gooブログはじめました!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

矢崎仁司監督『さくら』その1

2022-12-26 07:25:30 | 日記
 矢崎仁司監督・脚本の2020年作品『さくら』をDVDで観ました。
 サイト「映画ウォッチ」の「ネタバレあらすじ」に一部加筆修正させていただくと、
「大学生の長谷川薫(北村匠海)は年末、大阪の実家に帰ってきました。2年前に出ていった父の昭夫(永瀬正敏)が久しぶりに戻ってきたというので帰ってきたのです。
 母のつぼみ(寺島しのぶ)、妹の美貴(小松菜奈)と4人で晩ごはんを食べますが、ギクシャクして話は盛り上がりません。でも美貴が飼い犬のサクラを室内に入れると、家族は一気に笑顔になるのでした。
子どものころ、長谷川家の三人兄妹・一(はじめ)、薫、美貴の三人は薫の部屋の二段ベッドで寝ていました。ある夜、三人は母の喘ぐ声を聞いてしまいます。翌日、美貴は母に昨夜の変な声は何だったのか質問します。男たちはあわてますが、母はていねいに子どもができるということを説明し、美貴に「生まれてきてくれてありがとう」と微笑むのでした。
 その美貴が生まれたとき、兄ふたりは妹にプレゼントするための花を探しにでかけ、いなくなったと大騒ぎになりパトカーに乗って帰ってきたことがありました。そのときの兄は、叱られても一切言い訳せずに黙っていました。
 薫が帰省した翌日、長谷川家では恒例の餃子づくりが始まります。かつて父と母の初デートがうまいと評判の餃子屋で、緊張した母はそれに手をつけることができませんでした。一年後、できちゃった婚をすることになったふたりは同じ店を訪れ餃子を食べました。それ以来、長谷川家では大事な日に餃子をつくって食べるようになったのです。
 今の家に引っ越してくる前、家族は別の家に住んでいました。近所には「フェラーリ」と呼ばれるちょっと頭のおかしい男(趙珉和)がいて、そいつをからかってギリギリまで近づくという度胸試しが流行っていました。ある日、幼い美貴がその男に狙われてしまい、一と薫は走ってきて美貴をかばいます。すると男は突然「思い出した」と言うと立ち去ってしまいました。その後、家族は高台にある今の一戸建てに引っ越したので二度とフェラーリの姿を見ることはありませんでした。
 父は高給取りではありませんでしたが、三人の子どもにそれぞれ個室を用意しました。引っ越してきた日、一は美貴にくるみを渡して「今日からひとりで寝るんやで」と言いました。でも結局甘えん坊の美貴のため、薫の部屋に置かれた二段ベッドの下に薫、上に一と美貴が寝ていたのです。
 飼い犬のサクラはそのころ長谷川家にやってきました。美貴と薫がもらいに行き、数匹の中から薫が選んだのです。その選択は間違っていなかったと、薫はいまでも思っています。
 高校生になると、一は野球部で活躍し目立つ存在になっていました。地味な薫は兄宛てのプレゼントを渡されたりしますが兄に対する嫉妬はなく、ヒーローのように思っていました。
 あるとき、一が家に彼女を連れてくると言い出しました。母は張り切って果物やアップルパイを用意しますが、やってきた彼女・矢嶋優子(水谷果穂)は派手で無愛想。母と美貴は案の定文句を言いまくっています。
 一は薫に、優子が既に経験済みらしいと話し、どんな男が相手だったのか悶々としています。
 それから優子はたびたびやってくるようになりましたが、そのたびに美貴はバスケットボールを壁にぶつけて音を出し、嫌がらせをするようになっていきました。
 あるとき、父宛てに溝口サキコという名前で手紙が届きました。怒った母が問い詰めると相手は同級生だと父は言い、卒業アルバムで写真を指さします。「溝口先史」、写真の人物は男子でした。
 家族は5人揃って、サキコ(加藤雅也)がオープンさせたオカマバーへやってきました。母は安心したのかすっかり上機嫌で父とダンスを踊り、子どもたちはサキコの話に耳を傾けます。「いつかウソをつくときは、愛のあるウソをつきなさい」そういうサキコの手を、美貴はそっと握るのでした。
 家にやってくる優子は次第に穏やかな表情になり、薫は“恋”の力はすごいと思うようになっていました。一方、一のことが大好きな美貴の怒りは日増しに大きくなっていきます。
 そんなある日、薫は同じ学年の須々木原環(山谷花純)に声を掛けられ彼女の部屋へついていきます。帰国子女で奔放な環はすぐに薫を誘惑し、薫は童貞を失いました。
 そのことを報告すると一は祝福してくれますが、優子が九州に引っ越すことになったと落ち込んでいました。
 一と薫は引っ越しを手伝い、去っていく優子を見送ります。いつか必ず結婚しようと誓い合うふたりの別れを間近でみた薫は、自分は環のことを好きかどうかわからないと思っていました。」

(明日へ続きます……)