ティム・バートン監督『バットマン・リターンズ』

　ティム・バートン監督・共同製作の'92年作品「バットマン・リターンズ」をWOWOWで見ました。
　猫を食べてしまう赤ん坊を川に流す両親。やがて赤ん坊はペンギンたちのいる場所に流れ着きます。「ゴッサムシティ　33年後」の字幕。実業家のマックス（クリストファー・ウォーケン）の応援を受ける市長がクリスマスの演説をしていると、ペンギン男が現れ、彼の部下である奇形人間たちがイベントをぶち壊します。警察はバットマンに救援を求め、資産家のウェインはバットマンに姿を変えて騒ぎを収めます。マックスの秘書のセリーナはマックスが原子力発電所の名の元に市の電力を溜め込み息子に財産を残そうとしていることを知りますが、マックスにばれてビルから突き落とされて殺されます。死体を多数の猫が取り囲むと彼女は生き返り、黒ずくめのキャットウーマンに姿を変えられるようになります。極地動物園の地下に本拠を構えるペンギン男はマックスを誘拐し、彼の友人のもげた片腕を見せて脅迫し、自分が日の目を見られるために力を貸すように約束させます。マックスは早速ペンギン男を新しい市長にする運動を始め、現市長の評判を落とすために奇形人間たちに街を破壊させますが、自分を殺したマックスへの復讐に燃えるセリーナはマックスのビルを爆破します。自分たちの邪魔をするバットマンをやっつけるために、ペンギン男とセリーナは共闘することにし、セリーナがウェインを誘惑している間に、ペンギン男は氷の女王を誘拐します。ウェインは彼女を助けるために急行しますが、ペンギン男は彼女を殺してしまい、救えなかったバットマンの評判は地に落ちます。市長候補としてのペンギン男の人気は高まりますが、ウェインは電波をジャックして彼が街の悪口を言っているように仕組み、ペンギン男を失脚させ、マックスも彼に見切りをつけます。怒ったペンギン男は長男として捨てられた自分と同じ苦しみを与えるため、街中の長男の赤ん坊を誘拐することにしますが、バットマンに邪魔されます。ペンギン男は最後の手段として仲間のペンギンたちにミサイルを背負わせ街の中心部に向かわせますが、これも爆発直前にウェインの電波妨害によって失敗し、ミサイルはペンギン男へ向かって飛び立ちます。セリーナはマックスを殺して復讐をとげ、ペンギン男の死体はペンギンたちによって水葬されるのでした。
　「シザーハンズ」と同じく、お伽話のような画面が横溢していて楽しめました。グリム童話が好きな方にはオススメです。