おかげさまで生きてます

日々の暮らしのなかで

誰?

2008年01月09日 | 日記・エッセイ・コラム
デジャヴのような不思議な感覚だった。
 
スーパーで買物をしていると、一人の男性に目が止まった。
そして頭の片隅に埋もれていた小さな記憶が蘇った。
しかし、どうしても名前が思い出せない。
 
仕事柄、写真で沢山の人の顔を見る。
子育てサークルの冊子なんかを作っていると、
まったく出会った事は無いのだが、写真で顔だけは
記憶されている。
 
「あれ? この人知ってる!」
 
って事になる。
たまには、まるで有名人にでも遭遇したように、
 
「あの会報に載ってた人だ!」
 
と、一人で感激していたり。
 
当然の如く、相手は僕のことはまったく知らない訳だ。
 
知人と久しぶりに出会って、名前が出てこないとか、
取引先の人と出会ったのに気付かなかったとか言うなら
必死に思い出したり、会話をしながら探ってみたりするが、
この場合は勝手にこっちだけが、
 
“どっかで出会った人”
 
として、穏やかに記憶の整理を始めてみる。
 
昨日もそんな男性と出会った。
しかし名前は勿論の事、何処で出会った人なのか
まったく思い出せない。
彼は僕の視線に気がついたが、別に挨拶もなく、
特に何かを語りかける目でもなかった。
 
知り合いではない。
 
得意先の人でもない。
 
しかし、僕は彼を知っている。
 
何かの本に載っていたのだろうか?
 
 
まぁ、ええか!
 
それ以上深く考える事も無くレジに向かうと、
彼も前のレジに並んでいた。
 
 
 
あっ!
 
思い出した。
 
 
コンビニの店員だ。
そうだ、彼はコンビニの店員だ。
どうりで見た顔だったわけだ。
 
モヤモヤが晴れた。スカッとした。
爽快な気分で車に乗り込んだ瞬間、次の疑問が
湧いてきた。
 
「あれ?どこのコンビニだったっけ?」
 
 

 


コメント
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