今回紹介するのは募集馬ではありません。
ありませんが、わざわざ募集馬展示会で見せてくれたということは、近い将来募集される可能性があるということでしょう。もちろん、クラブから販促めいた話は一切なく、あくまで『かつてクラブで頑張った母の子ども』という位置付けでの見学でしたが、そりゃあ、コチラとしてはその気になっちゃいますよね。(どんな気?(^^;))
ということで、早速行かせて頂きます!
ゴッドフロアー’24・牡当歳(ヴェルサイユファーム在厩)
父 ファインニードル、母父 ハーツクライ
ゴッドフロアーの24年産は父ファインニードルの牡馬。ご承知の通り、ファインニードルはスプリンターズS、高松宮記念と1200mG1をふたつ勝ち、その他にもセントウルS(2回)、シルクロードSと1200m重賞を5勝もしたチャンピオンスプリンターです。
ということなのですが、父ファインニードルの母系にはDarshaan(Shirley Heights)、ロイヤルアカデミー2(ニジンスキー)といった名前が並んでいますし、たまたま父父エンドスウィープから米国系スピード要素を色濃くを受け継いだだけで、決して短距離専用機とは思えない血統ですからね。それがハーツクライ×ウェルシュステラのゴッドフロアーとの配合でどう出るのか…。
うまくスピードと底力・スタミナが融合してくれていればいいですが、逆だったらどうしようかとか… そういう余計な心配はさて置いて、ゴッドフロアー産駒にしては脚長で洗練されたイメージの、格好良い当歳だと感じたことだけお伝えしておきます(^^ゞ
レトロクラシック’24・牡当歳(ヴェルサイユファーム在厩)
父 タワーオブロンドン、母父 ディープインパクト
続いてはレトロクラシック’24、今年産駒がデビューしたタワーオブロンドンの牡馬です。
タワーオブロンドンもスプリンターズSを筆頭に重賞を5勝したスピード馬ですが、こちらは京王杯2歳Sや京王杯SCといった1400m重賞、さらにはアーリントンカップ勝ちや朝日杯FS3着など、マイルでも一線級の力を見せた馬でした。
そして、母系にDarshaan(Shirley Heights)、Sadler's Wellsといった名前が並んでいるのは、ある意味ファインニードルと共通で、広尾がどんなコンセプトで配合を決めているかが伝わってくるような気もします。
それを踏まえて改めて写真を見ると、将来、どんな馬になるのか想像しやすいと言いますか、『ああ、この馬が募集されたら出資しちゃうんだろうなぁ…』という気分になりましたし、何ならバスの中に申し込み用紙があったら出資予約をしていたかもと。。
父タワーオブロンドンはラパンチュールで結果を出すなど初年度から頑張っていますので、お値段や厩舎次第では『アッという間に売切れる可能性』まであるかもしれません(^^)
パラスアテナ'24・牡当歳(ベルサイユファーム在厩)
父 モーリス、母父 ルーラーシップ
パラスアテナの初仔はモーリスの牡馬です。
昨年の見学会でパラスアテナに会った時は、まだこの仔はお腹の中にいたんですよねぇ…。そういうことを考えると、広尾TCのようなクラブで長く遊んでいるのも悪くないと思えてきますし、是非とも活躍して欲しい!みたいな気持ちが湧いてきます。
それはさて置き、モーリスもパラスアテナも今さら紹介する必要がないくらい、広尾ではおなじみの馬たちです。その上で、あえて言うならパラスアテナにはステラリード後継としての責任があるわけで…。
パラスアテナは母がスペシャルウィーク産駒のステラリード、父がキンカメ系ルーラーシップという血統ですから、今やRoberto系の旗手と言って良いモーリスを配したことで、サンデー、キンカメにSadler's Wellsプラスαみたいな、初年度からいきなり勝負の牡馬が産まれたのかもしれません。(若干、イチかバチか要素が濃い気もしますけれど、目標はテラステラ超え!?)
ちなみに馬を引いてくれたスタッフさんによれば、この馬の性格は「わがまま!」とのこと。まあ、当歳時にワガママをするぐらいは当たり前ですし、そのぐらいの方が厳しい戦いの世界では良いかもしれませんからね。
この馬はそれなりに高くなるでしょうし、人気もあると思いますが、果たしていつ頃どんな形で募集されるのか、クラブの作戦も含めて楽しみに待ちたいと思います(^^)
以上、ヴェルサイユファームで見学をした当歳馬3頭の紹介でした。
実は当歳馬についてはもう一頭見ているのですが、それはまた後日紹介ということで…。
それから、今までですと、繁殖牝馬や当歳馬の見学は木村さんのん牧場でやっていたわけですが、諸般の事情で広尾の繁殖牝馬はヴェルサイユファームさんやパカパカファームさんなどに移っています。
あ、諸般の事情については、別に変な話はないので余計な想像はやめましょう! じゃなて、木村さんには今まで散々お世話になってきましたから、いつかまた御礼の飲み会をやりたいなぁ…ですm(_ _)m
先週の土日に行われた広尾TC募集馬見学会の報告も今回で5回目。ようやく23年産募集馬の紹介も最終局面までたどり着きましたので、さらにペースを上げていっちゃおうと思います!
