長菅野典雄は、すさまじい汚染の濃度を知った関係者に、その数値は公言してくれるな、と懇願し、40日間に及ぶ激しい被ばくを村民に強いた狂人。
この男と同じぐらいに狂てる人間らが被災地の中にいて、とんでもないことを言うたりしたりしてるのに、誰もまだ捕まってないし罪にも問われてない。
それももう2年以上も。
なんでやの?
どこから、誰から操られてるにせよ、この日本の国の中でやった悪事に対しては、日本の法律に則って制裁与えなあかんのとちゃうの?

ああ、そういや裁判官もグルやったな。
裁判官を弾劾できるのは、裁判官弾劾裁判所しかないから、そこのメンバーもグルやったらどうしようもない。
やっぱり、大勢の市民からの圧力を公に示さな、黙ってたらグルグルとおんなじ迷路を彷徨うてるしかない。
彷徨うのはええけれど、そんなことしてるうちに、次のおっきな地震がどっかで起こるかもしれん。
そしたらまた、まったく同じような、もしかしたら今回のんより悲惨な、国による棄民が発生してしまう。

自分もおんなじ目に遭わんと気がつけんのか?
そこまで想像力が欠如してるんか?
そう思われてるで日本人。
かっこ悪すぎやで日本人。


フクシマの自主避難者たち 「置き去り」に危機感
【東京新聞】2013年3月25日 こちら特報部

福島原発事故による放射能汚染から逃れるために、いまから自主避難を望んでいる人たちが困惑している。
国は、自主避難者たちに家賃補助をしてきたが、その新規申請の受け付けが閉じられてしまったからだ。
代替策と位置付けられ、前政権時代に成立した「原発事故子ども・被災者支援法」の運用は、政権交代で事実上、棚上げされている。
被災者の「避難する権利」が奪われた形だ。(荒井六貴)



長女の中学卒業を待って、避難するつもりだった。
市内の放射線量は、除染した後も高いまま。
ところが、制度が変わってしまった。
これでは避難できるのは、お金がある人たちだけに限られてしまう


福島県郡山市に住む主婦野口時子さん(48)は、そう話す。
野口さんらは、家賃補助の申請継続を求めて、昨年末、約10万人分の署名を県に提出した。
だが、反応はまだない。

福島市や郡山市では、いまも、除染目標の年間1ミリシーベルトを超える場所が少なくない。
除染効果に失望して、事故後2年たった現在になって、避難を計画する人たちがいる。
ところが、壁が築かれた。

県によると、事故により避難している人は、県内外で約16万人(県外は5万6000余人)
このうち、避難指示区域(11市町村)の住民ではなく、福島市や郡山市から自主避難した人の数は、約2万8000人に上る。

ただ、この数字は行政の補助を受けている人に限られ、実際の自主避難者数はこれよりも大きいとみられている。

避難期間中の金銭的補償については、避難指示区域の人たちは原則、1人当たり月10万円を受け取っている。
一方、自主避難者には、一括で、妊婦と子ども(18歳以下)に60万円、その他の人には8万円が支払われた。

避難者にはこのほか、災害救助法に基づく住宅支援がある。
適用の実態は、都道府県によって異なるが、一般に、避難者が民間住宅を借りた場合、みなし仮設住宅の位置づけで、
国から一世帯当たり(4人以下の場合)月6万円以下の家賃が補助される。
これは、自主避難者にも適用される。

ところが、この、補助の新規申請が、昨年末に打ち切られた
今後、新たに自主避難する場合には、完全に、自腹で家賃を賄わなくてはならない

本来なら、昨年6月に超党派で成立した「原発事故子ども・被災者支援法」で、打ち切り後の支援策を示すことになっていた。
しかし、年末に自公政権が誕生。
基本計画はおろか、支援策の予算付けもしていない

たとえ政権が代わっても、全会一致で成立した法律が、放置されたままでよいわけがない。

県避難者支援課の原田浩幸主幹は、
「国に対して、自主避難を選択する方法をなくさないでほしいと要望してきた。だが、打ち切られた」と語る。

県は独自に、県外の子どもや妊婦がいる世帯が、自宅とは別の、県内の自治体に戻ってくる場合は、住宅を提供する制度を始めた
しかし、自主避難者の間では、避難者を県に戻すことが本当の目的ではないか、という懐疑の声も上がっている。

