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サム・ペキンパー監督『ダンディー少佐』その2

2014-12-15 14:04:00 | ノンジャンル
 昨日の総選挙は自民党の圧勝でした。戦後最低の投票率。2人に1人しか投票しなかったことになります。6年後の日本はどうなっているのでしょう。安部政権下のこの2年間を見ていれば、暗澹たる気分にならざるを得ません。唯一の救いは、極右の「次世代の党」の撃沈ぶりぐらいでしょうか。

 さて、昨日の続きです。
 『11月4日、グレアム中尉は果敢に出動し、ゴメス軍曹とC中隊を後ろ盾にして、強引に調達した。ヘンリー・ライフル48挺と弾薬5000発、中尉用に小型曲射砲だ』。少佐、グレアムに「砲兵に戻れたな」。
 『民間の囚人も志願し、少佐は名うての悪党6名を選んだ。馬が来るのを待つ間に絞首台が建てられた。タイリーン大尉たち5名を処刑する絞首台である』。タイリーンの部下「大尉、あれは脅しかね?」タイリーン「そうさ、奴は何より我々が必要だ。捕虜の志願がないため、流れ者や酔っ払いを入れた」。ラバの扱いにたけた存在であるワイリー(スリム・ピケンズ)も志願し12名。「正義の戦いなら神と共に」と志願した牧師ダルストロムに少佐は「神は関係ない。悪を倒すが救いはしない」牧師「牧場主の結婚式は私が挙げた。信者の恨みを晴らす」。
 『11月5日南軍捕虜は怒りと不安に震えていた。明日大尉たちが処刑される。我々も結果を恐れた。大尉たちが必要だったが、少佐は頑固者だ。志願しなければ処刑する』。「少尉殿、我々黒人兵も志願したい」「守備隊からは取らん」「馬屋掃除には飽きた」「明日当直将校に申し出て私に会いに来い」部下「タイリーン大尉が会いたがってます」タイリーン「必要な人数だけ志願させる。ただし捕虜全員の食糧を倍にし、協力する南軍兵士の赦免を保証してほしい。そこで私見を……」。少佐はいきなりタイリーンを殴り、「私の兵を殺しておいて取引か? 貴様は裏切り者で売国奴だ。その上人殺しだ。明日吊るす」。タイリーンは殴り返す。少佐、部下に「撃つな!」。タイリーン「何名いる?」「強い兵20名だ」「アパッチ討伐までだぞ」「よし」「君の指揮下に入ることを誓う。終われば国に戻る。それでダメなら今吊るせ」「チャリバと同じ木に吊るしたい」「そうはさせん」少佐、部下に「彼は中尉の階級で隊に入るが、従うか?」「アパッチ討伐までなら」。
 国旗が掲揚される。少佐「ブライアムめ、ボロ馬ばかり集めて」。『ポッツがリアゴを連れて帰った。ブラニン中尉が生きていたら、吊るしてる奴だ』。
 少佐「メキシコのどこだ?」ポッツ「知らん」「子供は?」「やせているが元気だ」「君と帰ってきたのはリアゴか?」「奴の方から来た。虐殺の時、隠れて敵の跡をつけたと言う。俺は信じる」「もう1人は?」「チャリバに恨みがある。信用できんと追い出された。奴を殺したがっている」「アパッチ同士で殺すというのか?」「君らもやっている」「ブラニンはリアゴを信用しなかった。私も同じだ」「信用できんなら、俺も辞める」。ポッツを呼びとめる少佐。
 『最終日、隊の仲間と親睦を深めた。ラバの扱いを覚えるのは一苦労だ。将校の性格も分かる』。ラバが暴れまわる中を「整列!」と叫び続けるグレアム。『11月7日準備完了。民間人も犯罪者も南軍も黒人も皆そろった』。タイリーン「諸君、我々は任務遂行後、釈放されるが、それまでは少佐の指揮に従うこと。不服従はこの私に対する侮辱となる」部下「任しとけ。いずれ野郎は絞りあげてやる」「生意気な口はきくな。馬鹿者。今度ぬかしたら鎖につなぐぞ」少佐「命令は3つだ。前進も突撃も私の合図に従え。撤退も同じく速やかに」。出発する少佐ら。少佐がライアンに一曲吹けと言うと、南軍の歌、北軍の歌、様々な歌を歌うものが入り乱れる。
 夜明け。『11月18日メキシコに近づいた。少佐はデービス砦の南軍を警戒した』。火をたくなと命ずる少佐。「国境まで80キロ、砦まで130、国へ帰るの大丈夫?」と聞く部下に。タイリーン「大丈夫だ。時間の問題だ」と答える。
 『早朝リオグランデを渡るとき、リアゴが戻ってきた』。リアゴ「白人が大勢いる」ポッツ「おそらく待ち伏せだ」少佐「南軍野郎に北軍襲来を知らせてやる。ポッツ、ゴメス軍曹、12名連れて先発しろ。グレアムもだ」。タイリーンの部下「南軍騎兵隊だ」タイリーン「誓いは金鉄の重みだ。メキシコへ行こう」。(また明日へ続きます……)

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