ヴィム・ヴェンダース監督の1977年作品『アメリカの友人』の4Kレストア版を「あつぎのえいがかんkiki」で観ました。
サイト「映画ウォッチ」の「ネタバレあらすじ」に加筆修正させていただくと、
「ドイツ・ハンブルクに住むカウボーイ・ハットがトレードマークのアメリカ人トム・リプレー(デニス・ホッパー)は、贋作画家から買い取った絵画をヨーロッパの画商のオークションで高く売りつけていました。この日、リプレーは年老いた贋作画家ボガッシュ(ニコラス・レイ)のもとを訪れました。ボガッシュは数年前に死んだとされるデルワットという画家の晩年の絵画の贋作を描き続けていました。
リプレーはボガッシュの絵を画商オークションに出品したところ、一目見ただけでこの絵画を贋作と見破った一人の男がいました。その男は凄腕の額縁職人ヨナタン・ツィマーマン(ブルーノ・ガンツ)。リプレーは画商から、ヨナタンは白血病に冒されており、治療には莫大な金がかかっていることを聞かされます。
その夜、リプレーの自宅に昔なじみの一匹狼の殺し屋ラオール・ミノ(ジェラール・ブラン)が訪ねて来ました。ミノはこれからパリでマフィアを一人殺すために、足のつかない素人を見つけ出して身代わりの殺し屋に仕立てようというのです。
ヨナタンに狙いを定めたリプレーは彼の仕事場を訪れ、オークション時の非礼を詫び、額縁を注文するなどして接触を図りました。リプレーがヨナタンと知り合いになった頃に今度はミノ自らヨナタンのもとへ出向き、自身の病状に不安を抱くヨナタンに「お前の先は短い。25万マルクの報酬と引き換えにパリの地下鉄で標的となる殺し屋を殺せ」と依頼しました。
驚きながらも巨額な報酬に態度を決めかねるヨナタンにミノはパリの血液学の権威に診てもらうので、その結果を見て引き受けるかどうか決めればいいと言ってきました。パリに飛んだヨナタンは病院で診察を受けるも結果は思わしくなく、金欲しさにミノの依頼を引き受けることにします。
ヨナタンはミノの同志から標的の殺し屋イグラハム(ダニエル・シュミット)を教えてもらうと、人気のない地下鉄の駅でのエスカレーターの上で射殺しましたが、リプレーの教えを破り、現場から走って逃げ、その様子は監視カメラに捕らえられてしまいます。
その後、店に戻ったヨナタンの元に再びミノが現れ、今度はミュンヘンに飛んで列車の中で標的を殺してほしいと依頼してきました。この話を聞いたリプレーは危険すぎるとして反対しましたが、結局ヨナタンは引き受けることにしました。ヨナタンの妻マリアンネ(リサ・クロイツァー)は夫の最近の行動を怪しんで問い質しましたが彼は何も語りませんでした。
ミュンヘン発の特急列車に乗り込んだヨナタンは、トイレで拳銃にサイレンサーを取り付けているところを標的の男の護衛の人物に見られてしまい、危うく殺されそうになった時、密かにユナタンの後をつけていたリプレーが現れて窮地を救います。リプレーとヨナタンは協力してその護衛を始末し、その死体を列車から放り出し、もう一人の護衛も列車から突き落とします。この列車には標的の人物以外に、その親玉であるマフィアのボス(サミュエル・フラー)も乗り合わせていましたが、リプレーとヨナタンは辛うじて難を逃れます。
自宅に戻ったヨナタンは発作を起こして倒れてしまいます。そこにミノが現れ、マフィアに嗅ぎつけられ、自宅が爆破されたことを伝えます。(中略)
ヨナタンはリプレーの邸宅に匿われ、マフィアの襲撃に備えました。その夜、ヨナタンは侵入してきたマフィアの手下を殺し、ボス自ら乗り込んで来たところをリプレーが階段から突き落とし、転落死させます。リプレーは疲れ切ったヨナタンを励ましながら救急車に死体を乗せてこれから始末しようとしていた時に、新たな車が現われ、リプレーはすばやく身を隠し、ヨナタンは呆然と車に乗ったままになります。しかし来た車はマリアンヌがヨナタンを迎えに来た車でした。
朝。リプレーは人気のない浜辺で死体を積んだ救急車にガソリンをかけて爆発させ、歓喜の声を上げますが、ヨナタンはリプレーを置き去りにしてマリアンヌと共に家路を急ぎます。しかしヨナタンはすぐに意識を失い、ビートルは車線を外れて路肩に乗り上げてしまいます。マリアンヌが慌てて車を急停車させたところ、ヨナタンは既に息を引き取っていました。その様子を遠くから見つめているリプレー。
そしてラスト、ボガシュの精悍な、片目にパッチをつけた姿が映し出され、映画は終わります。」
ニコラス・レイ、サミュエル・フラーはアメリカで1950年代から活躍し、鮮烈な作品を多く撮り続けた、知る人ぞ知る巨匠。ジェラール・ブランはフランスのヌーヴェルヴァーグで活躍した俳優。ダニエル・シュミットはスイスの名監督。ヴェンダースだからこそ撮れた傑作でした!