一方、復興庁の斉藤馨参事官は、
県からは県民の流出を防ぐため、支援策をやめてもいいと聞いた。
支援法の基本計画は、早くつくりたいが、検討段階だ」と説明した。

国と県の言い分は食い違う。
ただ、新たな自主避難者が、置き去りにされることは疑いない

住宅支援の新規申請打ち切り後、福島市で活動する市民団体「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」が、
10世帯の枠で、引っ越し代20万円を補助する計画を公表したところ、福島市や郡山市などの13世帯から応募があった。

代表の佐藤幸子さん(54)は、
まだまだニーズがある。原発事故はまだ収束してない。それなのに、国や県は、被災者を見放し始めた」と指弾する。

不安を抱いているのは、これから自主避難する人たちだけではない。
すでに自主避難した人たちも、いら立ちを隠さない。

それというのも、現在の国からの家賃補助は、来年3月までの期限付きになっており、延長されるかが不透明だからだ。

郡山市から新潟市に、小学生の子ども2人を連れて、避難している女性(38)は、家賃補助を受けた住宅で生活している。

「補助の問題がはっきりしないと、新潟で今後も暮らしていけるのかどうか、将来の計画が立てられない。
長期で支援を考えてほしい。
夫は郡山に職場があるため、いまは二重生活。
経済的にどんどん追い込まれており、子どもに習い事をさせるのもあきらめた」

新潟県内に避難する人たちの交流の場「ふりっぷはうす」(新潟市)には、同じような悩みを持つ自主避難者たちが集まる。
経済的な理由で、福島に戻る人たちも増えてきているという。

この施設を運営する福島大の村上岳志講師(地方行政論)は、
自主避難者たちの声が反映されている施策がない。
自主避難者たちの生活状況を調査したデータもなく、実態を把握しようとしていない
」と批判する。

村上講師らは今月14日、参議院議員会館で国会議員らに、自主避難者の取り巻く環境を説明した。
避難指示区域と異なり、家賃を除けば、継続的な金銭支援はない。

必然的に、東京電力に対して、生活費や慰謝料を求めることになる。
東電に直接求めるか、原子力損害賠償紛争解決センター(原発ADR)を利用するかに分かれ、東電と和解できない場合には、訴訟に持ち込まれる

山形県で暮らす自主避難者たちの相談に乗っている、外塚功弁護士は、
「これまで、二重生活を送る自主避難者たちの、福島と避難先を往復する交通費については、補償されてこなかった。
しかし、今年に入り、その8割が認められるようになった」と話す。
「しかし、生活費として事故直後に渡された8万円(妊婦や子どもを除く)以外、いまにいたるまで、東電側は、慰謝料の支払いなどを一切拒否している

こうした事態を打開するため、自主避難者を含む被災者らは、各地で集団訴訟に動いている。
東京や千葉では、今月11日に提訴。
避難者が多い山形、新潟、群馬の各県の被災者たちは、6月までに訴訟を起こす方針だ。

避難指示区域の双葉町から、愛媛県に避難しているNPO法人「えひめ311」事務局長の沢上幸子さん(37)は、自主避難者たちの苦境をおもんぱかり、こう訴える。

避難指示区域の人たちと、自主避難者との間で溝が深まっている
自主避難者らの状況は深刻だ。
国が、被災者の『避難の権利』を認めていないことが、最大の問題だ」


[デスクメモ]
自主避難を、「勝手に逃げた」と曲解する人がいる。
避難するか否かは、国や電力会社が決めることではない。
まして、「すぐに影響はない」なんて言われた日には、逃げて当然だろう。
東電は、賠償を減らしたい。
国はゼネコンへ、「名ばかり除染」でカネをまく。
避難者たちがたたかれる、汚れた背景がある。(牧)
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春爛漫の門出

2013年04月22日 | 家族とわたし
葉桜ポンちゃん寸前の朝、メリーランド州の海沿いの街で行われる、旦那の従弟トニーの結婚式に出席するために出発。
道はポンちゃん一色。車もきれいなうす桃色。ナンバーを消すことができんので、ちっちゃい写真しか載っけられへんのが残念!


いつものごとく、橋ふぇち写真!


萌えてきたぁ~!




