ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

「粟田神社」の秋祭り。前夜祭は、石見神楽や、ホテルの夜店、そしてお楽しみ大ビンゴ大会

2013-10-16 | 祭事・神事・風習


10月12日は、ミモロが住む白川そばのエリアの氏神様の「粟田神社」の秋の大祭の前夜祭が行われました。ミモロは、この前夜祭が大好き…「絶対行くんだもんねー」と、自分の写真展が夕方終わると、着替えて、粟田神社へと飛び出して行きました。

三条通沿いにある鳥居から、階段を上って境内に向かいます。「わー大燈呂に光が入ってるーキレイだねー」と、次の日の夜に行われる夜渡り神事で、町を巡幸する祭りの花形のひとつの大燈呂が、ずらりと並んでいます。

「あれ、ミモロが、修理をお手伝いした出世えびすだー」
10月の上旬に京都造形芸術大学の生徒さんや地元の人たちと一緒に、紙が破れた部分を貼りなおす作業に参加。そこで担当したのが大きな鯛のお腹部分でした。
「ちゃんと貼れてるかな?」と自分がなおした部分をチェック。「大丈夫!よかったー」と。ミモロ、のんびりしてていいの?「あ、いけない!早くビンゴのカードもらわなくちゃー」と、慌てて境内へ。その途中に、お楽しみのビンゴ大会のカードを1枚もらいました。「今年は、何が当たるかな?ミモロ、お食事券が欲しい…」と、期待に胸を膨らましています。

境内に入ると、すでにそこには大勢の人が。「あ、ミモロちゃん、いらっしゃーい」と、祭りのはっぴ姿で迎えてくださった地域の顔役の皆さまと佐々貴宮司さん。「わーみなさん勢ぞろいのお出迎え…恐縮でーす」。いつもいろいろ可愛がってもらっているミモロは、ちょっと照れながら…「はい、真ん中に入って…」と言われ、記念撮影。「今年も、お祭り、しっかりリポートしてね!」と、「はい、がんばりまーす!」

人でいっぱいの境内を進み、ミモロは、前夜祭の見所のひとつ石見神楽が始まる前に、夕ご飯を済ませることに…。
「わー今年もカレー食べよう…」と、ミモロが駆け寄ったのは、近くの「ウェスティン都ホテル京都」のシェフたちが開くホテルの夜店。
なんとも上品な夜店…焼きそば、スパイシーチキン、そしてカレーがそれぞれ500円で味わえます。「ホテルの夜店しかないお祭りって、きっとここだけだねー」以前は、1軒だけ地元のたこ焼き屋さんの出店があったのですが、今年は、その姿がありません。ミモロは、カレーを注文。「ホテルのカレーだから、リッチなお味…ごはん大盛りにしてもらえばよかったかなー」と、ブツブツいいながら、ペロリと平らげました。

食事の後は、ホテルマンが担当するボールすくいとヨーヨー釣りのところへ。
「どうしようかなー」「おこずかい使っちゃったし…」と思うミモロ。「やらないの?」「うん」と今年は見るだけに。

昨年の倍くらいの人出の今年。境内には、椅子がいっぱい並び、大勢の人が、石見神楽が始まるのを見ています。
境内のあちこちに、警備に当たる消防団の人たちの姿が…。と、その中に…
「あ、サオリちゃんだーどうしたのそのカッコ?」いつもミモロと遊んでくれるお友達の京都大学の大学院生のサオリちゃん。この夜は、凛々しい消防団のユニフォーム姿です。「カッコイイ?消防団に入ったの!」地域活動に積極的に参加しているサオリちゃん。地元の人たちもいろいろ頼りにしているよう。
「いいなぁーミモロも消防団に入りたい。その制服カッコイイ!」と、単に制服に憧れるミモロでした。

そろそろ石見神楽が始まる模様…粟田神社の佐々貴宮司さんが、「今夜は、神様といっしょに楽しんでくださいね…」と。「そうかーお祭りって、神様といっしょの時間を過ごしているんだー。うーんと楽しんじゃおう!」とミモロ。