サイト「映画ウォッチ」の「ネタバレあらすじ」に加筆修正させていただくと、
「ドイツ・ハンブルクに住むカウボーイ・ハットがトレードマークのアメリカ人トム・リプレー(デニス・ホッパー)は、贋作画家から買い取った絵画をヨーロッパの画商のオークションで高く売りつけていました。この日、リプレーは年老いた贋作画家ボガッシュ(ニコラス・レイ)のもとを訪れました。ボガッシュは数年前に死んだとされるデルワットという画家の晩年の絵画の贋作を描き続けていました。
リプレーはボガッシュの絵を画商オークションに出品したところ、一目見ただけでこの絵画を贋作と見破った一人の男がいました。その男は凄腕の額縁職人ヨナタン・ツィマーマン(ブルーノ・ガンツ)。リプレーは画商から、ヨナタンは白血病に冒されており、治療には莫大な金がかかっていることを聞かされます。
その夜、リプレーの自宅に昔なじみの一匹狼の殺し屋ラオール・ミノ(ジェラール・ブラン)が訪ねて来ました。ミノはこれからパリでマフィアを一人殺すために、足のつかない素人を見つけ出して身代わりの殺し屋に仕立てようというのです。
ヨナタンに狙いを定めたリプレーは彼の仕事場を訪れ、オークション時の非礼を詫び、額縁を注文するなどして接触を図りました。リプレーがヨナタンと知り合いになった頃に今度はミノ自らヨナタンのもとへ出向き、自身の病状に不安を抱くヨナタンに「お前の先は短い。25万マルクの報酬と引き換えにパリの地下鉄で標的となる殺し屋を殺せ」と依頼しました。
驚きながらも巨額な報酬に態度を決めかねるヨナタンにミノはパリの血液学の権威に診てもらうので、その結果を見て引き受けるかどうか決めればいいと言ってきました。パリに飛んだヨナタンは病院で診察を受けるも結果は思わしくなく、金欲しさにミノの依頼を引き受けることにします。
ヨナタンはミノの同志から標的の殺し屋イグラハム(ダニエル・シュミット)を教えてもらうと、人気のない地下鉄の駅でのエスカレーターの上で射殺しましたが、リプレーの教えを破り、現場から走って逃げ、その様子は監視カメラに捕らえられてしまいます。
その後、店に戻ったヨナタンの元に再びミノが現れ、今度はミュンヘンに飛んで列車の中で標的を殺してほしいと依頼してきました。この話を聞いたリプレーは危険すぎるとして反対しましたが、結局ヨナタンは引き受けることにしました。ヨナタンの妻マリアンネ(リサ・クロイツァー)は夫の最近の行動を怪しんで問い質しましたが彼は何も語りませんでした。
ミュンヘン発の特急列車に乗り込んだヨナタンは、トイレで拳銃にサイレンサーを取り付けているところを標的の男の護衛の人物に見られてしまい、危うく殺されそうになった時、密かにユナタンの後をつけていたリプレーが現れて窮地を救います。リプレーとヨナタンは協力してその護衛を始末し、その死体を列車から放り出し、もう一人の護衛も列車から突き落とします。この列車には標的の人物以外に、その親玉であるマフィアのボス(サミュエル・フラー)も乗り合わせていましたが、リプレーとヨナタンは辛うじて難を逃れます。
自宅に戻ったヨナタンは発作を起こして倒れてしまいます。そこにミノが現れ、マフィアに嗅ぎつけられ、自宅が爆破されたことを伝えます。(中略)
ヨナタンはリプレーの邸宅に匿われ、マフィアの襲撃に備えました。その夜、ヨナタンは侵入してきたマフィアの手下を殺し、ボス自ら乗り込んで来たところをリプレーが階段から突き落とし、転落死させます。リプレーは疲れ切ったヨナタンを励ましながら救急車に死体を乗せてこれから始末しようとしていた時に、新たな車が現われ、リプレーはすばやく身を隠し、ヨナタンは呆然と車に乗ったままになります。しかし来た車はマリアンヌがヨナタンを迎えに来た車でした。
朝。リプレーは人気のない浜辺で死体を積んだ救急車にガソリンをかけて爆発させ、歓喜の声を上げますが、ヨナタンはリプレーを置き去りにしてマリアンヌと共に家路を急ぎます。しかしヨナタンはすぐに意識を失い、ビートルは車線を外れて路肩に乗り上げてしまいます。マリアンヌが慌てて車を急停車させたところ、ヨナタンは既に息を引き取っていました。その様子を遠くから見つめているリプレー。
そしてラスト、ボガシュの精悍な、片目にパッチをつけた姿が映し出され、映画は終わります。」
ニコラス・レイ、サミュエル・フラーはアメリカで1950年代から活躍し、鮮烈な作品を多く撮り続けた、知る人ぞ知る巨匠。ジェラール・ブランはフランスのヌーヴェルヴァーグで活躍した俳優。ダニエル・シュミットはスイスの名監督。ヴェンダースだからこそ撮れた傑作でした!
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