ボストンでの事件の犠牲者への、弔意を示してると思われる半旗。


式場の教会に無事到着。


八重桜さんが満開!


姪っこエメラ。バージンロードを花で清める大切なお役目が待ってる♪


両親と旦那。


春の日射しの祝福を受けて。


パイプオルガン♪


ステンドグラスも大好き!




いよいよ、新郎新婦の親御さんの入場!まずはトニーのご両親(旦那の叔母と叔父)。ピンぼけですんません!


続いて、新婦クリスティーンのおかあさん。またまたピンぼけですんません!


新郎に娘を手渡す直前のおとうさん……いつもこの姿を見ると、胸の奥がジーンとする。


ゆっくりゆっくり。


トニーとクリスティーン。ちょいと緊張気味。


誓いの言葉。


「私は、あなたを伴侶とし、

良いときも悪いときも、

富めるときも貧しきときも、

病めるときも健やかなるときも、

死がふたりを別つまで、

愛し続けることをここに誓います」

晴れて夫婦となったふたり。


ちゅっ♡


指輪の交換♪


ああうっとり……。


トニーのおねえちゃんエミリーと、娘のメリーアンちゃん。


トニーの義兄ジェフと、息子のアンソニーくん。


これで我が家はふたりとも片付いた……と旦那の叔父さん叔母さん。晴れ晴れと記念写真。ブルーのジャケットの女性は、旦那のもうひとりの叔母さん。


お姫さんエメラと桜。


これはなんの花かしらん?いい匂いがした。


低木やけど、この花もきれいやった。


教会から、パーティが催される海辺のレストランへ移動中の、いかにもメリーランドらしい風景(←旦那いわく)。


ものすご~く長い長い橋を渡る。橋フェチ大興奮!!


海の上やしぃ~!!


もうだいぶ走ったけど、あとまだ3キロある言うてるしぃ~!!


いやもう、地図は水ばっかり!!ああ嬉しい!!


着いた。桟橋をずっと海の方に向かって歩いてってください、と言われた。


もう海しかあらへんし。


真ん前に、温室みたいな建物があって、


外は異常に寒いので、中のポカポカがありがたい! 

超久しぶりに会う家族の図。












お待たせしました。新郎新婦の登場です!


まずはお披露目のダンス。


こういうシンプルさ、大好き!


クリスティーンのおとうさんのスピーチ。うるうる……。


トニーの親友のスピーチ。大爆笑!


クリスティーンの親友のスピーチ。再びうるうる……。


ちょっと前まで赤ちゃんやったのに……。


めちゃくちゃきれいな夕焼けをバックに、写真を撮りたい撮影隊と、寒すぎやぁ~!と悲鳴を上げる新郎新婦。見た感じはロマンチックやけど、拷問でした。


どんどん沈む。


夕焼け……らぶ……♡


ああ、これが切ない。新婦とおとうさん、新郎とおかあさんのダンス。うちの息子は多分、そんなん絶対せえへん!言うやろな……。


おめでとう!クリスティーン&トニー!
谷も山も海も川も平地も、いろんなことがあるやろけど、笑たり泣いたり凹んだり立ち上がったり、ふたりで乗り越えてってください。


そして日が変わり、日曜のブランチを皆でいただくことに。


皆と別れた後、せっかく初めての街に来たんやしと、海辺を散策することにした。

古い町並みがめっちゃええ感じ。


おぉ~、我らがACMAのコンサートチラシでは、燃えるト音記号がおなじみなんやけど、ここではオペラコンサートのお知らせで、Vが燃えとる!


こういう路地、うっとり……。(実は知らんと通り過ぎてたのを、旦那が撮らへんの?と教えてくれた……)奥の建物は、メリーランド州会議事堂。


横断歩道も煉瓦仕様。


刷毛でサアッと描いたみたいな雲。


カラフル♪




海側から見ると。


あんさんらは置物か?


