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2012年05月07日 | 悩み
道を歩くのなら、平坦な道を選びたい
 
そうはいっても、果てしない荒野から
地平線が見える大陸にでも行かないと
目の前に伸びる道は
平坦じゃないはずだ
 
いや、一面荒れ果てた荒野でも
野生動物が行き交うサバンナでも、
それは平坦な道じゃないかも知れない
 
人生も同じ
 
平坦な道を選びたいと思いながら、
楽な道を選び続けていると
それは起伏に富んだ、バラエティな道が
目の前に姿を現す
 
平坦な道だと思っていても
周りの景色が同じだということはなく、
天気だって、毎日変わるだろう
 
自分の努力で道を選ぶことは出来ても
天気や景色のことまでは事が及ばない
そしてその選んだ道も、決して平坦でないとすれば、
もはや、自分では何も選んでいないことになる
 
ただ
 
平坦な道を歩くことは楽な道だとは言えるが、
それが幸せな選択だろうか?
 
上り坂は、辛い
下り坂は、転がる危険がいっぱい
 
しかし、上り坂も下り坂も
それを経験しているからこそ、
平坦な道の足取りを確認できるんじゃないだろうか
 
走るには、上り坂も下り坂も不向きだ
 
疲れる
 
怪我をするかも知れない
目の前を走る人を見失うかも知れない
 
歩けばどうだ
 
上り坂も下り坂も疲れるのは疲れるが
顔はずっと前を向いていられるはずだ
 
平坦な道だとどうだ?
 
前を向き続けることが出来るか?
足元の視線を落としてないか?
 
横を向きながら、
いや
時には、後ろ向きに進もうとしていないか?
後ろを見ながら、過去に気を取られながら
進もうとしていないか?
 
平坦な道は退屈だ
 
起伏に富んだ道こそ、人生ではないか
 
平坦な道は迷いやすい
 
目印もない平坦な道は、どこで曲がればいいのか
 
それでも僕は
 
平坦な道を選びたい
楽がしたいんじゃない
走りたいわけでもない
 
ただ平坦な道がいい
 
ずっと前を見通せる、平坦な道が