【菊花賞】アーバンシックが末脚炸裂させ2馬身半差の完勝!春の無念晴らしラスト1冠奪取:サンスポZBAT!
第85回菊花賞(3歳牡・牝、G1、芝・外3000m)は、クリストフ・ルメール騎手の2番人気アーバンシック(牡、美浦・武井亮厩舎)がレース序盤は中団後方を追走し、向こう正面で位置を上げ前を射程圏にとらえると、直線では末脚を炸裂(さくれつ)させ2馬身半差の完勝。皐月賞4着、日本ダービー11着と無冠に終わった春の無念を晴らし、ラスト1冠を奪取した。C・ルメール騎手は、菅原泰夫元騎手(1981・82年)以来、42年ぶり4人目の菊花賞連覇&13日の秋華賞(チェルヴィニア)に続く2週連続JRA・G1制覇。タイムは3分4秒1(良)。
2馬身半差の2着には連勝中だったヘデントール(4番人気)、さらにハナ差遅れた3着に武豊騎手のアドマイヤテラ(7番人気)が入り、1番人気のダービー馬ダノンデサイルは6着に敗れた。
アーバンシックは、父スワーヴリチャード、母エッジースタイル、母の父ハービンジャーという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。通算成績は7戦4勝。重賞は今年のセントライト記念(G2)に次いで2勝目。武井亮調教師はJRA・G1初勝利、C・ルメール騎手は2016年サトノダイヤモンド、18年フィエールマン、23年ドゥレッツァに次いで菊花賞4勝目。
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アーバンシック強かった!!
前半は中団待機で脚を溜め、向こう正面中ほどから位置をとりに行って先行勢を射程圏に。3~4角で外を回り、直線入り口で先に抜け出していたアドマイヤテラに並びかけたところで勝負アリ。最後は2馬身半ほど抜け出す完勝劇でした。
これでアーバンシックはセントライト記念、菊花賞と重賞を連勝。京成杯で後塵を拝したダービー馬ダノンデサイル(1番人気)をも下したわけですから、2000m以上の舞台であれば、今後もG1戦戦での活躍が見込めそうです。
ちなみにダノンデサイルはどうしましたかね。。前半は好位4番手のインで我慢をしていたはずなのに、向こう正面で位置取りを悪くして後方3番手になってしまいましたからね。テレビ画面だと細かいところまで見えないので何ともですが、直線では盛り返して6番手まで来ていますので、前の出入りが激しいレースになったことが何等か影響したのかもしれません。
個人的には父スワーヴリチャードの出資馬を2頭も抱えていますので、スワーヴリチャード産駒がG1、それも3歳秋の3000m戦である菊花賞を勝ったことがとても嬉しいです。(セントライト記念勝ちの関東馬が勝ったことも嬉しい!)
まあ、アーバンシックは母父ハービンジャー、母母父ダンスインザダークなので、長距離戦で強いのは(結果が出てみると)当然とも言えますが、スワーヴリチャード自身は割りと2歳戦向き、早さで勝負の種牡馬と言われる事も多いので、『いいいやそうでもないですよ!』という事例が早くも出たのはありがたいです。(うちの出資馬、エスペシャリーもオピュレンス’23も、どちらかというと晩成傾向が強い気がするので(^^ゞ)
ということで、アーバンシックの今後の活躍はもちろん、種付け料が200万円から1500万円に爆上がりしたスワーヴリチャードの成長力についても、これから出てくる産駒の動向などに注目していきたいと思います。
**2024/10/20京都11R 菊花賞(G1/芝000m)・良**
菊花賞【2024年10月20日京都11R】:競馬ラボ
シュウジデイファーム在厩のディメンシオン’23は、週2~3回、おもにBTCの坂路で軽いキャンターを消化しています。10月初旬の馬体重は401kgです。
◇岸本担当のコメント 「BTCに滞在するなどして、環境の変化にも慣らしているところ。それほど大きな馬ではありませんが、各パーツはしっかりしていますし、それらがうまくまとまっているように思います。気が勝ったタイプかもしれませんが、坂路入り後も問題なく乗れていますよ。このあとは、ひと月ほどかけて普通キャンターを基本メニューにしていく予定です」
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見学会で時に413kgとの案内があった馬体重が、BTCでの調教開始とともに401kgまで減ったようです。(見学会の時はBTC行きが始まってすぐの馬体重だったと思いますので)
本馬はパカパカファーム厚賀からシュウジデイに移った際にも30kgほど減らしたことがありますし、今のところ『環境変化によって身体が減りやすい敏感なタイプ』のように思えます。これが成長とともに解消されるかどうかはわかりませんが、今後は『あまり馬体重の変化に一喜一憂しない』よう気をつけたいと思います(^^ゞ
ちなみに岸本さんからは「それほど大きくないが各パーツはしっかりしており、それらがうまくまとまっている」「気が勝ったタイプではあるが、坂路入り後も問題なく乗れている」と、馬体、気性ともに概ね前向き(?)な評価がもらえました。
ただし、肝心なのは調教が本格化するこれからですからね。兄コンタンゴがそうであるように、ディメ仔も比較的晩成傾向が強いと思われますが、一方で本馬は1/30の早生れ。。果たして年末までにどこまでペースが上がっていくものなのか、24年産(父ロードカナロア)以降についての参考にするためにも注目したいと思います。
ということえ、全体としてはこの時期にBTCに普通に通えているなら問題なし、あまり心配せずに見守ります!