孤独に水を掻き掻き進むボク。


めちゃくちゃ冷たい風が吹く中、どんどん海に向かう旦那。


この古さはたまらん……。


アナポリスは、海軍兵学校の街として知られてるそうで、そやからこういう姿の若者がいっぱい歩いてる。


と思たら、こういう方々も……。


アジア物を売ってるお店の前に置いてあった竹のベンチ。


小腹が空いたので、やたらと待ってる人が多いこのお店に入ってみた。クラブケーキが美味いっぽい。ほんまやろか……。


美味かった。どうせ多いやろからと、旦那と半分こしようと一皿だけ頼んだのは失敗やった。


バイバイ、アナポリス。めっちゃさぶかったけど、楽しかった♪

さあ帰ろ!
昨日よりさらに萌えてるような気がする。


またまた橋!


萌えぇ~!!


とまあ、ここまでは調子良かったのやけど、この後、高速道路で思いっきりの渋滞……結局6時間かかってしもた。
けどまあ、無事に帰って来られたことを感謝!

旦那の従弟、そして友人たちの、結婚や出産がこのところ続いてる。
旦那は、26才にして、無理矢理ふたりの幼児と中年女を抱えることになり、おおいにパニクりおおいに苦労したのやけど、47才の今、すでに息子たちは独り立ちした。
思いっきりしんどかったけど、いつかはええこともある。
生きるってそういうことやんな。
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子どもたちの健康を、豊かな人生を、心の底から祈ってあげて

2013年04月19日 | 日本とわたし
先々週は用事があった。
先週は、毒蜘蛛に刺されてアレルギーが出た。
そんなこんなで、ミリアムから、続けて2回キャンセルの連絡が入った気功瞑想。
2回ぐらい飛んだかて大丈夫や。そう思てたけど、やっぱり心の平安を保ちにくい。
わたしにはほんまに必要な時間やとつくづく思う。


今日は、外に出たとたん、ムッとした熱気が空気に溶けててびっくりした。
風も生暖かい。
ポンちゃんの、ケラケラ笑てた花びらの一片一片が、はらりはらりと風に乗って落ちてきた。


息子らが幼かった頃、三井寺の階段に降り積もった桜の花びらを、頭の上からかけ合っこした。楽しかったなあ……。



今日の道教の話は、待つことについて。

ミリアムは、これはひとつの例ね、と言うて、自分の経験談を話してくれた。
「わたしがとても若かった頃、姉とすごく仲良くしていた男性がいてね、彼は姉の仕事を手伝ったり、用事を一緒にしたり、ボーイフレンドというより、とても頼りになるパートナーみたいな感じの人だったの。
でも、時間が経つうちに、彼は妹ともいろいろと接することになり、妹とも親しくなった。
姉と妹の間を、ひょうひょうと、どっちもつかずで渡り歩いてる彼を見てると、とてもイライラしたし、最初に親しかったはずの姉が可哀相に思えたの。
姉の方は、はっきりとは態度に出さなかったけれども、彼のことを愛しているに違いないと、なぜかわたしがそう勝手に思って、
だから結局は、妹の方に行ってしまった彼を、わたしはとてもイヤな人間だと思い、それを両親や友人に話したのね。
そのことが耳に入った妹は激怒して、それ以降、わたしと妹の関係はとても悪くなってしまったの。

若かったから、その当時はわからなかった。
けれども今は、それなりに年を重ね、気功や道教を学んできて、ようやくあの時の自分のやったことは間違っていたと思えるようになったの。
わたしが◯◯に対してどう思うか、ということが、その時のわたしには一番重要なことだったのね。
でも、物事や人を、そんなふうに自分の物差で測っている間は、わたしの目も心も、ちゃんと見ることができない。
理解というのはそういう行為ではなくて、一歩身を引いて、見守りながら待つこと。
そうしていると、時が来れば自然に、理解という扉のカギを開けることができる。

で、ようやく、何十年もかかって、わたしは彼に謝りたい、という気持ちになった。
でも、ここからが一番大事なのね。
気がつきました。謝りたいです。だから謝ります。
それではだめなのね。
ここでわたしはまた、一所懸命考えないといけないし、待たないといけない。
彼は、わたしの謝罪を受け取る気になっているだろうか。
電話で済ませるには大き過ぎる問題だから、飛行機でイスラエルまで飛ばなくてはならない。
イスラエルに行くことと謝ることを、一緒に片付ける時間があるだろうか。

だからわたしはまた、待たなければならないのね。次の段階に進むために。



けれども待っているのはわたしだけではない。このことをわたしはしっかりと反省しなければならない。
待っているのは妹も同じ。
わたしの軽々しい怒りの言葉が、ふたりの人生に待つことを強いてしまった。

