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溝口健二『浪華悲歌(なにわえれじい)』

2008-12-04 16:37:31 | ノンジャンル
 昨夜のTBSの久米宏の番組で、元フジテレビアナウンサーの八木亜希子さんがアシスタントをされていました。きれいなおみ足、魅力的な声と笑顔、やはり女子アナでは八木さんが私の中でのナンバーワンと再認識しした次第です。入社年度から考えると、まだ42才。 増々美しさに磨きがかかっている気がします。

 さて、WOWOWで、溝口健二原作・監督の'36年作品「浪華悲歌」を見ました。
 村井の主人は朝早くから文句ばかり言い、妻のあや子(山田五十鈴)は深夜までの婦人会を口実にまだ寝ています。起きてきたあや子は、医者の前で、主人と互いに不満をぶつけ合います。結婚前、あや子は会社の電話受付をしていて、その時の上司が現在の夫で、同僚が恋人でした。上司はあや子の父の借金を盾に妾になることを迫り、あや子はふがいない父に怒って家出し、会社も辞めてしまいます。そして結局上司に金を出してもらい、妾になりますが、観劇中に上司の妻がやってきて騒動となり、上司の取引先(進藤英太郎)がうまくごまかして、その場を収めます。恋人とばったり会ったあや子は、プロポーズされますが、現在の自分の境遇を思い、恋人を置いて逃げ出します。やがてあや子が妾であることが妻に上司の妻にばれ、しかもあや子は出会った妹から兄が大学を卒業し就職するのに必要な金を都合してくれるように頼まれ、取引先の男に身を任せるふりをして金をだまし取ります。そして恋人に上司の妾であることを告白し、押しかけてきた得意先を恋人を使って帰らせると、あや子はやってきた警官に詐欺容疑で逮捕されます。恋人が取調べであや子に操られただけだと供述しているのを聞いて、あや子は恋人に愛想をつかします。父に引き取られて家に帰ると、家族は冷たく、すぐに家を出たあや子は、夜の街をさまよい歩くのでした。
 家族のために身を売って結果、逆に家族や恋人に裏切られる女性を山田五十鈴が好演しています。当時まだ19才だったはずで、よくこんな役を演じ切れたなあと感心しました。カメラワークは溝口監督独特の流れるような移動撮影が目立ちました。が、何分話が古臭いので、今一つ乗れませんでした。これからWOWOWで放映される「祇園の姉妹」に期待したいと思います。

 さて、明日から、母と妹夫婦と一緒に、父の納骨のため、京都に行ってきます。ついでに母と京都の嵯峨野を歩き、また奈良に住む母の妹の家も訪ね、奈良見物もしてこようと思っています。ということで、こちらは日曜の夜まで更新しません。読んでいただいている方がもしいらっしゃったら、ご了解ください。