おかげさまで生きてます

日々の暮らしのなかで

見えてるモノ

2007年05月16日 | 日記・エッセイ・コラム
以前、役職や立場が違えば見方も変わる例え話をした。

ノートパソコン。

僕が作ったデータの色が少しイメージと違っていたらしく

「もうちょっと、赤くならない?」

と言われた。

「赤ですか?」

目の前の画面には、まっかなイラストが輝いている。

(そうか! 見る角度が違うからかぁ!)

それを例え話として酒の席で言った。

 
ドライブ。

僕はよく車から見える風景を実況する癖があるようだ。
車窓の窓からってヤツだろうか?

しかし、これも、例え前方に大きな看板があったとしても、
助手席の人も同じのを見ているとは限らない。

“板井歯科”

目に飛び込んでくる看板。

(行きたくないなぁ~、痛い歯科医院なんて!)

頭の中で一旦シュミレーション。
一呼吸おいてから言葉で発する。

「名前で損してるね!」

確かにこれだけではワカラナイ。
唐突に何を言ってるの?って思われるのがオチだ。

だが、こっちとしては同じ看板が目に入った筈だと
思い込んでいるもんだから、

「いや、痛い歯科ってね!」

丁寧に説明しても

「?」

だ。


「あっ、僕、独り言言う癖があるんですよぉ!」

 
 
 
「・・・そうですか」


その後は、何をしゃべりかけても、リズムが合わない。
独り言なのか、会話の発端なのか探っているようだ。


「えっと、これは独り言じゃなくて・・・」


面倒臭くなった。


沈黙のドライブ。

 
セガールじゃないよ!