でもね、今まうみが言いたくてウズウズしてることは、わたしの話とはまた別。
待った方がいいことと、待っている場合ではないことがある。
例えば今、まうみがなんとか助けたいと思っている、汚染地に居残っている子どもたちのための運動がそう。
ただ、焦ってはだめ。
急ぐべきだけども、焦って言葉をすべらせたり、事を荒立てたりしてはいけない。
一息、大きく深呼吸して、目を閉じて、5分でも10分でもいいから待つ。そうやって待つことの名人になってほしい。


一日に一回でもいいから、目を閉じて、一切の思考を頭から追い出して、守りたい人、幸せになってほしい人のことを思い浮かべてみて。
そうして、その人たちが嬉しそうに笑っている顔や、ゆったりとくつろいでいる様子を強く強くイメージしてみて。
そうやって、毎日毎日、良いことを想像する。幸せを感じてそれを念じる。

その力は、まうみが今想像しているよりもずっとずっと、すごく強いの。

子どもたちの健康を、豊かな人生を、心の底から祈ってあげて。

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あん腹をねだるネコと快食するグラウンドホッグ

2013年04月19日 | ひとりごと
いつの頃からやったやろう、家猫と旦那がこれをやり出したんは。


アンプク、と旦那は言う。
按腹であんぷく。
便秘なんかの問題がある時にこれがええらしい。

別にしょっちゅうお便秘なわけでもないけど、よっぽど気持ちええのやろう、旦那がカーペットの上に座るとすぐにそばに飛んでって、やってやってとおねだりする。

さて、急にモワ~ンと蒸し暑なった。
今日だけ気温は20℃を超え、明日は12℃に下がり、夜には2℃になる……どないやねん……。

陽気につられて登場したんは、グランドホッグのにいちゃん。


雑草畑でむしゃむしゃ食らう。


と思たらすっくと立ち、また食らい、


ちょっと休憩してはまた食らい、


そうかと思たらまた様子を伺う。


忙しいねんっ!


ちょっとポーズを決めてから、ボクちゃんは去るのであった。



急に暖こうなった春の日の、いきものがたり。
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甲状腺ガン、こんなんを子どもらに押し付けて、へらへら生きてんな!大人のくせに!

2013年04月18日 | 日本とわたし
ツィッターで、福島の子どもたちの甲状腺ガンの症例数が、9例、もしくは10例やという情報を見つけた。
びっくりして、その情報の出所を調べてみた。

ほんまにええかげんにしてほしい。
人の生を蔑ろにする。
市民が健康に、精一杯、その人らしく生きていく権利を、放射能という毒物が踏みつぶしてる。
この毒物は、自然に発生したものとちゃう。
とてつもない破壊力を持った自然の脅威を、なめきってた者どもの無責任さと、そいつらのやりたい放題を放ったらかして見んふりしてきたわたしらの無責任さが生んだ毒。

そんな自分らの無責任さを恥じ、悔い、なんとかして、未来を担う子どもらのために、少しでもましな社会にしたいと願い、立ち上がり始めた人がいる。
そういう人が、だんだんと増えてきてる。
そやけど、自分らの無責任さと、起こした重大事件について、恥も悔いも全く感じず、これまで通りの欲深で利己に徹した生き方を続けようとする悪党が、権利も金もあるとこで居座ってる。
この悪党らは、姿をはっきり見せへんけども確実にいる、さらにえげつない悪党に操られてるか脅されて、やれと言われてることをやってるだけの小間使いに過ぎひん。

目に見えへん放射能、目に見えへん悪党、どっちも手強いけどな、もう今までみたいにあきらめとこか、ちゅうわけにはいかんねん。
もうこんな世界はつくづくイヤになった。
1%に支配されて、いろんなことに恐がったり心配したりして生きるやなんて、まっぴらごめんや。
そんな世界を、未来の子たちに渡せへん。

まだまだあかんけど、ちょっとはマシにしといたしな。
せめてそう言うて渡したい。
そうでないと、あまりにも申し訳なさ過ぎる。

国や県が事実を認めなければ、多くの子どもたちの命や健康が、犠牲にされてしまいます。

そらそうやけど、そんなことの前にまず、なんで医者が、教師が、食べもん屋が、農業や漁業の従事者が、学者が、企業が、弁護士が、
一区域だけやのうて、全国一帯で結集して、子どもを、未来を、自分らを守るために、やらなあかんことをちゃんとやれ!って声上げような。
みんなで渡れば恐くないんやろ?
みんなで抗議したら恐ないやん。

甲状腺ガン、こんなんを子どもらに押し付けて、へらへら生きてんな!大人のくせに!


