京都の雅びを映す雛人形の内裏雛。ネコのミモロとお友達のクマのハンス君による「みもろ雛」。今日は、ハンス君の衣装をご紹介。
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凛々しい姿のクマのハンス君。「カッコいい!いつものハンス君と違う!」とミモロが、その姿にうっとり…。
この装束を手掛けてくださったのは、千本通、西陣の西側にいる京雛人形の「たくみ人形」の有職雛人形司 槙野巧雲さん。その奥様の発案で実現しました。
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「二人とも、すごくよくお似合いですね~」と…ぬいぐるみに本物の雛人形の装束を着せるのは、画期的なこと。
「たくみ人形」は、お誂え雛人形の専門店。装束の色や組み合わせ、雛人形のスタイルなどをお客様の要望に沿って作ってくださるところだから実現できたのです。
お客様は、唯一無二のご自分のための雛人形や思いを込めた品を贈り物などになさるそう。
男雛、女雛の1対の内裏雛ではなく、別々に1体でも注文できます。
さて、今日は、クマのハンス君の平安時代の公家を思わせる装束で、束帯という正式な衣装を見てゆきましょう。
もちろんハンス君も、事前に体のサイズを採寸。首、足、腕など、ミモロとは違い、いっそう細かく採寸。
「ハンス君は立ち姿にしましょうね…その方が凛々しい感じだから…」と槙野さん。
採寸してから3か月、ハンス君もドキドキしながら工房へ。
「はい、脱いでください~」と、即、着替えが始まりました。
主なパーツは、足袋、袴、袍(上着)など。
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まずは、足に足袋を装着。
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「サイズピッタリです~」とハンス君。
次は、表袴の装着です。本来は、朱色の大口袴を下に履いて、その裾がチラリと見えるように白い表袴を着るのですが、今回は、それが一体化したものです。
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一般的な男雛では、袴を作ることはないのですが、着せ替えできるようにするために、見えない部分にも手を抜きません。
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「この紐結べばいいですか?」とハンス君。
人間の袴のように前後で紐を結びます。
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次に、人間なら下襲(したかさね)などを着るのですが、そこは見えないので省き、袍(ほう)という上着を付けます。
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黄土色の装束は「桐竹凰麒麟文黄櫨染という天皇がお召しになる衣装と同じもの。最も格式高い装束です。すごい!
「ここに腕を通して…」と自分で着ようとするハンス君。
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「いいんですよ、お手伝いしますから…」と槙野さん。昔の公家は、お付きの方が着せてくれたのですから…
着せ替え衣装の工夫でスナップで着脱がしやすいようになっています。
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それから、長い布の裾を付けます。
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「わ~なんか尻尾みたい~」と冷やかすミモロ。
男雛の小物もハンス君に合うサイズが揃えられていました。
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冠、笏(しゃく)、石帯など…
ベルトのように胴に巻く石帯を付けて…
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後ろ姿も凛々しい感じ…
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ネコのミモロとクマのハンス君の内裏雛の完成です。
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小さな雛人形に使われる錦などのゴージャスな布は、人形のために文様を小さく作られたものなのです。
「人間の着物の布だと、なんの模様だかわからなくなっちゃうの…」とミモロ。
日本の雛人形に込められた本物志向はさすがです。
「こんな衣装もってるネコっていないと思う!幸せ…」と感激しきりのミモロ。
「うん、こんな豪華な衣装着られて、嬉しい」とドイツ生まれのクマのハンス君も目をうるませです。
「たくみ人形」の槙野巧雲さんと奥様、本当に、ありがとうございました。
お誂えの雛人形…大好きなあたなのお人形やぬいぐるみをお雛様にしませんか?
すべてのぬいぐるみや人形に着せ替え可能な装束が作れるわけではないので、まずはご相談を…。
*「たくみ人形」の詳しい情報はホームページで
3月中旬からは、店内に五月人形が並びます。
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