紅葉した葉に、花をつける。本来春に咲く花だが、この時期に咲くのを、狂い咲きまたは返り咲きという。春のように万朶の花というわけにはいかないが、ぽつり、ぽちりと咲いても、行く人の目にとまる。俳句の季語にもなっているぐらいだから、小春日和に気候にだまされて咲くのは、この時期によく見られる。周りの草木は、すでに葉を落としているのが多いなかで咲くツツジは、秋のはかなさを感じさせる。
花圃みだれ返り咲くもの紛れけり 谷 迪子
今日は雲ひとつない日本晴れ。秋の吟魂碑清掃に行く。いつもは、広場にいっぱいになるぐらい人が集まるが、山奥にある碑まで来る人は少なくなっている。伸びた草を刈りとって集めて捨て、碑のまわりの枯れ葉を熊手で集めてきれいにする。それにつけても、大高根山の山道の枯れ葉を清掃する苦労が偲ばれる。20人ほどもかかって、きれいにした場所はほんの少し。一人で毎日清掃する、山の会の人たちの努力がいかに大変なものか、身を持って知らされる。
朝のニュースに沖縄首里城の火災があった。10年ほど前に、詩吟のコンクールでここを訪れただけに、その焼失は悔やまれる。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます