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父の死で考えたこと、思ったこと

2008-11-06 15:22:41 | ノンジャンル
 オバマ氏がアメリカの新大統領に選ばれました。その圧倒的な勝利を嬉しく思いながらも、彼の当選に喜ぶアメリカ市民の無邪気で無垢な表情を空恐ろしくも思いました。あまりにも世間ずれしていないその外見からは、新たな改革への意思とともに、正当化された理由が与えられれば、どんな残虐な行為にも走る可能性を感じたからです。これからのアメリカの動向を注意深く見つめていきたいとい思います。

 さて、先日の父の死で先ず考えたこと、それは命のはかなさです。さっきまで元気だった人が、数分後にはもう死んでいる。これは身近な人に起こらないと、なかなか実感が湧かないと思います。今回、数分前まで父はナースの人と何の変わりもなく話していたと聞き、その思いを強くするとともに、自分にもいつ死が訪れてもおかしくない、したがっていつ死んでも悔いのないように、一瞬一瞬を精一杯生きること、今したいことは今しておくことを常に念頭に置いて、日々生活すべきだと考えました。
 また、人の優しさ、寛大さがいかに人の記憶に残るものか、ということも痛切に感じました。人は苦しいこと、辛いことは忘れようとしますが、暖かい気持ちになったこと、優しさを感じたこと、喜びにあふれたことは記憶に取っておきたいと思うものです。参列いただいた方々からは、当然ですが、父のいい話しか聞けませんでしたし、生前は父に対して憎しみや恨みを感じてきたりした私でしたが、死んでみるとそんなことは吹っ飛んで、いい思い出しか心に残っていませんでした。また、そんな父を思い出すことで、自分の心が慰められるような気もしてきて、せつなくなってきます。
 そして感謝の心の大切さ。死者を悼む人は、皆感謝の言葉を述べられます。私も今となっては父に感謝することばかりで、不満などどこかへ行ってしまいました。死んで感謝されるような人間になりたいと、切に思っています。
 ということで、やはり人が死ぬということは、周囲の人にいろんな思いをかきたて、今まで忘れていたことを改めて思い出させてくれたりもするという点で、すごいことなんだなと思いました。また、親孝行は親が生きてるうちにしろ、という言葉もあります。悔いが残らないように、親御さんがまだ健在な方は、今のうちに親孝行をすることをお薦めします。