↓以下は、日本小児科学会の開催期間中に開催される『こどもたちを放射線障害から守る全国小児科医の集い』についてのPDFの書き出し

4/20 こどもたちを放射線障害から守る全国小児科医の集い
http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/blog/files/shonikai_shukai2.pdf

集いの内容

基調報告:
「日本小児科学会ー150mSv 見解の撤回を求める!」
「福島県県民健康管理調査ー甲状腺がんの多発を受けて 子どもたちを放射線障害から守るために何をすべきか?」

講演:
「100mSv 以下の放射線被ばくの健康影響について」
「福島県での甲状腺がん検診の結果に関する考察」

岡山大学大学院環境生命科学研究科
公衆衛生学教授 津田敏秀氏

報告:
「福島避難者子ども健康相談会の取り組み」
 各地の報告(予定)


連絡先
「全国小児科医の集い」実行委員会
たかまつこどもクリニック 高松勇


全国の小児科医は科学的立場に立って、子どもたちを放射線から守ろう


全国の小児科医の皆さまへ

4月19日(金曜日)~21日(日曜日)広島市での日本小児科学会の開催期間中に、「こどもたちを放射線障害から守る全国小児科医の集い」を開催いたします。

2011年3月11日の福島第一原子力発電所の事故で放出された、放射能による健康被害が懸念されています。
実際に、2月13日の福島県県民健康管理調査の報告では、
2011年度(原発事故の年)に行われた38,114人(0歳から18歳)の甲状腺がん検診から、3例の甲状腺がんが、すでに手術をされて確認されています。
さらに、「がんの疑い7人」と報告された子どもたちも、実際は、病理細胞診断により、がんが確認されており、
甲状腺がんの症例数は、9例もしくは10例です
(*)。

これは、統計学的に有意な多発であり、福島県のこの地域で、大変な異常事態が生じていることを意味しており、
疫学の専門家からも証明されています(津田先生の講演を、是非お聞きください)。

このままでは、甲状腺がんが、数年後に爆発的に増加する可能性もあります。
また、今後、甲状腺がんだけでなく、白血病や様々な小児がん、免疫力の低下、妊娠―出産の異常、先天性障害など、様々な小児の健康障害が懸念されていますが、
それまで、国や県が事実を認めなければ、多くの子どもたちの命や健康が、犠牲にされてしまいます
プラバシーを保護した上で、早急に、全てのデータを公開させ、全国の小児科医の英知を集めて、必要な対策を議論すべきです。

ところが、放射線被ばくの健康被害に関して、現在の日本では、100mSvを放射線の発がん影響の閾値とし、
100mSv以下の被ばく量では、放射線被ばくによる人体影響が、ないかのごとき議論がなされています
しかし、世界の医学文献の検討では、低線量被ばくでのがん増加は多数報告されており,低線量放射線の被ばくは、明確にリスクを示しています

一方、日本小児科学会は、放射線被ばくによる小児の健康への影響について、
(2011年5月19日)「東京電力福島原子力発電所事故が小児に与える影響についての日本小児科学会の考え方(150mSv見解と略す)」(広島大学・原爆放射線医・科学研究所細胞再生学研究分野・田代聡教授の御指導と記載)の中で、
「統計学的には、約150mSv以下の原爆被爆者では、がんの頻度の増加は確認されていません」と、低線量被ばくの危険性を否定しています
この、「150mSv見解」の根拠とする文献を検討してみても、日本小児科学会の見解を支持する内容は、見当たりませんでした。
日本小児科学会のこの立場は、日本の数ある学術団体の中でも、突出して異常であり、直ちに「150mSv見解」の撤回を求めなくてはなりません

