常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

いつまでも記憶に留めたい風景

2024年10月29日 | 登山
長井の熊野山に登った。思いがけない眼下の雲海。長井盆地はすっかり雲海の下である。朝の霧が深かった。雲海の上には長井ダムとその上に尖った祝瓶山。この季節にこのような風景が突然に現れる。長い山登り生活で山の神様がご褒美にくれた至福の風景だ。しっかりと心の眼に焼き付けていつまでも記憶に留めておきたい。少し紅葉が見られたたが、今年は紅葉が遅れている。それだけに暑い、夏のような9月であった。秋らしい景色は遅れても、山の会の今年の計画も次第に終わりを迎えようとしている。山中で多くの人がこの山を訪れていた。聞けば米沢の山の会の今年の納会だという。どの顔もこの山の眺望を満喫して満たされた笑顔が溢れた。今年の山行は11月3回、12月2回ですべての計画が終了する。

今回の山行グループに23歳の大学生が加わった。自分と同じ巳年生まれという。実に5周り、60歳の年の開きがある。自分の孫と話しているような雰囲気だ。山を愛する子持ちは年齢に関係ない。老人の山歩きを後ろで支えてくれる。こんな経験もあと何回できるか分からない。夜はピオニーの森のコテージで焼肉と芋煮を楽しむ。参加者12名、内男性は4名である。いつもの晩酌よりも酒を過ごしすぎて夜の雨音も知らずに寝入ってしまった。春の花見と秋の芋煮。これを実行してくれるのは力強い女性メンバー。高齢の私はただ食べて飲むだけ。楽しい一日を過ごしことができた頭が下がる。ピオニーとはシャクヤクの花のことらしい。広い花壇に多くのシャクヤクが来年の花のために力をためる時期だ。温泉があるが、ここは5,6人でいっぱいになる。そんな大きな風呂ではない。翌日は縄文の広場で藁ぶきの長者屋敷をみる。自然のなかにたたずむ住まいは現代のものと共通したものがある。やはり寄り添って自然のなかで命をつなぐ生活は、4000年の前と本質的には変わらない。
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