【募集中】ゴッドフロアー’23・牝1:シュウジデイファーム在厩
父 マジェスティックウォリアー、母父 ハーツクライ(栗東・田中克典厩舎)
減殺の馬体重は440kg。石川さんによれば、「すでにBTCでの調教を始めています。特に問題点はなく走りが軽い。父マジェスティックウォリアーですが、芝でもイケんじゃね?という走りをします」とのことでした。
本馬はゴッドフロアーらしいしっかりした馬体をしていますし、バランスもなかなか。欠点らしい欠点が見当たりません。馬のデキだけで言えば今募集中の馬たちの中で、もっと注目されていい存在では?と感じました。
ただし(マジェスティックウォリアーらしからぬ)芝向きの軽い走りをする…というあたりが今後どうなっていくのか、実際にそれを確認するのはだいぶ先になるでしょうし、欠点が少ないだけでマジェスティック牝馬に行くのもアレなので…。今のところ私の中では(人気の盲点になっているのを幸い?として)入厩直前まで様子見したい『隠し玉』候補になっています(^^ゞ
【募集中】ハキ’23・牝1:シュウジデイファーム在厩
父 ダンカーク、母父 マジェスティックウォリアー(美浦・鈴木慎太郎厩舎)
現在の馬体重は370kg。石川さんによれば、「こちらもBTCに通って調教を積んでいます。馬体はまだ小さいですが、性格はマジメで問題なし。飼葉喰いが良く身体は日ごとに増えていますので、これからの成長に期待です」とのことでした。
確かに9月上旬に357kgだった馬体重が増加傾向にあるのは事実ですし、トモ高でサイズアップも見込めそう。シュッとした牝馬らしいラインはとても綺麗でしたから、先々の変化が楽しみな一頭とは言えるでしょう。
ただし、これが父ダンカークの牝馬となると、やはりもっと馬格が欲しいとも思うんですよね。。母母がレフィナーダで姉にエンパイアブルーがいるハキの仔なので、こういうスラッとした馬が出るのは納得ですが、それだけに『あまり大きくは増えないんじゃね?』という気がしないでもないですし、いずれにしても、もう少し様子は見たいです。
まあ、本馬はお値段が1,000万円と広尾TCの中ではリーズナブルな設定ですし、鈴木慎先生であれば、何だかんだで馬に見合うベストを尽くしてくれますからね。そこも含めてどう考えますか?という話だろうと思います。
【満口】スターオーストラル’23・牝1:シュウジデイファーム在厩
父 キタサンブラック、母父 Cosmic(美浦・尾関知人厩舎)
続いては、かなり早い段階で満口になった注目馬、尾関厩舎のスターオーストラル’23です。
現在の馬体重は393kgで、9/10の420kgから30kg近く減っていました。これは9/12にパカパカ厚賀からシュウジデイに移動をし、各種馴致をしたことによる一時的な減少だと思われます。
石川さんによれば、「馴致は一通り終わりましたが、移動間もないのでまだ場内で乗っている段階です。最初は元気(うるさいところ)があったのですが、今は落ち着いているので心配ないと思います」とのことでした。
本馬は芦毛のキタサンブラック牝馬であり、果たしてどんな馬なのかな?と興味津々で見学させてもらいましたが、間近で見るとやっぱりなかなかイイ馬ですよね。私自身は出資をしていませんが、身のこなしに柔らかさがありましたし、バランスの良さに加えて良い筋肉がつきそうな身体つき、関節などもしっかりしていてかなり楽しみな一頭に思えました。
4,400万円と牝馬にしてはなかなかのお値段ですが、今後の成長次第で価格に見合う活躍があってもおかしくない…と言いますか、私は『尾関先生に是非とも頑張って頂きたい派』なので、影ながら応援していきたいと思います!
【満口】ベルミュール’23・牝1:加藤ステーブル在厩
父 マクフィ、母父 キングカメハメハ(栗東・杉山晴紀厩舎)
募集馬紹介の最後は、初日に見学をしたベルミュール’23です。(日が傾きかけている時間帯の見学で、馬のお腹や脚に見学者の影が重なってしまっています。スミマセンm(_ _)m)
本馬もすでに満口になっていますが、どうして満口になったかが思い出せないと言いますか、ジワジワと売れて気がついたら満口に…というパターンで、正直、私には出資を真剣に悩む暇がありませんでした。
その上で、実際に馬を見て感じたことは、牝馬らしからぬしっかりボリュームがある身体つきは、今回の見学会で見た中では一二を争うド迫力系、一発ハマればかなり面白い活躍をするんじゃないかと思いました。
加藤ステーブルさんによれば、「現在470kgの馬体は立派で肉付きが良く、これから500kgまではいきそう。470~480kgで競馬をするイメージです。今は基礎体力作りが目標で、馬場での乗り込みとトレッドミルを交互に行っています。背中の感触がとても良く人に従順で大人しい。ここに来る前に(パカパカファーム厚賀で)とても手をかけてくれたいたのが分かります。本当に、すんごく可愛いんですよ!!」とのことでした。
ということで、ド迫力系ダイナマイトボディなのに性格はおっとりしていて可愛らしいという、ある意味理想の牝馬像を体現しているベルミュール’23。なるほど、割りと早く満口になる馬にはそれなりの理由があるんですね(^^;)
マクフィ牝馬というのは広尾TCではかなり珍しいと思いますが、期待できるんじゃないでしょうか!
ということで、今回は23年産募集馬の残り4頭をまとめて紹介しました。
このあとは繁殖牝馬やそれに関連する当歳馬の情報、Y代表から口止めみたいな『ほのめかし』はあったけれど、ブログに書くなとハッキリ言われたわけではないこぼれ話などを紹介する予定です。
いや、書き出したら『やっぱりやめとこうかな?』みたいなハメになる可能性もありますが、まあ、昨今問題になっている…や…さえやらなければ…。結構ビビリな性格なので、どこまで書けるか不透明ながら、私なりに頑張ってみようと思いますm(_ _)m