トビー・フーパー監督、スティーヴン.スピルバーグ共同製作・原作・共同脚本の'82年作品『ポルターガイスト』をWOWOWで見ました。不吉な雲と稲妻、光に吸い寄せられる幼児、子供を取りかえす親という話。『未知との遭遇』の続編であることは明らかで(幼児の容貌までソックリ)、ラストの「これでもか、これでもか」というコケオドシには笑ってしまうほど楽しませてもらいました。
さて、朝日新聞の特集記事「読んで感じる 時代の声」で紹介されていた、柴田トヨさんの'10年作品『くじけないで』を読みました。42編の詩からなる本です。
柴田さんは、98才で初めて詩集を出したことや、その反響の大きさなどからマスコミに取り上げられるようになり、私も「報道ステーション」でその存在を知ったのですが、元来のへそ曲がりの性格から、まったく期待せず読んだところ、不覚にも2度涙してしまいました。
その2編とは「命日に」と名付けられた詩と「こおろぎ」と名付けられた詩。引用させていただくと、前者は「あなたの 夢を見ました 健一に話したら 俺も会いたかった そう 言ってました よく 親子ゲンカ してましたね 私 おろおろ するばかりだった 今 やさしく してくれますよ 二人で詩を作ってるの あなたも 参加しませんか」、後者は「深夜 コタツに入って 詩を書き始めた 私 ほんとうは と 一行書いて 涙があふれた 何処かで こおろぎが鳴いている 泣く人遊んであげない コロコロ鳴いている こおろぎコロスケ 明日もおいでね 明日は笑顔で 待ってるよ」という詩です。
他にも「目を閉じて」と題する詩(「目を閉じると お下げ髪の私が 元気に かけまわっている 私を呼ぶ 母の声 空を流れる 白い雲 何処までも広い 菜の花畑 九十二歳の今 目を閉じて見る ひとときの世界が とても 楽しい」)、「風と陽射しと私」と題する詩(「風が 硝子戸を叩くので 中に入れてあげた そしたら 陽射しまで入って来て 三人で おしゃべり おばあちゃん 独りで寂しくないかい? 風と陽射しが聞くから 人間 所詮は独りよ 私は答えた がんばらずに 気楽にいくのがいいね みんなで笑いあった 昼下がり」)、「貯金」と題する詩(「私ね 人から やさしさを貰ったら 心に貯金をしておくの さびしくなった時は それを引き出して 元気になる あなたも 今から 積んでおきなさい 年金より いいわよ」)が、特に強く胸に響いてきました。
上記に引用させていただいたものは、実際の本の改行などを正確に再現したものではなく、また人それぞれで心に響く詩も違ってくると思うので、是非実際に詩集を手にしていただきたいと思います。大きな活字で、余白も大きく、持っているだけで開放的な気分になれる、そんな詩集だとも思いました。
→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/)
さて、朝日新聞の特集記事「読んで感じる 時代の声」で紹介されていた、柴田トヨさんの'10年作品『くじけないで』を読みました。42編の詩からなる本です。
柴田さんは、98才で初めて詩集を出したことや、その反響の大きさなどからマスコミに取り上げられるようになり、私も「報道ステーション」でその存在を知ったのですが、元来のへそ曲がりの性格から、まったく期待せず読んだところ、不覚にも2度涙してしまいました。
その2編とは「命日に」と名付けられた詩と「こおろぎ」と名付けられた詩。引用させていただくと、前者は「あなたの 夢を見ました 健一に話したら 俺も会いたかった そう 言ってました よく 親子ゲンカ してましたね 私 おろおろ するばかりだった 今 やさしく してくれますよ 二人で詩を作ってるの あなたも 参加しませんか」、後者は「深夜 コタツに入って 詩を書き始めた 私 ほんとうは と 一行書いて 涙があふれた 何処かで こおろぎが鳴いている 泣く人遊んであげない コロコロ鳴いている こおろぎコロスケ 明日もおいでね 明日は笑顔で 待ってるよ」という詩です。
他にも「目を閉じて」と題する詩(「目を閉じると お下げ髪の私が 元気に かけまわっている 私を呼ぶ 母の声 空を流れる 白い雲 何処までも広い 菜の花畑 九十二歳の今 目を閉じて見る ひとときの世界が とても 楽しい」)、「風と陽射しと私」と題する詩(「風が 硝子戸を叩くので 中に入れてあげた そしたら 陽射しまで入って来て 三人で おしゃべり おばあちゃん 独りで寂しくないかい? 風と陽射しが聞くから 人間 所詮は独りよ 私は答えた がんばらずに 気楽にいくのがいいね みんなで笑いあった 昼下がり」)、「貯金」と題する詩(「私ね 人から やさしさを貰ったら 心に貯金をしておくの さびしくなった時は それを引き出して 元気になる あなたも 今から 積んでおきなさい 年金より いいわよ」)が、特に強く胸に響いてきました。
上記に引用させていただいたものは、実際の本の改行などを正確に再現したものではなく、また人それぞれで心に響く詩も違ってくると思うので、是非実際に詩集を手にしていただきたいと思います。大きな活字で、余白も大きく、持っているだけで開放的な気分になれる、そんな詩集だとも思いました。
→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/)
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