常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

萩の花

2024年08月15日 | 日記
散歩道に萩の花が3ケ所ほどある。少し足をのばして芸工大の裏の公園に行けば存分に萩が見られる。3ケ所の2ケ所では伸びた枝に葉だけをつけているが、花はまだ先のことらしい。坂巻川に沿った散歩道にある萩の枝が、風に吹かれて揺らいでいる。近づいて見ると、枝先に萩の花が見える。目を上に移せば上の方の枝には花が枝を飾るように咲いている。今年はじめて見る萩の花だ。咲いたばかりの萩の枝を、川沿いの道に吹く風がもてあそんでいる。

はらはらとせう事なしに萩の露 漱石

秋草が風に翻弄される様子はさまざまな文章で描かれている。杉本秀太郎「花ごよみ」の一節を引く。「伏しなびいているものは地を這うばかりに低くあたまを下げているし、風に逆らってあたまをもたげているものもあり、風のなすがまま素直になびき、撓んでいるものもある。」ここの萩の枝は、まさにこんな動きをしながら、吹く風をこころよくからだ全体で受け止めているように見える。

この夏、気温の高い日が続いたが、その中で休むことなく外の散歩を楽しむことができた。暑いから外に出ないではなく、暑い中でどこまで耐えられるかとに気が向いた。川筋には意外に風の通り道もあり、吹き抜ける風は心地よく感じる。夜の睡眠の質によって足の動きが微妙に変わってくる。長く睡眠がとれた日は足が軽く、気持ちも強くなる。朝起きてベランダの草木の世話をすることも身体の動きに連動している。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする