ショーン・ペン監督・主演の2021年作品『フラッグ・デイ 父を想う日』を「あつぎのえいがかんkiki」で観ました。
まず、パンレット「STORY」に一部加筆修正させていただくと、(ちなみに完全にネタバレのストーリーに変えています)、
「「これは実際にあった話である」の字幕。
「1992年6月」の字幕。アメリカ最大級の贋札事件の犯人であるジョン・ヴォ―ゲル(ショーン・ペン)が、裁判を前にして逃亡した。2200万ドルもの贋札を印刷し、最長で75年の懲役という彼の罪を初めて知った娘のジェニファー(ショーン・ペンの実の娘、ディラン・ペン)は、それでも「私は父が好き」とつぶやく。
ジェニファーが子供の頃、父は家族の前に現れては、また消えるという生活を繰り返していた。「1975年 夏」の字幕。突然会いに来た父は農場を購入し、母のパティと弟のニック(これもショーン・ペンの実の息子、ホッパー・ジャック・ペン)の3人暮らしで荒れ果てていた家を修復した。母に笑顔が戻り、幸せな家族のような暮らしが続いた。
だが、それも束の間だった。返せない借金で買った農場の資材が次々と届くにつれて、明るかった父の心は暗闇へと沈み、また姿を消す日が訪れた。借金を押し付けられた母は酒に逃げ、家事も子供たちの世話もできなくなり、ジェニファーとニックは父と暮らすことを選択する。
父の新しい恋人も巻き込んで、またお祭り騒ぎのような毎日が始まった。ジェニファーの心は浮きたったが、何度くり返してもやはり父との人生は泡のごとく消えていくのが運命だった。再び借金から逃げるために、父の手で母の元へと送り帰されるジェニファーとニック。
「1981年」の字幕。高校生になったジェニファーは、母親の再婚相手にレイプされそうになり、またヤクをやっていることで母から殴られて、ニックを置いて家を出る。行く当ては父のところしかなかった。またしても借金を抱えていた父だったが、自分を頼ってくれたジェニファーのために、普通のセールス社の仕事を見つけ真面目に働き始める。
ジェニファーは「私たちは似た者同士。どんな道に進もうと、私は永遠に支え続ける」というメッセージを添えて、父に二人の大切な“想い出”をプレゼントする。感激Kする父。
しかし、しばらくすると父はまたジェニファーの元を去る。次に父がジェニファーと会ったのは、銀行強盗を働き、懲役15年を言い渡された後の拘置所の面会場所だった。
ジェニファーはヤクのせいで高校を中退するが、ジャーナリズムに目覚め、ミネソタ大の試験に臨む。試験の成績は上々だったが、履歴書に嘘を書いたことがバレ、父も服役中であることを示される。退席しようとしたジェニファーに対し、「この試験は本当に君の書いた文章なんだな」と念を押され、入学を許可されるジェニファー。
ジェニファーは大学のジャーナリズム科で優秀な成績を収め、卒業する。そしてそれは父の知るところにもなる。環境汚染の問題の論文」
を発表し、企業の攻撃にがいそしてある日、ジェニファーが学校を後にしようとした時、目の前に父がいきなり現れる。早めのランチに父に誘われ、応じるフェニファー。父は刑務所の中からジェニファーに多くの手紙を書いていたのだが、居所をジェニファーは隠していて、それは彼女の元には着いていなかった。父は週末をジェニファーとニックが幼い頃に遊んだ湖に行くことを誘う。ジェニファーは迷った末、その申し出を受け入れる。ボートにい乗った父は今はこじんまりとコピーと印刷の仕事をしていると言い、彼女に内装が革張りの高級車をプレゼントをすると言い出すが、ジェニファーは父の無理解さに苛立ち、父が車に払ったと言う頭金の一部を返してもらうという嘘の電話も皆ぶってしまう。
そして大学に帰ったジェニファー。ある日、大学の食堂のテレビで目にしたのは、有名な贋札作りが車で逃げるのをヘリコプターと数多くのパトカーで追うライブの中継でした。やがてジェニファーの父が載った車は激しく横転し、中から血だらけで右手に拳銃を持ったジェニファーの父が現われます。警官が構えた無数の銃で包囲された父は、自分の持った拳銃で自分のこめかみを撃ちます。目を見開いてその姿を見つめるジェニファー。
ラスト、幼い頃に湖で遊んだ幼いジェニファーとニックと父の姿が見え、映画は終わります。
ショーン・ペンといえば、なんと言っても「ミスティック・リヴァー」でのイーストウッドの姿がかぶさりますが、照明が平板でコントラストが弱い画面が多い中、それでもイーストウッドの映画が「映画」である意味で、この作品も立派な「映画」であり、傑作だと思いました。ショパンを愛する父という音楽に対しても、イーストウッドと同じよう造詣が深いことがうかがえます。『フラッグ・デイ 父を想う日』をまだ観ていない映画好きの方、必見です!!
