ZBAT!競馬 『【京成杯AH】トロワゼトワルが連覇で夏のマイル女王』
サマーマイルシリーズ最終戦・第65回京成杯オータムハンデ(G3、芝・1600m)は、横山典弘騎手騎乗で4番人気に支持されたトロワゼトワル(牝5歳、栗東・安田隆行厩舎)が好スタートから2番手を追走すると、ゴール寸前で逃げ粘るスマイルカナを捕らえてV。昨年に続く連覇を決めるとともに、出走3戦合計16ポイントを獲得してサマーマイルシリーズ優勝を果たした。勝ちタイムは1分33秒9(良)。ハナ差の2着には大外枠から果敢に逃げたスマイルカナ(3番人気)、さらにハナ差の3着には3番手から粘り込んだボンセルヴィーソ(3番人気)が入線。1番人気に支持されたアンドラステは中団から伸び切れず10着に敗れている。
京成杯オータムハンデを勝ったトロワゼトワルは、父ロードカナロア、母セコンドピアット、母の父ハーツクライという血統。通算成績は20戦6勝。重賞は昨年の京成杯オータムハンデに次いで2勝目。京成杯オータムハンデは、安田隆行調教師が昨年に続き2勝目、横山典弘騎手は98年シンコウスプレンダ、01年ゼンノエルシド、11年フィフスペトル、12年レオアクティブ、19年トロワゼトワルに続き6勝目。
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昨年のこのレースでディメンシオンを退け優勝、その後も何度か対戦したトロワゼトワルが見事な連覇を果たしました。大逃げを打った昨年とは違い、2番手追走からゴ―ル前でスマイルカナをとらえる競馬でしたが、いれにしても、先行前残りの傾向を読み切った横山典騎手の好プレーが光る勝利でもありました。
ディメンシオンのライバルがこうやって活躍してくれるのは嬉しい反面、ほんの少しの運さえあればディメンシオンも重賞を勝てたはず、そしてサマーマイルチャンピオンにだって…などと考えてしまいますが、それはもう今更の話でしたね。ついつい余計な話をしてしまいました(^^ゞ
しかし、ロードカナロア産駒は牝馬でも簡単に衰えなくて素晴らしいですね。トロワゼトワルは展開に注文がつくタイプですが、逆に言えば自分のカタチをしっかり持っているので、大敗もあるけれどハマれば牡馬を相手に重賞を勝てるという。。私としては同じロードカナロア牝馬のカナロアガールにも頑張って欲しいのですが、彼女はまだ1勝クラスだもんなぁ(^^;)
**2020/9/13 中山11R 京成杯オータムハンデ(G3/ハンデ/芝1600m)・良**
まずは広尾TCの募集馬残口状況ですが、もう表にまとめるほどのこともなく、クエストフォーラヴ(クエストフォーワンダー'18)が満口になったため、18年産馬で出資可能なのはラヴマイウェイ(ハイアーラヴ'18)のみ。それも金曜午前10時の状況ですから、一、二週間後とアナウンスがあった入厩までには満口になるのでしょう。(多分ですけれど)
19年産馬で出資可能なのは残口僅かのサティアナ'19と満口直前のレフィナーダ'19。私の出資馬なので当然ですが、どちらもかなり良い馬だと思いますし、何かのタイミングでドドンと売れる可能性もありそうです。20年産のウインアルエット'20のみが『募集中』のままですが、コチラも馬はなかなか良さそう。単純に『厩舎が決まってから考える』という会員さんが多いのではと想像しています。
そして、例によって2歳種牡馬ランキングのチェックです。
**種牡馬ランキング(JRA/2歳/総合/9月6日まで)**(馬名赤字は新種牡馬)
1位がモーリス、2位はキズナ。しかも、何と代表産駒の欄にはカイザーノヴァとバスラットレオンという私の出資馬2頭の名前がありまして。。まあ、この時季の代表産駒がすごく偉いわけではないですが、『代表産駒』という言葉の響きが気持ちイイのは確かです。特にモーリスやキズナといった注目種牡馬の代表産駒ですから、できるだけ長くそう呼ばれる立場にいて欲しいと思います。
今年の種牡馬2歳リーディングは混戦だけに、年末G1、来春クラシックへ向けた重賞路線で主役になる馬がその行方を左右することになりそうです。カイザーノヴァやバスラットレオンが今後も活躍すればモーリス、キズナは有利ですが、一発長打のディープインパクトが5位にいるのは怖い存在。3位のドゥラメンテ、4位のエピファネイアにも(今のところ)超大物系産駒がいないだけに、最後まで混戦ムードが続きそうな情勢です。
ひょっとすると、この混戦は来年のクラシック路線まで続くかもしれません。これからデビューをする馬たちも含めて、この世代のトップ争いはかなり面白いことなる気がしてきました(^^)