おかげさまで生きてます

日々の暮らしのなかで

迷うよね、パン買うときは

2010年11月16日 | 食・レシピ
以前にも書いたが、うちは裕福な家庭ではなかった
 
小さい頃は、近くの駄菓子屋に出かけては
一段高い所に飾るように売られていたケーキを
羨望の眼差しで眺めた
今から思えば、イチゴの代わりに得体の知れない
ゼリーのようなモノが上に鎮座するケーキだったが
誕生日にもケーキがない我が家で育った僕としては
それは憧れだった
 
同じような高嶺の花は他にもあった
 
箱入りのお菓子だ
アポロチョコやポッキーなども
もちろん箱に入ったお菓子だったが、
パイの実やらは、もう手が届かない範疇にあった
 
そんな数々の憧れを経て、辿り付いたのが
パンだった
 
トレイを片手にとって、ひとつひとつ
好みのパンを取っていく
夢のような光景だ
中学のときに、近くのスーパーに
そんなパン売り場があることに気がついた
ついたが、それを実行するまでには
結構時間がかかり、
そして、一回だけ買いに出かけ
 
なんにでも遠慮がちだった僕は、
誰もいないような店に入って、喉の水分を
すべて奪ってしまうような、カステラとパンの
悪いところを合わせたような
袋入りのパンを買っていた
 
ほんとは、トレイ片手に好きなパンを買いたかったが、
それが気恥ずかしく、
他のお客さんと取り合っているようで
気が引けたのかも知れない
 
時を経て、今
おばさんほど強くはないが、オッサンになった今は、
もちろんそんな遠慮はないし、
好きなパンを好きなだけ買えるようになった
 
つい先日も、出かけた先で
パンでも買ってみようと、店内を散策してみた
カレーパンから、サンドウィッチ
名前も知らないパンから、甘そうなメロンパンまで
色々なパンが並んでいる
 
これだ!これなんだよぉ!って
あの時、中学時代に土曜日に
この感触に憧れたんだょぉ!って
一人感慨に浸ってしまった
 
買ったのは、カレーパンとコールスローサンドウィッチ、
それと、食パンにハムエッグを挟んで揚げたようなヤツ
 
これに紙パックのコーヒー牛乳があればコンプリート
 
それが、中学時代の憧れセットだった