また、2011年6月から、福島県で行われている「子どもたちの健康相談会」や、
放射能汚染から避難した子ども達を対象にした、「健康相談会」の取り組みの報告を予定しています。
低線量被ばくの厳しい現実に、向きあって生活する不安な思いを受け止めて,私たちに何ができるかを考えていきたいと思っています。
さらに,大変に悲しく残念なことですが,今後生じてくるだろう健康被害に対し、何をすべきか、何ができるかを、共に考えたいと思っています。
この集いは,放射線から、子どもたちやあなたを守るために、きっと皆さんのお力になると思います。
この、広島での集いに、是非ご参加ください。

(*)この、甲状腺がん3例という数字ですが、すでに手術が終わって切り出した甲状腺から、病理組織診断で、がんを確認した症例とのことです。
実際は、病理細胞診断により、がんが見つかっている症例は、この3例以外に、さらに7例あります
病理細胞診断においては、約10%の偽陽性があると言われており、実際は、甲状腺がんの症例数は、9例、もしくは10例、ということになります
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「僕たちが、市民が負けてしまったら、あの福島原発事故は何なんだったんでしょう?」by武藤北斗さん

2013年04月17日 | 日本とわたし


これは、過去30日間の、震央分布図。
こんだけガタガタゆらゆら揺れてて、それも震度が5以上なんていうのもぎょうさんあって、
そんな国土のまわりをぐるりと、冷やし続けてなめちゃくちゃ危険な、熱々の核燃料を貯め込んでる。
そんなアホなことがあるかいな!
なんぼ机の上で、パソコンで、計算しても予想しても、自然の脅威っちゅうのは人間の想定なんかで量れへん。
そんなこと、ちっちゃい子どもでもわかってるわ。

何秒間やったらええやの、何メートルまでなら大丈夫やの、アホちゃうか?
そんなこと、この世でいったいだれが保証できるん?
原発を止めとうないばっかりに、悪党どもらが悪知恵寄せ集めてごねてるけど、
そのぶさいくなこと!みっともないったらありゃせんわ。

今だにまったく目処が立ってない原発事故現場。
作業に関わってくれてはる方々の、健康と生活の保全も保証も蔑ろにされてる。

あちこちの地域で、原発停止、廃炉作業開始の要請署名運動が行われ、その数は増えていくばかり。

けど、なんでこんな危機状態でいる日本の、その危機を招いた張本人らに、お願いしたり頼んだりせなあかんわけ?
即刻止めるのが当たり前やのに、なんで署名やの裁判やので闘わなあかんわけ?

国の地盤が揺れてんねん。
毎日毎日揺れ続いてるねん。
せめて司法ぐらい、まともになれ!

ここに、先日紹介させてもろた武藤北斗さん。


ここに改めて、判決に対する怒りの言葉と、裁判に対する抗議声明を載せさせてもらいます。

↓以下、転載はじめ

「大飯原発運転差止仮処分裁判」のひどい判決内容が、マスコミさえも驚かしました。
きっと、関電や国も驚いている事と思います。
ここまでの不当判決が出ると、かえって原発安全神話がいまだに健在だ、という事を明らかにしたともいえます。

電力会社の暴走を、政府が助け、司法が容認してしまった。
容認どころか、原子力規制委員会の調査が継続中の破砕帯について、「地滑りの可能性が高い」などと勝手に決め付けるなど、暴走している。

判決は、関電の意見そのまま、安全無視の福島原発事故前と同じ姿勢です。

私達原告は、高裁に、即時抗告することを決めました。
判決がくつがえる確率は、少ないと言われています。
しかし、私にとっては、そんなことは問題ありません。
裁判長が変わり、良識ある方が正当に判断を下してくれれば、私達の勝訴は間違いないのですから。

懲りないやつ、世間知らず、それとも、現実を直視できないと言われるのでしょうか。
それでも私は、原発事故前の前例にとらわれず、前を向いて、勝訴を目指して行動したい。
福島原発事故を起こしてしまった私達大人は、二度と事故を起こさないために、自分の信念を貫き、それぞれが考え、行動していかなければならないのです。

私は、高裁の裁判長を応援したいと思います。
審尋の日には、裁判所の前で、生の声で、大きな声で、「一緒に頑張ろう」「がんばれ司法」と、司法への応援をしたいと思います。

