ヴィム・ヴェンダース監督・脚本の1985年作品『東京画』を「あつぎのえいがかんkiki」で観ました。
1983年の4月、東京で開催されたドイツ映画祭のために来日したヴェンダースは、小津安二郎が1953年に撮った『東京物語』で描かれていた“東京”を求めて、カメラマンと二人で街に飛び出します。
小津監督の『東京物語』のトップシーンで始まり、ヴェンダースは、自らナレーション(後にノーベル文学賞を受賞した方の詩の朗読)を行い、地下鉄で歩くのをぐずっていた男の子の姿に、小津の無声映画時代に出ていた“小僧”の姿を見出し、現代の東京の街を活写していきます。1983年の東京の風景(地下鉄、お花見、パチンコ、竹の子族、ゴルフの打ちっぱなしの練習場、食品サンプルの製造工房など)が写されていき、笠智衆さんへのインタビューと、生涯、小津監督の撮影助手からカメラマンを務めた厚田雄春さんへのインタビューが行なわれます。厚田雄春さんは、小津監督が50ミリにこだわっていたと語り、最後には感極まって、インタビュアーに「申し訳ありません。ここまでにしてください」と言い、涙をこらえます。そして、ラスト、『東京物語』のラストシーンが提示され、映画は終わります。
『東京物語』のトップシーンとラストシーンだけでも、私は号泣してしまい、今更ながらに小津作品の力に圧倒されました。ヴェンダースの映画では、あまり取り上げられることのない作品ですが、小津作品を好きな方には必見の映画だと思います!!
P.S 私はヴェンダースの中で一番好きな映画は『都会のアリス』です。またご覧になられていない方、このところ全国のミニシアターでヴェンダース特集がなされているようなので、まだ観ていない方はただちに映画館へGOです! またDVDもアマゾンで売っているので、騙されたと思って、是非買ってみてみてください。心よりおススメします!!
1983年の4月、東京で開催されたドイツ映画祭のために来日したヴェンダースは、小津安二郎が1953年に撮った『東京物語』で描かれていた“東京”を求めて、カメラマンと二人で街に飛び出します。
小津監督の『東京物語』のトップシーンで始まり、ヴェンダースは、自らナレーション(後にノーベル文学賞を受賞した方の詩の朗読)を行い、地下鉄で歩くのをぐずっていた男の子の姿に、小津の無声映画時代に出ていた“小僧”の姿を見出し、現代の東京の街を活写していきます。1983年の東京の風景(地下鉄、お花見、パチンコ、竹の子族、ゴルフの打ちっぱなしの練習場、食品サンプルの製造工房など)が写されていき、笠智衆さんへのインタビューと、生涯、小津監督の撮影助手からカメラマンを務めた厚田雄春さんへのインタビューが行なわれます。厚田雄春さんは、小津監督が50ミリにこだわっていたと語り、最後には感極まって、インタビュアーに「申し訳ありません。ここまでにしてください」と言い、涙をこらえます。そして、ラスト、『東京物語』のラストシーンが提示され、映画は終わります。
『東京物語』のトップシーンとラストシーンだけでも、私は号泣してしまい、今更ながらに小津作品の力に圧倒されました。ヴェンダースの映画では、あまり取り上げられることのない作品ですが、小津作品を好きな方には必見の映画だと思います!!
P.S 私はヴェンダースの中で一番好きな映画は『都会のアリス』です。またご覧になられていない方、このところ全国のミニシアターでヴェンダース特集がなされているようなので、まだ観ていない方はただちに映画館へGOです! またDVDもアマゾンで売っているので、騙されたと思って、是非買ってみてみてください。心よりおススメします!!
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