いよいよ石見神楽の奉納が始まりました。演じるのは、京都瓜生山舞子連中のみなさま。演目は、おめでたい「恵比寿」と「大蛇」です。

「わー大きなヘビ。すごい迫力…」と、舞台に釘づけのミモロ。舞台を見つめる人々の頭上には、月が輝き、祭りの夜を照らします。
拍手喝采で幕を閉じた石見神楽。「もうすぐビンゴ大会だねー」と、準備の間も、カードを握りしめて、ワクワクしながら始まるのを待つミモロ。去年は、ギリギリでステキながま口が当たりました。「今年は、もっと大きなもの当てるんだー」と、意気込みます。昨年よりかなり参加者も増え、賞品ゲットの倍率は高そう。後で聞いた話によると、この夜、ビンゴに参加した人は700名を越える、粟田神社ビンゴ大会史上、最多記録だったとか。

さぁ、いよいよ参加者が、待ちに待ったビンゴが始まりました。次々に読み上げられる番号、ミモロも耳をピクピクしながら、じっと聞いては、「あった!」と悦び、「うーない…」と肩を落とすのを繰り返しています。
「ほら、もうすぐビンゴなのー」カードを見ると、リーチになっています。「もうすぐ…」といい、いっそう強くカードを握りしめます。「ビンゴ!」と参加者から声が…。そして、次々にビンゴになった人たちが、食事券やバッグ、琵琶湖クルーズ券などをゲット…。ミモロのカードを見ると、すでにリーチは3か所に…。「もう少し…」と、思っていた時、「はい、今年のビンゴは、これにて終了です」と。「えー終わっちゃったー」、結局、ミモロは、なにももらえませんでした。「うー」ミモロ、泣かないの。ずっと楽しみにしていたビンゴ大会で、なんにももらえなくて、悲しくなったミモロ。みんなが席を立ち、帰り始めているのに、まだ椅子でションボリ。そんなに悲しいの…。「だってー、クスン…」

しばらく、そっとそのままにしておいたら、やっと心が落ち着いたよう…。「来年、賞品もらえるよねーきっと…」
ビンゴの穴からのぞきながら…涙でぬれた顔を隠して、恥ずかしそうに…。

そうね、きっと当たることもあるでしょう…そればかりは、約束できないけど…。

帰り支度をはじめたところに、「ミモロちゃんどうしたの?」と、声を掛けてくださったのは、ミモロのはっぴを作って下さった西沢陽子さんのご主人。「あのねー。ビンゴでなんにも当たらなかったのーワーン」と、胸にすがりつきました。再び、悲しみが蘇ったよう。「そうなんだー。でも、明日の夜は、夜渡り神事で、しっかり大燈呂の巡行のお手伝い頼みますよー」と、大燈呂の世話役のおひとり西沢さんに言われたミモロ。「あ、そうだー!メソメソしていられないんだ…ハイ!がんばりまーす」と、顔をあげて、元気にお返事。

明日の夜、ミモロは、大燈呂を動かす係りに初挑戦します。「こうしちゃいられない…明日に備えて、早く寝なきゃ…みなさんお休みなさーい」と、ビンゴゲームのショックから、すっかり立ち直り、境内から三条通に通じる階段をころげるように降りて、家へと一目散に戻るミモロでした。

境内の中央には、神輿も鎮座。明日からの祭りをご祭神のスサノオノミコトとオオナムチノミコトも楽しみにされていることでしょう。


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ブログを見たら、金魚をクリックしてね。写真展イベントも終わり、ホッとしているミモロより

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3 コメント

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Unknown (竹口のおばちゃん)
2013-10-16 12:23:58
そうなんだ、ビンゴ大会、大盛況だったのね!    今年ゲット出来なくても、向こう1年間、来年こそは!って楽しめるわ!

ミモロちゃんの行くところ、益々栄える・・・
そのうち、そんなジンクスが囁かれる、と
思うわ!
どうぞ、ウチにもいつでも、お越し下さいな!
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お祭り (がちゃぴー)
2013-10-16 20:41:43
ホントホント ビンゴは来年までのお楽しみに!
粟田神社のお祭りは 凄く立派なんだねー前夜祭も盛りだくさんで 見学者も楽しめるね。ホテルの夜店は 初めてです。
羨ましい。
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上品な夜店・・・ (mimoro)
2013-10-18 17:06:41
そう、珍しいでしょ。ウェスティン都ホテルは、氏子さんなの。だから夜店を出してくれんだけど、他の祭りには、ないアットホームな雰囲気かも・・・。夜店というより、ビュッフェって感じも・・・。

ビンゴはダメだったけど、宝くじ当たらないなぁー。
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