ZBAT!競馬 『【ローズS】リアアメリアが早め先頭抜け出しV! 牝馬ラスト1冠へ望みつなぐ勝利』
秋華賞トライアル・第38回ローズステークス(3歳牝馬、G2、芝2000m)は、川田将雅騎手騎乗の3番人気リアアメリア(栗東・中内田充正厩舎)が道中2番手を追走すると直線で早めに抜け出してそのまま押し切ってゴール。無敗2冠牝馬デアリングタクトへの挑戦権をかけた一戦を制し、重賞2勝目。牝馬ラスト1冠へ望みをつなげる勝利となった。タイムは1分59秒9(良)。2馬身差の2着にはムジカ(14番人気)、さらに1馬身1/4遅れた3着にオーマイダーリン(11番人気)が入線。3頭が秋華賞の優先出走権を獲得した。
ローズSを勝ったリアアメリアは、父ディープインパクト、母リアアントニア、母の父Rockport Harborという血統。通算成績は6戦3勝。重賞は昨年のアルテミスS(G3)に次いで2勝目。ローズSは、中内田充正調教師は昨年のダノンファンタジーに次いで2勝目、川田将雅騎手は08年マイネレーツェル、昨年のダノンファンタジーに次いで3勝目。
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リアアメリアは2歳時に新馬、アルテミスSを連勝、世代トップ争いの最右翼に躍り出ました。ところが1番人気で臨んだ阪神JFで6着に負けたあとは桜花賞10着、オークスでは能力の一端を見せたものの4着に敗れ、無敗で桜花賞、オークスを制したデアリングタクトに完全に主役の座を奪われていました。
ただし、今日のリアアメリアはプラス14kgと馬体も増えて春とはひと味違った姿…。レースでも最内枠から2番手をキープ、直線で楽々先頭に立つと、そのまま後続を突き離す強い競馬を見せました。
こういう見た目に派手な勝ち方をする馬は評価が難しい面はあるものの、春からの成長は確かなもののようですし、二冠馬デアリングタクトより前で競馬をする予行演習ができたのは大きな収穫ではないでしょうか。もちろんデアリングタクトも相当に強いのですが、秋華賞を叩き台にして次のレースは…などと思っていると、僅かにつけ入るスキが出ないとも限りません。
とまあ、単に無敗の三冠が見たいとかそういうことでなく、秋華賞自体が面白いレースになればと思う立場からの無責任な感想でした。少しでも混戦ムードになって有力馬が前掛かりになる方が広尾のパラスアテナにもチャンスが出てきそうですし、とにかく盛り上がるG1レースになることを期待しています(^^ゞ
**2020/9/20 中京11R ローズステークス(G2/芝2000m)・良**
広尾TC募集馬で現在出資が可能なのは、金曜10時に『残256口』となったサティアナ'19と『満口直前』のレフィナーダ'19、当歳募集で『募集中』のウインアルエット'20の3頭です。私はすでにサティアナ'19とレフィナーダ'19に出資済みなので、ウインアルエット'20の状況だけを確認しておけば良い立場になっています。
ウインアルエット'20
◇牝当歳 鹿毛 2020.02.03生 浦河産(桑田牧場)
◇父ルーラーシップ 母ウインアルエット (母父ダンスインザダーク)
◇厩舎未定
◇募集総額 3,000万円 / 2000口
◇最新近況(9/18更新):桑田牧場在厩。今月もおもに昼夜放牧による管理が続けられています。
◇桑田代表のコメント:「人に従順で手入れの時もおとなしく素直な性格。引き馬でも手が掛からずしっかりと歩くようになりました。放牧地では素軽さを見せつつトモなどに筋肉が付き始め、力強さも感じられます。飼葉もしっかりと食べてくれますし、この調子でどんどん成長が進んでいって欲しいです」
◇最新動画&写真(9/4更新)
ウインアルエット'20、じっくり時間をかけて見た所為なのか、とても良い馬に思えてきました(^^ゞ
特に動画でハッキリ伝わるのですが、桑田代表がコメントしておられる通り、バランスの良さはそのままに、さらに力強さが出てきたように感じます。当歳の2ヶ月ですから成長するのが当たり前とは言え、今後はさらに見映えの良い、馬格のある牝馬に育っていく可能性が高そうです。
そう言えば半姉のエピファレーヌは1歳秋の展示会でひときわ目立つ馬体を披露し、実馬を見てから考えようと思って出資を見送った私に『無理をしてでも出資しておけばよかったなぁ』との感想を抱かせました。父ルーラーシップの本馬もきっとそういう馬になるでしょうから、引き続き油断なく見守りたいと思います。 *2018募集馬展示会報告・吉澤ステーブル編
あと、重要事項である厩舎の発表がまだですが、それは秋の追加募集馬ラインアップ公開にあわせて、ということなのかもしれません。(ん? 今月末には追加募集発表があるのかな??)
そして恒例の2歳種牡馬ランキングチェック!
**種牡馬ランキング(JRA/2歳/総合/9月13日まで)**(馬名赤字は新種牡馬)
1位のモーリスは変わりませんが、前回2位だったキズナは4位に。その分、ドゥラメンテとエピファネイアがひとつずつ順位を上げましたが、リーディング争いはまだまだ予断を許さない状況です。
新種牡馬ではモーリス、ドゥラメンテの他にリオンディーズが6位、ミッキーアイルが8位に頑張っています。ミッキーアイルの上位進出はメイケイエールの小倉2歳S勝ちが利いてのものですが、逆に言えば、少ない頭数の中でよく頑張っていると思います。さすがにチャンピオンをめざすのは簡単ではないですが…。
しかし考えてみると、広尾TCが少ない募集馬の中にリオンディーズ産駒やミッキーアイル産駒を揃えていたのは大したものかもしれません。大昔には、なんとモーリスの半兄を募集したという『史上最大のニアミス事件』を起こしたこともありますが、とにかく血統、配合に関してかなりイイ線を狙えているのは確かです。
そう言えば、秋の展示会に血統診断の竹内さんが同行していた時のこと、「募集馬の血統だけを見ると、こんなに勝てないクラブのハズがないんだけどなぁ…」と仰っていたのを思い出しました。竹内さんも最近の躍進を目の当たりにして、『やはり血統はウソをつかない!』と思っておられるかもしれませんね(^^)