【シュウジデイファーム在厩のディメンシオン’23:公式HP(2024/10/18更新)より】
シュウジデイファーム在厩のステラリード’23は、週2~3回、おもにBTCの坂路で軽いキャンターを消化しています。10月初旬の馬体重は412kgです。
◇岸本担当のコメント 「BTCに滞在するなどして、環境の変化にも慣らしているところ。たまに気が入るとピューッと行きかけたり、周囲のバタつきにつられてみたりと、少々敏感な一面もあるようですが、坂路入り後もコントロールは利いており、最近ではだいぶ自らを制御できるようになっていますからね。この調子で少しずつ調教のペースを上げていければと思います」
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BTCでの調教については、シュウジデイファームから通うだけでなく(環境変化に対応する練習として)あえてBTCに滞在させることがあるとのこと。これは例年通りのやり方ですが、毎度聞くたびに『なるほどねぇ』と思ってしまいます(^^ゞ
それはさて置き、ステラリード産駒に共通の気性面、テンションについては「たまに気が入るとピューッと行きかけたり周囲のバタつきにつられてみたりと、少々敏感な一面もある」との一方で、「坂路入り後もコントロールは利いており、最近ではだいぶ自らを制御できるようになった」とのことなので、今のところは『やや敏感ではあるが学習能力は高いのでOK』といったところだろうと思います。(ステラ仔としては『普通』な感じ?)
このあとは段々とペースが上がっていくことになりますので、次回の近況ではもう一つの特徴である『頭の高い走行フォーム』についても何らかの言及がありそうです。基本的な運動能力の高さについてはあまり心配していませんが、走行フォームのクセはまた別問題ですから、そちらについても注目していきたいと思います。
ということで、大雑把にまとめると『BTCでの調教も問題なくこなしており順調』ということのようです。順調に進んでいけば、ある程度早い時期から動けるのもステラ仔の特徴ですから、本馬についても来夏デビューを念頭に置いて見守っていくつもりです!(だいぶ気が早い話ですけれど、まあ、何とか行けるでしょう(^^))
【シュウジデイファーム在厩のステラリード’23:公式HP(2024/10/18更新)より】
ファンタストクラブ在厩のオピュレンス’23は、現在はウォーキングマシンで調整されています。10月中旬の馬体重は416kgです。
◇佐久間調教補佐のコメント 「到着後の1~2日はピーピー鳴いていましたが、今はすっかり落ち着いて、飼葉も食べてくれていますからね。もうこちらの環境に慣れてきましたので、目方もすぐに回復してくれるかと思います。まずはウォーキングマシン運動と厩舎との行き来などでコンディションを整え、来週ぐらいからブレーキング(馴致)に着手していく予定です」
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三嶋牧場富川分場在厩中の本馬に会ったのが9/28で、10/5にはファンタストクラブに移動。その後2週間が経っていますので、新たな環境にも慣れたでしょうし、来週以降に始まるブレーキングにも上手く対応してくれるだろうと思います。
何故そう思うかと言いますと、実際にオピュレンス’23に会ってみて、とても落ち着きがあって賢そうな印象を受けたんですよね。多くの会員が回りにいても動じるところがなかったですし、人間との信頼関係がしっかりできている!と感じました。
ちなみにシュウジデイファームにいる組(ディメンシオン’23とかステラリード’23とか)は、早い時期に馴致を終えてBTCでのトレーニングを始めていますが、5月生まれのオピュレンス’23は(パッと見の印象ですが)だいぶ幼い感じがしましたので、1ヶ月半ほど馴致を遅らせたのは全然正解じゃないかと思います。
まあ、馬体自体は比較的コンパクトですし、いかにも運動神経が良さそうに動けるタイプですから、実際にトレーニングを始めたら、割りと早く追いついてしまうんじゃないか…と都合良く考えています(^^)
【三嶋牧場富川分場在厩時のオピュレンス’23:公式HP(2024/10/18更新)より】