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矢崎仁司監督『スティルライフオブメモリーズ』その1

2022-12-24 07:40:09 | 日記
 矢崎仁司監督・脚本の2018年作品『スティルライフオブメモリーズ』をDVDで見ました。
サイト「映画ウォッチ」の「ネタバレあらすじ」に一部加筆修正させていただくと、
「新進気鋭の写真家・鈴木春馬(安藤政信)が個展を開きました。そこにやって来た女性・怜(永夏子)は鈴木の写真に魅せられて、すっかり虜になってしまいました。その帰り際、怜は偶然にも螺旋階段で鈴木とすれ違い、鈴木は自分の個展に来てくれたことを感謝しましたが、怜は何も応えることなく立ち去っていきました。
 インタビューが苦手な鈴木は、有名な専門誌からのインタビュー依頼を断っていました。そんな時、鈴木の元に1本の依頼の電話がかかってきました。それは個展で展示した写真のようなモノクロの写真を撮って欲しいという依頼であり、鈴木はその依頼者と後日会う約束をしました。
 その依頼者とは、個展ですれ違った怜のことでした。怜と落ち合った鈴木は、山梨県の山間にある彼女のアトリエに招かれました。そこで怜は2つの約束をしてほしいと鈴木に言ってきました。ひとつは「質問はしないこと」、もうひとつは「撮ったフィルムは怜に渡すこと」でした。
 鈴木が撮影の準備を始めると、怜は突然服を脱ぎ始めました。鈴木が何を撮ればいいのか尋ねると、怜はパンティをも脱ぎ捨て、股間を指差して「ここを撮ってください」と告げてきました。鈴木は「いきなり撮ってと言われても、どう撮っていいものか」と頭を悩ませながらも、怜を椅子に座らせると足を開かせ、シャッターを切り始めました。
 撮影を終えた鈴木は、フィルムをよこすよう言う怜に「自分で現像できるんですか?」と聞きましたが、質問してはいけないという約束を思い出してフィルムを渡しました。ところが、怜は帰宅後、そのフィルムに火をつけると暖炉に投げ入れ、手鏡を取り出すと自分の性器を見始めました。
 鈴木には夏生(松田リマ)という恋人がいました。ある日、鈴木は夏生から自分との子を身籠ったことを知らされました。鈴木は驚きながらも、「産むよ」という夏生に微笑みました。
 そんなある日、怜からまた鈴木に依頼がありました。再び山梨に向かった鈴木は、今度は自分のやり方で撮りたいと願い出ると、自ら怜の服を次々と剥ぎ取っていきました。鈴木は全てを脱ぎ捨てた怜の体に手を這わせ、彼女を椅子に座らせたり、次は椅子から降ろして床に座らせたうえで様々なポーズをとらせながら、彼女の性器の写真を撮り続けました。
 桜の花が満開を迎えた頃、鈴木の元にまた怜から撮影の依頼がありました。怜のアトリエにはキャンパスに描きかけの彼女の母(伊藤清美)の油絵がありました。
 怜はアトリエに向かう車中で、鈴木に撮影はどうして夕暮れなのかと問いかけてみました。鈴木は光から少しずつ闇に近づいていき、最後には完全な闇に溶けていく変化を写真に取り込みたいと語りました。鈴木は怜に、「自分で撮ったものを見たいので撮った写真をプリントさせてほしい」と頼みました。怜はそんな鈴木に、シャッターを切る時の鈴木の指が、そしてシャッターの音が好きだと語り、シャッターの音は自分の“生の時間”を刻む音に聞こえているのだと語りました。
 二人は木立の中を歩き、やがて朽ちた小さな小屋に辿り着きました。鈴木の目には、怜が開いた扉の向こうに足を広げた彼女がまるで枯葉の上に寝転んでいる姿が見えたような気がしました。ところが、鈴木のその表情を見た怜は突然走り出し、鈴木は彼女の後を追うと、怜は転んで膝を怪我してしまいました。鈴木は怜をアトリエに連れていくと彼女の怪我の応急手当をしました。
 このアトリエは怜の母親のアトリエであり、画家である母は自画像を描きかけたまま現在は入院中ということでした。画家はなぜ自画像を描くのだろうという鈴木の問いに、怜は「写真家は?」と返しました。鈴木は怜に、作品として完成させたいから改めて写真を見せてほしいと頼みましたが聞き入れられませんでした。
 怜の元から戻ってきた鈴木は、夏生がつわりに苦しんでいるのを目の当たりにしました。どこへ行っていたのかと問う夏生に、鈴木は“ブツ撮り”に行っていたとはぐらかしました。

(明日へ続きます……)