おかげさまで生きてます

日々の暮らしのなかで

1食分?

2007年10月17日 | 日記・エッセイ・コラム
コンビニで立ち読みをしていた時の事。
 
ガヤガヤと騒がしい一団が入って来た。
本に夢中になっていたと言うか、係わり合いになりたくないと
言うか、視線を本から外すことなく、それでもさりげなく会話は
聞いていた。
 
漏れ聞こえてくる会話から察すると、どうやら親子連れらしい。
両親と女の子。女の子のしゃべり声はハッキリ聞こえなかったので
年齢までは分からないが、しきりに母親が、
 
「何が食べたい?」
 
と聞いていたので、小学生ぐらいなんだろうか。
父親の方もやかましく喋りながら何やら物色をしている。
 
“それにしても賑やかやな”
 
三人の会話に聞き入っていると、しばらく空白の時間が流れた。
 
“おっ、静かになった”
 
と思ったのも束の間、父親が何やら店員を探しているような大声。
慌てて出てきた店員に父親が大声のテンションのまま尋ねた。
 
「醤油はある?小さいのでええねん!」
 
“なぁーんだ、醤油か”って言うトーンで店員が
 
「ありますよ!」
 
と答えた。 
ココです、店員は陳列棚の前まで案内した。
 
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立ち読みを終えた僕もお茶を取りにいく途中、
その光景を横目で眺めた。すると、少し照れた様な顔でお父さんが
 
「あぁ、これやなくて・・・」
 
どうやら不満らしい。つづけてお父さんが言った。
 
「もっと小さい、弁当に入ってるぐらいの大きさのヤツない?」
 
「・・・・・」
 
一瞬僕も店員も絶句した。
 
弁当に入ってるヤツって、あの金魚の形したヤツでしょ?
 
 
あのお父さん、そんな量で何食べるんだろう?
 
 
ちょっと気になった。
 
 


コメント
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