まず、パンレット「STORY」に一部加筆修正させていただくと、(ちなみに完全にネタバレのストーリーに変えています)、
「「これは実際にあった話である」の字幕。
「1992年6月」の字幕。アメリカ最大級の贋札事件の犯人であるジョン・ヴォ―ゲル(ショーン・ペン)が、裁判を前にして逃亡した。2200万ドルもの贋札を印刷し、最長で75年の懲役という彼の罪を初めて知った娘のジェニファー(ショーン・ペンの実の娘、ディラン・ペン)は、それでも「私は父が好き」とつぶやく。
ジェニファーが子供の頃、父は家族の前に現れては、また消えるという生活を繰り返していた。「1975年 夏」の字幕。突然会いに来た父は農場を購入し、母のパティと弟のニック(これもショーン・ペンの実の息子、ホッパー・ジャック・ペン)の3人暮らしで荒れ果てていた家を修復した。母に笑顔が戻り、幸せな家族のような暮らしが続いた。
だが、それも束の間だった。返せない借金で買った農場の資材が次々と届くにつれて、明るかった父の心は暗闇へと沈み、また姿を消す日が訪れた。借金を押し付けられた母は酒に逃げ、家事も子供たちの世話もできなくなり、ジェニファーとニックは父と暮らすことを選択する。
父の新しい恋人も巻き込んで、またお祭り騒ぎのような毎日が始まった。ジェニファーの心は浮きたったが、何度くり返してもやはり父との人生は泡のごとく消えていくのが運命だった。再び借金から逃げるために、父の手で母の元へと送り帰されるジェニファーとニック。
「1981年」の字幕。高校生になったジェニファーは、母親の再婚相手にレイプされそうになり、またヤクをやっていることで母から殴られて、ニックを置いて家を出る。行く当ては父のところしかなかった。またしても借金を抱えていた父だったが、自分を頼ってくれたジェニファーのために、普通のセールス社の仕事を見つけ真面目に働き始める。
ジェニファーは「私たちは似た者同士。どんな道に進もうと、私は永遠に支え続ける」というメッセージを添えて、父に二人の大切な“想い出”をプレゼントする。感激Kする父。
しかし、しばらくすると父はまたジェニファーの元を去る。次に父がジェニファーと会ったのは、銀行強盗を働き、懲役15年を言い渡された後の拘置所の面会場所だった。
ジェニファーはヤクのせいで高校を中退するが、ジャーナリズムに目覚め、ミネソタ大の試験に臨む。試験の成績は上々だったが、履歴書に嘘を書いたことがバレ、父も服役中であることを示される。退席しようとしたジェニファーに対し、「この試験は本当に君の書いた文章なんだな」と念を押され、入学を許可されるジェニファー。
ジェニファーは大学のジャーナリズム科で優秀な成績を収め、卒業する。そしてそれは父の知るところにもなる。環境汚染の問題の論文」
を発表し、企業の攻撃にがいそしてある日、ジェニファーが学校を後にしようとした時、目の前に父がいきなり現れる。早めのランチに父に誘われ、応じるフェニファー。父は刑務所の中からジェニファーに多くの手紙を書いていたのだが、居所をジェニファーは隠していて、それは彼女の元には着いていなかった。父は週末をジェニファーとニックが幼い頃に遊んだ湖に行くことを誘う。ジェニファーは迷った末、その申し出を受け入れる。ボートにい乗った父は今はこじんまりとコピーと印刷の仕事をしていると言い、彼女に内装が革張りの高級車をプレゼントをすると言い出すが、ジェニファーは父の無理解さに苛立ち、父が車に払ったと言う頭金の一部を返してもらうという嘘の電話も皆ぶってしまう。
そして大学に帰ったジェニファー。ある日、大学の食堂のテレビで目にしたのは、有名な贋札作りが車で逃げるのをヘリコプターと数多くのパトカーで追うライブの中継でした。やがてジェニファーの父が載った車は激しく横転し、中から血だらけで右手に拳銃を持ったジェニファーの父が現われます。警官が構えた無数の銃で包囲された父は、自分の持った拳銃で自分のこめかみを撃ちます。目を見開いてその姿を見つめるジェニファー。
ラスト、幼い頃に湖で遊んだ幼いジェニファーとニックと父の姿が見え、映画は終わります。
ショーン・ペンといえば、なんと言っても「ミスティック・リヴァー」でのイーストウッドの姿がかぶさりますが、照明が平板でコントラストが弱い画面が多い中、それでもイーストウッドの映画が「映画」である意味で、この作品も立派な「映画」であり、傑作だと思いました。ショパンを愛する父という音楽に対しても、イーストウッドと同じよう造詣が深いことがうかがえます。『フラッグ・デイ 父を想う日』をまだ観ていない映画好きの方、必見です!!
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