チャンピオンヒルズ在厩のエレガンシアは、引き続き、おもに周回コースで軽いキャンター2000m、坂路でハロン16~18秒ペースのキャンター1本を乗られています。
◇木村マネージャーのコメント 「一見すると太っているようにも見えますが、まだキ甲が抜けきっておらず、コロンと幼い体つき。まずは飼葉をよく食べさせて、しっかりと調教を積んでいきたいですね。母は体のラインが細く、カリカリしているタイプでした。それを考えると父が出ているのかもしれません。今週末から速めを取り入れていきましょう」
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「まだキ甲が抜けきっておらず、コロンと幼い体つき」とのことなので、木村マネージャーから言わせると、『まだ全然幼い、これでよく競馬に使ったな…』レベルに見えているのかもしれません。
いや、もちろんそんな喧嘩を売るようなことは仰らないはずで、純粋に本馬がまだ成長途上だということ、伸びしろがたくさんあってこれから鍛えていくのが楽しみ、ということを伝えて頂いていると思うのですが(^^ゞ
いずれにしても、トレセンに入るまでにも相当の時間が掛かりそうで、年内入厩があるかどうか?といった感じかもしれません。やり出せば仕上り自体は早いタイプだと思いますが、あまり幼い時期にいろいろ詰め込むのもアレですからね。
引き続き焦ることなく、じっくり進めて頂ければと思いますm(_ _)m
栗東トレセン在厩のバスラットレオンについて、出走を予定している11月4日(月)佐賀 JBCスプリント(Jpn1・ダ1400m)の鞍上が古川奈穂騎手に決まりましたので、取り急ぎお知らせいたします。
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バスラットレオンのラストラン、引退レースの鞍上が古川奈穂騎手に決まりました。
矢作厩舎所属のジョッキーとして、自身の初勝利をプレゼントしてくれたバスラットレオンの引退レースでパートナーを務めるのですから、古川奈穂騎手も万感の思いと共に大役をこなしてくれるでしょう。
それに、今回のレースはゴリゴリ勝ちにいくのではなく、最初から最後までとにかく無理をさせないこと、事故などが無いように無事に戻ってくるのが第一ですからね。競馬ですからソロッと回ってくるわけにはいかないですが、そのあたりの微妙な呼吸については厩舎、オーナーサイドの意向を汲んで、所属ジョッキーがしっかりこなすべき仕事だろうと思います。
古川奈穂騎手はG1、Jpn1初騎乗だと思いますが、くれぐれもよろしくお願い致しますm(_ _)m
【2024/10/19東京 富士ステークス(G2/芝1600m)でのバスラットレオン:公式HPより】
サダムノンノ’24
おじに重賞馬エルトンバローズ、希望の星が満開の花を咲かせる。
◇牝当歳 鹿毛 2024.03.05生 浦河産
◇父:レイデオロ 母:サダムノンノ (母の父:ディープインパクト)
◇栗東・杉山晴紀厩舎予定
◇販売総額 3,800万円 / 総口数 2000口
◇プラスビタールスピード遺伝子:TT
◇Point!:全体のシルエットが美しく、バランスの整った好馬体は一目瞭然。穏やかで人懐っこく、あまり物事に動じない性格ゆえに放牧地でもゆったりと構えているが、ひとたび動き出せば軽快な脚捌きで、祖母ショウナンカラット譲りの力感に富んだ肩、柔らかな腰まわりなどが頼もしく映る。群れの中でも他馬たちと楽しげにスキンシップを図るなどして周囲をしっかりと見渡すことができており、つねに危なげのない走り。活躍の場は短めのダートにも思えるが、おじのエルトンバローズやドグマのように芝で勝ち星を積み上げていっても何ら不思議ではない。
◇最新近況(2024/10/22):北海道・浦河の桑田牧場在厩。日に17時間ほどの夜間放牧で管理されています。
「当歳馬同士7頭で放牧中。生後すぐから好奇心旺盛で、様々なものにグイグイとアプローチをかけるような馬でした。物怖じしない性格はゆくゆく武器になってきそうですよね。穏やかで甘えん坊な性格はそのままで、離乳を経験したこともあって群れのなかでいっそうの落ち着きを見せ、他馬たちの精神安定にも一役買っているなど、しっかりと自立し始めている姿を見せてくれるようになりました」(桑田代表)
◇最新写真(2024/10/22更新:桑田牧場)
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結局、秋の追加募集馬6頭のうち5頭を昨日までに取り上げましたので、この馬についてだけ触れないのは変な感じですからね。残る一頭であるレイデオロ牝馬のサダムノンノ’24について、簡単に感想を書いておこうと思います。
まず、パッと見の第一印象は、毛色も含めてなかなかきれいな当歳だなと。。まだ全体的に緩い感じがするのは仕方がないとして、飛節や繋はアンジュシュエット’24より芝馬っぽく見えますが、まあ、そのあたりは全てこれから成長次第ですからね。父レイデオロでTT型なので、成長進度はゆっくりかもしれませんが、その分長く楽しめる可能性もありますから。
ということなのですが、今回の追加募集馬については、まずは高額マル外勢にどう向き合うかを決めねばならず、続いてキタサンブラック牝馬のことも考えなければいけなくて、正直、この馬をどうするかまで悩む余裕がないと言いますか(^^;)
こういうことを無責任に書くのもアレですが、一般論として『レイデオロ牝馬のプライオリティを下げる』というのは一口馬主界隈の流れでもありますし、即日満口はもちろん、おそらく早期満口にはならないだろうと割り切って、当初から『様子見カテゴリ』に入れておこうかと考えています。(もしも早期満口になったら仕方がない…ぐらいの感じで)
いや、見学ツアー時に社台SSさんからは、レイデオロはこれからなのでよろしく!的なプレゼンもありましたし、個人的にもレイデオロは世間様に言われるほど悪い種牡馬のハズがないと考えていますが、産駒が多少安くなったり、長く様子見ができたりするとしたら、そういうネガティブな評判もあながち悪い話ではないんですよね(^^ゞ
ちなみに血統面に関しては、(竹内さんも血統診断で指摘されているように)ウインドインハーヘアのクロスには重厚さを強調し過ぎるリスクを感じるものの、ショウナンカラットの牝系は基本的なレベルが高いので…。イメージは中長距離でこそのタイプだと思いますが、それはレイデオロのイメージと合っており、一発長打が期待できるかも…という気はしていますm(_ _)m
合田直弘のWorld Standard! 広尾サラブレッド俱楽部 11月募集馬解説!