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ヴィム・ヴェンダース監督『東京画』

2022-12-12 13:22:04 | 日記
 今日、12月12日は小津安二郎監督の誕生日であり、また命日でもあります。そこで、昨日鎌倉市の建長寺の妙高院で行われたヴィム・ヴェンダース監督・脚本・編集・ナレーションの1995年作品『東京画』を再々見してきました。

 サイト「ウィキペディア」によると、
「小津安二郎を敬愛するドイツの映画監督ヴィム・ヴェンダースが、鎌倉の小津の墓を訪問し、小津の作品『東京物語』で主演の笠智衆や撮影の厚田雄春にインタビューする。一方で、『東京物語』の舞台となった東京の取材当時の日常風景が展開される。オープニングとエンディングに小津作品『東京物語』がフィーチャリングされる。
 映されているのは1983年の東京である。『東京物語』で描かれた1953年の様相はなく、欧米化された都会の喧騒の中にも、日本独自の風景がそこにはあった。パチンコ・竹の子族・食品サンプルなどが映されている。がその一方で桜吹雪の中、シートを敷いて花見をする一群や、地下鉄の通路で、母の手を振りほどいて、あくまで歩くのを抵抗する幼子、蕎麦を片手で持ち自転車で出前する青年などに、ヴェンダースは『東京物語』の頃の東京の面影を見る。」

 私は冒頭の『東京物語』のオープニングシーンを見ただけで、感無量になり、号泣しそうになったほどの、喚起力にあふれた映画でした。『東京画』は何度見ても新たな発見があって、飽きることがありません。

 映画の上映後には、ゲストとして佐野史郎さんが来られていて、唐十郎さんから「お前は映画には向いていない」と言われ、絶望した時、小津の映画を浴びるように見て、それによって、自分を「白紙」にする重要性に気づいたと佐野さんはおっしゃっていました。「湘南遊映坐」が主催したこのイベントは、小津の誕生日であり命日でもある12月12日の前後に毎年行われていて、今回が10回目の上映会とのことでした。来年以降も、このイベントには参加しようと固く心に誓う私なのでした。


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