わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

化粧土と色土27 化粧土を用いた技法2 飛鉋3

2013-11-04 21:24:15 | 陶芸入門(初級、中級編)

4) 飛鉋(とびかんな)模様の付け方。

  ① 削り作業準備。

    作品を電動轆轤の中心に置き、周囲を「止め土」で轆轤に固定します。作品が中央に無いと

    削り痕に強弱(深く削れる所と浅く削られる所)が出てしまいます。

    皿や鉢の場合には、内側だけでなく、外側と内側の両方に飛鉋模様を入れる事も多いです。

    皿類の外側を削る際、鉋の角度によっては、長い柄が轆轤の「ドベ受け」で邪魔される場合には

    「ドベ受け」を取り外して作業します。又、袋物の様な器では、「シッタ(湿台)」を用いて轆轤面

    より浮き上がった状態にした方が作業がし易いです。

 ② 飛鉋の模様を付ける際、問題になるのは、模様の最初 と最後が確定できない事です。

   回転体に鉋の刃を当てますので、スタート地点は不確定になります。同様に削り作業の終了場所

   も不明です。同一段を削る際には、一部がどうしても重なります。 そこで、螺旋状に模様を付ける

   事で、削りの重なりを防ぐ方法が一般的な模様の付け方になります。

   飛鉋の削り痕は、個々には「バラバラ」の感じに成りますが、削り終えて全体を眺め、統一感が

   有れば良い事にまります。

 ③ 鉋の移動方向は、皿類では外側は高台脇から口縁方向に移動させ、内側は見込みの中央より

    口縁方向へ移動させます。袋物の場合には、口縁を上に向け上から下に移動させます。

 ④ 鉋の刃の種類や刃の当て方の違いによって、色々な鉋模様を付ける事が出来ます。

  ) 線文(せんもん): 皿類では、中心より放射状に付ける直線状の削りで、袋物では垂直

     方向に付けられた紋様です。線の長さは直線状の刃の幅で決まり、四角い刃全体を縦に

     押し当てます。鉋に弾力性を持たせる為、刃の反対側の端を持ち、鉋の長さを長くして使い

     ます。 作業は鉋の刃が時計の針で6時の位置で行います。

  ) 流れ線文: 四角い刃を斜めに当てると、上が右側で、下が左側になる斜めの鉋痕ができ

     ます。 この状態で上から下に螺旋状に移動させれば、全体に斜めの流れ線文になります。

       (上が左で下が右側の斜め線にする事も可能です。)

   ・ バリエーションとして、もう一度同じ作業を繰り返すと、二重の流れ線文となります。

     更に、上から下への動きを速くしたり遅くすれば、模様に変化を与える事が出来ます。

     又、同じ位置で刃を当て続けると、二重三重の文様となります。

     器全体ではなく、一部鉋を掛けない所を残す方法もあります。

   ・ 轆轤の回転方向を逆にしたり、鉋の移動を下から上方向にすると、流れの方向も変化でき

     ます。応用次第によって、新しい文様が作れるかも知れません。

  ) 交差線文: 上記流れ文様に対し、直角方向に流れ文を加え、交差した文様です。

     (即ち、X X 文様になります。) 四角い刃の鉋を使って削る事も可能ですが、より容易な

     (失敗が少ない)方法にするには、刃が丸味を帯びた鉋(円弧状の刃)が向いていす。

     この鉋で削ると、線の中央部が膨らみ、両端がやや細くなる痕が付くのが特徴です。

     鉋の刃の向きで文様を作りますので、向きが一定になる様に移動させないと、乱れた削り痕と

      なってしまいますので、鉋の位置の保持は大切です。    

  ) く いちがい線文: 斜め文が「くの字状のジクザク」に縦方向に連なる様に、付けられた鉋痕に

     なります。 鉋の刃は四角い物を使います。

以下次回に続きます。  

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