京都の四条堀川のエリアには、古い町屋が残っている場所があります。その1軒で毎年「雛人形飾り」が行われています。
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明治の町家の風情が残る「京空間mayuko」は、四季折々、京暮らしを味わえるイベントや体験が企画され、京都旅のリピーターに人気の場所。
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毎春は、坪庭に面したお座敷に雛人形が並びます。
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ここは、創業明治3年の西陣織卸問屋「黒田庄商店」が商いをする町家です。
現在、7代目となる黒田庄七郎さんは、日本染織作家協会のメンバーで、数々の賞を授賞される京友禅作家さんです。
この日、ミモロが来ている訪問着は、3年前に、黒田先生がミモロのために誂えてくださったもので、金箔、金繍の有名作家さんたちもご協力を頂き実現した着物です。「こんな着物持ってるネコほかにいないよね~」とまさにミモロのお宝です。
さて、ここに並ぶ雛人形は、黒田家に伝わる品々を中心に、黒田先生が蒐集されたもの。明治から昭和に京都で作られ、富裕の商家のお嬢さんたちが幸せを願った人形たちです。
毎年、パートナーである草木染の作家、気谷麻由子さんと共に飾り付けをなさいます。
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「五段飾りって、今、お家でする人少ないよね~」とミモロ。もちろんミモロのお家で飾れる場所はありません。
「そう、なかなか飾るのが大変なんですよ」と気谷さん。「でも、やはり年に1度は、木箱から出してあげたいんです」と。
以前、ミモロもお手伝いに伺ったことがありますが、なんせ、ネコの手のお手伝い…あまり役に立たないよう。
「こんにちは~お久しぶりで~す」と、市松人形のお友達の間に立つミモロ。着物の豪華さも負けていません。
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今年、特にミモロが興味を持ったのは、雛壇に並ぶ「狆(チン)引き官女」です。
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この人形は、明治から昭和初期によく雛壇に登場した人形で、三人官女とは別の段に飾られたり、単独で雛祭りに登場します。
「チンって、昔の室内犬として人気だった犬種でしょ」
犬を大切にした五代将軍 徳川綱吉の時代に、江戸城でも飼われたお座敷犬。当時の豪商や遊郭などでも盛んに飼われた愛玩小型犬です。「今なら、トイプードルやチワワなんかになるかなぁ?」とミモロ。
さて、この「狆引き官女」が雛人形のひとつになったのは、犬が安産や子だくさんを象徴するもので、良縁を引き付け、子宝にも恵まれるようにとの願いが込められているのです。
昔は、関西では、花嫁道具の中によく見られていた人形だそう。
「ねぇ、ミモロにもリード持たせて~」と女官にお願いするミモロ。「いいわよ~」と女官からリードを預かります。
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「よしよし…一緒に遊ぼうね~」とチンに話しかけるミモロ。
「あんまりリード引っ張っちゃだめよ~やさしくね~」とミモロの耳元でリードの持ち方を指導。
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「こんな感じでいい?」「うん、その調子…」
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しばらくチンと遊んだミモロ、すっかり懐かれて膝の上にも乗ってもらえるようになりました。
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「可愛いね~」とまたチンと遊びます。
毎年、何かしらお人形との交流を重ねるミモロでした。
坪庭を挟んだ東側には、お蔵があり、その中の座敷には、黒田先生が蒐集された美人画が艶やかに壁を飾っています。
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「では、そろそろお茶にしましょう~」と気谷さん。
この日、ミモロと同じ時間にいらしたお友達の書道家の宮林先生とそのお友達。
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ミモロが持参した淀の和菓子「河津桜餅」を一緒に味わいながら、いろいろな話に花が咲きました。
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「やっぱりミモロちゃんは、花より団子なのかな?」「ううん、そうじゃないよ、花もダンゴもだよ!」と応えます。
「また、どこかでご一緒しよね~」と手を振って別れます。
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「京空間mayuko」では、気谷さんが染めた半幅帯や半襟など、おしゃれは和装用品が展示販売され、それを目的に訪れる方も。
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4月3日の旧暦の雛祭りまで展示されています。ぜひ、京都旅の折に訪れていかがでしょうか?
「また来年ね~」と雛壇のお人形たちに挨拶して、ミモロは、町の賑わいに戻っていきました。
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*「京空間mayuko」の詳しい情報はこちらから 京都市下京区要法寺町445 『雛飾り』は、4月3日まで、10:00~17:00 火・水曜休み 入場料1000円 予約制(☎075-351-0326)
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