.
******************
.
★最後に、記者会見での私の発言と、原告声明をご報告します。★
http://www.ustream.tv/recorded/31531499
(1時間15分経過あたりで発言しております)
写真・動画撮影:IWJ_OSAKA 柏原資亮氏
.
******************
.
原告の武藤北斗です。
初めて裁判の原告になりましたけれど、ほんとに悔しいと言うか、腹立たしいというか、情けないというか、
司法、三権分立っていうのは何なんだと、本当に、心の底から、今は怒りでいっぱいです。

関西電力が勝手に言っている数字や理論を、司法や国がそのまま受け止めるのであれば、だれが電力会社の暴走を止めるんでしょうか?
そこに、きちんとメスを入れてくれるのが司法だ、と僕は信じていました。

でも、見事に裏切られました。

あり得ないぐらいに裏切られました。
読んでいただければわかると思いますが、書面に関しては、いままでのやりとりというのは、
どう考えても関西電力が、苦し紛れの数値や理論を出してきているのは、それは裁判長も、明らかに分かっていました。
だから、求釈明を出したんだと思いました。

求釈明を無視して、こんな判決を書けるなんて言うのは、僕にはとうてい信じられません。
負けるにしても、もっと違う負け方が、想像できるかもしれないですけれど、ここまでひどい判決って言うのは、本当に想像できませんでした。

そう言う意味では、これからいろんな原発の裁判がありますけれど、これから先の裁判長たちは、このひどい判決を是非読んで欲しい、
自分たちの司法が、こんなにひどい判決を出したと言うことを、心に刻んできちんと考えて欲しいと、心の底から今思っています。

これから先、僕たちがどういうふうに手続きをとっていくかは、まだ決まってないですけども、こんなことで僕たちは負けません。
僕たちが、市民が負けてしまったら、あの福島原発事故はなんなんだったんでしょう?
あの事故が起きたときに、原子力村のことを批判して、安全神話を批判してきたのは、なんなんだったんでしょうか?
関西電力のこのままの暴走を、僕は絶対に許せませんし、この判決も絶対に許せません。
これからは、自分の出来ることを一つ一つやっていこうと思いますが、とにかく、今日の判決というのは、残念で仕方ありません。


******************

声明
大飯原発3・4号機運転差し止め仮処分裁判不当判決糾弾!

大阪地方裁判所は本日(4月16日)、大飯3・4号の運転差止を、却下する判決を下した。
余りにも不当な判決である。
このような判決を出したことに、強い憤りをもって抗議する。
この判決は、福島原発事故の教訓から学ばず、多大な犠牲者の心を踏みにじるものである。

判決は、「現時点では、3連動の地震が起きる可能性があるとして、安全性を検討するのが相当である」と、3連動については認めつつも、
それによる当然の結果については、ことごとく関電の主張を認めた。
現行2連動では、1.88秒の妥当性を肯定し、基準値2.2秒は定めでない、とまで判断した。
さらに、大飯原発敷地内の断層は、「地滑りによる可能性が高いと認められる」と、勝手に決め付けた。

裁判の経過では、裁判長自らが、制御棒挿入性問題に焦点を絞り込み、関電に、文書で求釈明を行ったが、あれはいったい何のためだったのか。
福島原発事故では、制御棒が、規定どおりに挿入されても、あれだけの大惨事になった。
大飯周辺の活断層の3連動評価は、福島原発事故を起こした3.11東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)を踏まえている。
活断層が3連動する巨大地震は、明日にも起こる可能性がある。
判決は、緊急安全対策、ストレステスト、4大臣基準について、「現在の科学技術水準に照らして、合理性を有するというべきである」とまで述べている。
「2.2秒は一応の目安であり、債権者らが主張する許容値には該当しない」と、基準値であることを否定している。

このような不当判決があるだろうか。
私たちは、強い憤りをもって、この不当な判決を糾弾する。
あくまでも、大飯原発3・4号の運転を停止させるために、全国の、同じ憤りをもつ人たちとともに闘い続ける。
まずは、大阪高裁に、即時抗告して闘うものである。

2013年4月16日おおい原発止めよう裁判の会
連絡先:美浜の会気付 大阪市北区西天満4-3-3星光ビル3階

判決要旨 http://www.jca.apc.org/mihama/ooisaiban/hanketsuyoushi_20130416.pdf
判決文 http://www.jca.apc.org/mihama/ooisaiban/hanketsu_20130416.pdf
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